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攻撃魔術が使えないけど人生謳歌目指して頑張ります  作者: 猫屋敷 狐狸
第一章 そして少女は走り出す【幼少期編】
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1章外伝【とある日のギルマスと陛下,時々サクラ】

サクラと皇帝の出会いとかいろいろ


ギルマスことガウェインが執務をしていると、気配を消した状態でとある人物が入ってくる。

…颯爽と窓ガラスを割って。

「ガウェイン!遊びに来たぞ!」

「…はぁ…兄上、いちいち窓ガラスを割って入ってこないでください。次やったら義姉上に言いつけますからね。」

「むぅ、テスタロッサに告げ口は良くない!ワシ勝てんもん!ほれ、ジャンヌ母様より酒をもらってきておる!」

「なら黙っていましょう。」

「「アッハッハッハッ!」」


本来異母兄弟というのは、仲が悪くなるのが通例ではある。

しかし、先代皇妃でありバルバト皇帝の母であるエリザベス・クロノスと、先代第一側妃でありガウェイン卿の母であるジャンヌ・アレースは非常に仲が良かった。

どれくらい仲がいいかというと、

・周囲に侍女だけの場合恋人繋ぎ

・プライベートでは横並びで茶会

・とにかく距離が近い,見つめ合う時間が長い

・「あなたの為に!」という思いがお互いに暴走した結果、闘技場内の近衛兵を吹き飛ばすほどの喧嘩を年4回くらい発生させる。

ざっとこんなところである。

…まぁつまり「お互い愛し合ってるけど、まだ同性婚は認められてない…ならせめて皇帝の妃・側妃としてこれからも近くに…」ということらしい。

そんなこんなで母達の仲睦まじい姿を誰よりも近くで見続けた結果、子供たちの仲が悪くなることはなかった。


「それで我が弟よ、何か面白いことはあったか?」

「兄上、そんなポンポン出てくるわけないでしょう…でも面白い子がギルドに入りましたよ。」

「ほう。ちなみにどんな奴だ。」

バルバトが酒を飲みながら問いを投げかける。

「5歳幼女です。」

「ブゥゥゥゥ!」

酒が綺麗な霧状態となって宙を舞う。

「天下のネフィラント帝国帝王なのに汚いですよ。」

「いやおかしいだろ!いつからここは託児所になったんだ!」

兄弟の仲睦まじい会話が続いていく。

「はっはっはっ!そんなに優しいところじゃないですよここは。

兄上も機会があれば見てみてください。

…あれはいずれ人類最強に上り詰めますよ。

そういう類の化け物です。」

「世界最強の7人【ヘプタリオス】に選ばれているお前が、化け物いうな!」

「私よりも席次上位の兄上には言われたくありません。」

「「…ハッハッハッ!」」

夜も更けていくなか酒で陽気に笑い合う二人だった。


〜後日〜

「おいガウェインなんだあの娘!とんでもないな、一体なんなんだ!」

「…いえ、私が言ったのは戦闘力に関してです。商売力なんて知りませんよ…なんなんですか…。」

ここ最近の二人の話題は帝都で商会を立ち上げた某幼女のことで持ちきりだった。

「暗部からあの娘が違法売買を行っていた侯爵家・伯爵家他、闇オークションに関わっていた連中を皆殺しにしたのは聞いていたが…

そのあとに保護した奴隷達を駆使して商会を立ち上げつつ、サラザール王国から奴隷を収集しさらに商会を大きくしていたとは。

さすがにやりすぎだな。」

「兄上、彼女の戦闘力は今後帝国の重要な国力になることは間違いありません。

ここで芽を潰すのは性急かと。」

ガウェインが焦ったように立ち上がる。

ただの仲のいい兄弟のように酒を交わしているが、その本質は「大帝国の帝王」なのである。

どれだけ弟が目を掛けている子供だったとしても、帝王が不要と判断すれば即座に首が飛ぶ。


「いや、さすがに潰すことはせん。だが首輪は掛けさせてもらう。

スキンケアと言ったか?あの商品ラインをテスタロッサがいたく気に入っている。

皇后が商品を認めたことが、商会が大きくなった理由の一つであることは明白だ。

商会の爆発的な加速を頭ごなしに否定するわけにはいかんのだよ。

とまぁ、テスタロッサにも今回の案件収拾を依頼している。

今後は皇后の首輪があの娘に掛けられる事になる。」

「具体的にどう動くのかお聞きしても?」

「テスタロッサの所有する領土の一部に、帝都に近いながら持て余している街がある。

大した特産品も無く税収も鳴かず飛ばずだ。

そこの大部分をヨザクラ商会の工場地及び倉庫とする。


幸いヨザクラ商会は、営業規模の拡大に生産体制の構築が追いついておらん。

常に品切れ状態を狙ってやっているわけではなく、工場が足りないと密偵から情報をもらっている。

ここで領地の一部を貸し出すことで「皇后が認めた」という事実と「生産体制の拡張」で娘たちに恩を売ることが出来る。

実態は「皇后の権威増強」「皇后のお小遣いUP,ひいてはワシの小遣いUP」「娘たちに合理的監視をつけられる」この三点だ。」

「なるほど…。」

しばしの空白が生まれる。


「…おい兄上。なんか変なの入りませんでしたか?」

「マイメ〇分かんない♡」

この皇帝は結構お茶目なのである。

まさにこの弟にして、この兄ありといった所だ。


「気のせいだ。

と、まぁここまでは商会そのものに関してだ。

問題は…」

「奴隷たち。ですね?」

「うむ。あれを認めるわけには…

奴隷売買違法という厳格なルールが曲がってしまう。」


「「どうすべきか…」」


国の重鎮が二人そろって頭をひねる。

タイミングが悪いのか良いのか、議題の中心が現れる。

「ギルマス、サクラさんがいらっしゃっております。

討伐依頼の完了報告に加えて、税収の話と新規に50名程度冒険者登録させたいとのことです。

お通ししましょうか?」

「ランありがとう。最高のタイミングだ。

通してくれ」


「ギルマスお疲れ様です。

…まさかとは思いますがそちらにいらっしゃるのは、帝国の太陽・至高の御方では在りませんヨネ?」

サクラの表情が今まで誰も見たことないほどに硬くなる。

「うむ。いかにも。我がネフィラント帝国第47代目皇帝バルバトである」

そうバルバトが言い終わると同時に、片膝を付き両手を胸の前で交差させた最敬礼の姿勢を取る。

「お、お初にお目に掛かります。帝国の太陽、至高の御身たる皇帝陛下にご挨拶存じ奉ります。」

「よいよい楽にせよ。今は非公式の場だ。弟と酒を飲みに来ただけなのでな。

さて、サクラよお主の事はよく聞いておる。

この弟からも、そして…我が暗部からも」

(しまった目を掛けられた!!やりすぎた!どうにかして商会の皆だけでも逃がせないか?

先週入ってきた新人以外は一人で生きていける戦闘力と商売力を持つ。

緊急魔道具を発動させて…いや無理だこの二人は別格の強さだ。一人でも勝てない化け物が二人?

無理だろ。だがやるしかな

「まてまて、思考を加速させながら商会の連中を逃がす算段をしておるな?

やってることはぶっ飛んでても、そこはまだまだ未熟よな。

それにわしらは倒せんぞ。

世界最強は伊達じゃないのでな。」

(ま…さか、噂には聞いていた。事実だったのかよ!人外魔境最前線へプタリオスが二人!!?)

「ということで、建設な話をしようじゃないか。

そこに座れ。」

ほぼ一方的な命令にしたがって席に座る。


「まずは商会についてだ。

規模の急速な拡大については目をつむろう。

むしろ皇后の領地に工場を作れ。

その代わり今後は首輪をつけてもらう」

(なるほど…そういうことか)

「承知いたしました。

まずはといいますと…」

「次は奴隷たちだ。

どう収拾を付けるつもりだ?

あの人数を誤魔化せるほど帝国はざるではないぞ?」


「奴隷…ですか?一人もおりませんよ、我が商会には」

「貴様、我を愚弄するか」

超高密度の殺気がバルバトから放たれる。

下の階ではその殺気に耐え切れず9割が気を失った。

(…これが世界最強。きっつい殺気だ)

「いえ、事実全員が奴隷から解放されております。」

「やつらを買い取った金はどうするつもりだ?

まさか慈善事業とでも言うまいな」

「いえ、40年契約を結んでおります。

その年月の間給料から徐々に天引きする流れとなります。

いわば超低金利の貸付を行っているとお考え下さい。

その条件を飲むことで、最初に奴隷から解放されます。」


そこまで説明してやっと殺気が収まった。

「うむ。ならばよし。奴隷の状態で運用していた場合帝国内では処罰せねばならんからな。」

「…兄上、後で下のものに酒でも振舞ってやってくださいね。」

「委細承知した。まぁ、デカい問題は片付いたんだ。


というわけでサクラよ!飲むぞ「いえ私は未成年です」


(さっきまで法律違反で殺気だした奴の発言かよ…)


こうしてサクラと皇帝の間に不思議な縁ができたのだった。


ペプタリオスの詳細はどっかで出しますが、

主席、次席、第三席、第四席は亜神クラスとなります。また、ペプタリオスに所属する半分が認めない限り、席を与えられることはありません。

つまり、人族の身として席を獲得している二人は化け物の中の化け物という事です。


第四章で、第四席且つ闘気版魔法使いと戦うのでその時に詳細設定出します。


フワッフワのネタバレを出すと、いずれ主人公が次席あたりに食い込みます。


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