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たべられつずけるぼく

作者: キリスト

絵本『たべられつずけるぼく』は、ジャガイモが主人公。


土の中で決まった大きさで止まり、決まった調理方法で食べられる毎日。


誰かに喜んでもらう為に生まれ、誰かの汗を吸って育つ。


最後は困っている人の胃袋の中で消化され、その人の為に尽くすんだ。


「おいしいね」っていわれると、残りのぼくたちも生まれてきた意味を知るんだ。


ぼくを大切に育ててくれてありがとう。


「さよなら」といえないのはね、お別れではないからだよ。


ぼくの命はずっとつながっているんだ。


花が美しい理由は色々あるけど、ぼくの口からいうと怒られちゃう。


ぼくは揚げても焼いても煮てもおいしいのはね、野菜の神様が書いたレシピだから。


ぼくの能力を最大限引き出してくれたんだ。


ぼくが君の身体の一部になるとき、君の心の燃料にもなって、君のことも君の家族のことも支えてるんだよ。


だから、ぼくがいるかぎり君は1人なんかじゃない。


ぼくには仲間が沢山いて、毎日君のことを思ってるよ。


君がぼくたち野菜を必要としてくれているかぎり、雨は降り、太陽はさんさんと輝き、人々の思いを沢山吸ったぼくらが店頭に並ぶ。


子供のお小遣いで君を元気いっぱいにできるのは、決められた理由があるからなんだ.....


「生きて」


世界中にはぼくを食べられない人が大勢いる。


だから君が大人になる理由もわかるよね?


世界が助け合って、争っている国に見せてあげるんだ。


ぼくたち野菜は弱い人たちを救う為に生まれてきた。


救う為に生まれる、これがどういうことかわかる?


「ありがとう」を誰よりも聞いてきたぼくたちだからいえる。


人間の心って美しい。

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― 新着の感想 ―
うん! ポテチ食べたくなりました╰(*´︶`*)╯♡
2024/12/12 15:00 退会済み
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