第三話
俺、北町刀太は
朝の電車で昨日のことを振り返っていた。
昨日のゲームは楽しかった。
勝ったとか負けたとは違う友達とやる楽しさだった。
しかもランクマッチはやらなかった。
皆にランクがばれることもなく、完璧だ。
ランクはいつかあげようそう思いながら
ふとスマホを見た。
「名取楓花3件」
...名取さんからメッセージがきてる。
ゲームのスクショに続けてこう書いてある。
「北町にフレンド申請したんだけど、ランクcじゃない?」
...完全に失念していた。
急いで返信を送る
「ごめんゲーム機前のが壊れちゃって
今新しいアカウントでやってるからcなんだよね
ランク上げとくわ」
「え、そうなんだ
じゃあさじゃあさ私にだけ昔のアカウント教えてよ!」
「えーもう動かないからいいよ」
「いいじゃんいいじゃん私たちの秘密でさ
北町が実は強いって私だけ知ってたいんだ!」
一回俺は見なかったことにしてスマホを閉じた。
電車から降り改札へ向かうと
見慣れた黒髪ロング
同い年だとは思えない身長の小ささ
—名取さんがいた。
名取さんはすぐに俺のことを見つけて
「未読無視したでしょ!」
少し怒ってる
少しぷくっと頬っぺたを膨らませた怒り方
まるでアニメのようだ。
そのあと学校に着くまで俺たちは昨日の会話を振り返った。
「名取さんって歌い手すきなんだね、俺もめっちゃ好きなんだよ」
「そうそう特に歌い手のもこもこが好きで、ほら今も聞いてたの!」
スマホの画面をニコニコ見せてくる。可愛い。
「北町は、天猫だっけ?私もよく聞くよ!
あと呼び捨てでいいって昨日何度も言ったよね!」
「ごめんごめん名取名取
それにしても昨日の四谷面白かったよな」
会話は絶え間なく続き、気づけば学校についていた。
——学校もう少し遠かったらいいのにな、うちの学校は駅から近すぎる。
意味不明なクレームを考えながら教室に入る。
「北町おはよう!」「おはよう、北町」
名取さんは横にいる。名取さんの声ではない。
四谷と芝浦さ...芝浦だ。
今日の朝はにぎやかだ。
四谷、芝浦そして名取の三人
そして今まで話さなかった人たちもたくさん話すことができた。
「おはよう、部活なに入るか決めた?」
「自己紹介で言ってたけどバスケ部?」
「顧問怖いらしいよ」
席が近い四谷の友達の台と赤木と坂井が話しかけてくる。
そういえば、今日は部活体験入部開始日だ。
そんなこと頭になかった俺に、びっくりな情報だ。
「顧問が怖い...?」
坂井がすぐに答える
「なんか古川っていう顧問がいて
今まで何人も生徒をやめさせているらしいよ。」
昨日までほぼボッチだった俺には、初耳のニュースだ。
...怖いのは嫌だな
俺はバスケ部から逃げて、今までやったことない事に挑戦すると即決した。
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