- 不老の代償 -
とある世界線の話。X社という会社が不老になる薬を開発し、その薬を世界中に配った。人々は不老になり永遠の時を過ごせると喜んだ。しかし、X社はその薬をただで配ったわけではなかった...
場所が変わり、主人公であるレボルタが映し出される。彼がドアを開けると荷物が届いており、箱を開けると、中にはタイマーが表示された時計が入っていた。初めは爆弾かと疑ったが、周りの家庭にも同じ時計が配られていることを考えると、そうではないだろうと思った。
すると、ピコンという音とともにエレクトロンの通知が鳴った。レボルタの周りには空中に浮かぶタッチパネルが表示され、その上でX社の記者会見の様子が映し出された。画面の右上には大きく「X社が配布した不老の薬にはタイマーが!?」というタイトルが表示されていた。彼は普段は記者会見には興味を持たないが、先ほど届いた謎の時計のタイマーが気になり、会見を見てみることにした。
記者「X社の不老の薬にはタイマーがあるってどういうことですか?」
X社の一員「その通りの意味です。不老の薬には、寿命という概念がなくなり、代わりにカプセルにタイマーが埋め込まれています。」
X社の一員「そして、そのタイマーがちょうど0になった時、死亡します。」
X社の一員「皆さんの手元に今ごろタイマーが届いている頃ではないでしょうか?その腕時計方のタイマーが残り時間を可視化したものです。あ、先に説明しておきますが時計を壊してもタイマー自体は体に埋め込まれているため無駄ですよ?」
報道陣がざわついた。人々はX社が配布した薬には不老の効果しかないと考えていたため、この発表は驚きだった。
レボルタも焦りを感じたが、X社には今のところメリットが少ないことに気づいた。人の寿命をコントロールできるとしても、それによるメリットは限定的である。この記者会見で語られなかったX社の「真の目的」についてはまだ明らかにされていないと感じた。
X社の一員「しかし、皆さんご安心ください。タイマーの時間を延ばす方法も存在します。」
報道陣が再びざわつき、怒号や泣き声が飛び交った。
X社の一員「その方法は、タイマーの時間を購入することです。タイマーが0にならなければ、死亡することはありません。」
X社の一員「ただし、時間の価格についてですが、1秒につき1円となります。そして、この会見が終了してから24時間後、現在の通貨は価値を失い、全ての通貨は時間に置き換わります。」
そう告げられた時、レボルタの腕時計のタイマーが動き始めた。




