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白き嫋(たお)やかなる夏の少女  作者: シン之助
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第2話 受験協奏曲

悪友・牧野に誘われるまま、身分違いの高校に受験した浅野であったが・・・。果たして彼の受験当日は?

 その建物は、公立の高校に比べると馬鹿でかく、国立大学の建物に比べるとおしゃれすぎた。牧野は何食わぬ顔で校門を通り抜けようとしたが、俺と言えば田舎者丸出しで、その威容に思わず尻ごみしてしまった。


「浅間、どうした?」


 牧野に促されて何とか中には入れたものの、多分一人で来ていたらこの高校内に入って行くことすらままならなかったろう。東京の都心であるにもかかわらず、土地や建物の配置がぜいたくで、植木や緑の量も豊富だ。まるで郊外のマンモス大学のような感じであった。願書をもらいに一度来ていただけあって、牧野はまるで当たり前のように校内に入ってゆく。おどおどとした俺とは対照的な様子の牧野を見て、俺はすでに高校に対する引け目感、と言うか場違い間に半端なく染まっていた。俺は牧野に追いすがる様について行く。

 牧野はすたすたと瀟洒な建物を縫って、事務室などのある建物に向かって行く。まだホームルームの始まる前の早い時間だからだろうか、登校途中の在校生と時々すれ違った。当然二人とも中学の制服を着ていたから、受験生であることはすぐに分かったようだ。俺たちを見つけると、懐かしそうに振り返る生徒もあれば、無関心に通り過ぎる生徒もいた。俺もここの生徒になるのだろうか?在校生と思われる生徒たちは、心なしかかなりとても大人びて感じられた。場違い感が否応なく増してくる。


「やっぱ俺受験するのやめようかな~」


 気弱になって思わず、愚痴る。何をいまさら?という感じで牧野が睨み付ける。


「だってこの高校凄すぎるだろ。建物とか敷地とか・・・学費もすごく高そうだし・・・ここの生徒って半端なく金持ちそうだし・・・」

「だから奨学金で来るんだろ?」

「やっ・・・そうだけど・・・」


 きっと俺があまりにもきょろきょろしていたためだろう、二人して議論しているのが迷って困っている風に見えたらしい。


「君たち特別推薦の子たち?場所が分からないの?」


 模範的なお姉さんというか、とても気さくな感じというか、この高校にしてはやたらと「良い人っぽい」感じの女生徒が、俺が持っていた受験案内の地図を覗き込む。


「ああ・・ここの教室か。ちょっと分かりづらいんだ。ついておいでよ。案内するよ」


 と俺たちを案内してくれだした。とても自然だったので、俺たちは言い争いもやめてその女性について行っていた。会話もそつないし、とても気さくだ。これが高校生ってものなのか・・・。


「君たちどこの中学?「八代北・・・?」聞いたことないな?えっ公立なの?特別推薦で公立って珍しいな・・・」


 そうなんだ・・・俺はそんなことすら知らない。牧野を振り返る。そんな言葉はまるで気に留めない様に泰然としている。


「やっぱり、俺たち場違いじゃ・・・」


と言いかけたところで、試験会場に着いたようだ。


「ほら、あの建物の1階だよ!頑張ってね」


 朝の忙しい時間。遅刻しそうなのか、つたたた・・・という感じで、その高校生は手を振って行ってしまった。そのさりげない様子に彼女の気配りが感じられた。俺たちは剣道で鍛えた武道系のお礼をしたが、二人が頭を上げた時には既に見えなくなっていた。


「割合良い高校なのかも」


 ふと俺がそう言うと


「だから受験するんだろ?」


と牧野も少しは気を直したようだ。先輩になるかもしれないこの気さくな女性を、俺は「くるり先輩」とあだ名した。髪の毛がクルクリと巻いていて愛らしいからだ。俺たちはくるり先輩のおかげで、迷わずに特別編入試験会場にたどり着くことが出来た。待合室前には、王閨高校の教師だろうと思われる中年の男性が立っており、受験票の提示を促された。


()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()


 俺は受験票を教師の前に差し出す・・・いつもの調子で、大声ではっきりと挨拶をしながら・・・そう、道場に居る時のように・・・・。緊張のあまり気合が入り過ぎていた。受験会場になっている教室の空気が一瞬凍りついた。


 しまった・・・


やらかしてしまった。俺の声が、しんとした教室にこだましているようだ。教師のビビる感じが伝わってくる。俺は真っ赤になって、挨拶して下げた頭を上げることが出来ない。顔が火照るのが自分でもわかる。気まずい一瞬。

と、その時


()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()


 俺と同じくらい馬鹿声で、牧野が追随する。おおいっ牧野まで何やってんだ。振り返ると牧野が下げた頭をこっちに向けながら舌をチロッと出した。心なしか笑っている。


 お前「エヘぺロ」か!


 牧野は多分、浮いた俺を庇った。捨て身の作戦は功を奏したのか、シンと静まり返った教室が再びざわめき始めた。といっても、馬鹿二人を揶揄するような憐れむような感じではあったが・・・。度肝を抜かれた教師も、すでに試験監モードに戻っていた。


「必要以上に大声を出さない様に・・・ああっ浅間君と牧野君・・・いいね」

()()()()


 二人そろって馬鹿声で答えてしまった。教師は睨んでいいものか、笑っていいものか悩んでいるような複雑な顔をして俺たちを教室内に入れてくれた。


こうして俺たちの王閨高校への特別推薦入試が始まった。


--------------

 一時間目の日本語は我ながら良くできた。難易度は多分他の高校とたいして変わらない。だが2時限目の英語に関しては、超高校級の難問であった。大学受験か?と思わせるような長文読解や複雑な英訳問題が続いた。これに関しては全く自信がなかった。午前中はこれに数学と理科か社会の選択問題が行われた。俺は理科を、牧野は社会を選んだ。多分、数学に関してはかなり自信が有った。牧野の話だと理科の方が少し難しめだったとのこと。理科の最後の問題は確かに難問で、手を焼いたが何とか答えが導けた。牧野もほぼ同じような出来であったらしい。昼食時間になって話してみると数学に関してはほぼ同じ解答であった。

 午後には面接試験がある。昼食は俺の母親が作ってくれた弁当を二人で食べた。牧野には母親がいない。お袋が頑張って二人分をこさえてくれた。さすがに師匠に弁当を作らせるわけにはいかないし、師匠のお弁当では食べる気がしない。

 受験生の多くはそのまま教室でお弁当を食べるようであったが、牧野のアイデアで俺たちは二人で外に出て食べることにした。良く晴れていて1月というのに日の当たる場所は気持ちが良かった。適当な場所を探して中庭に差し掛かったころだろうか、俺は信じられないものを目の当たりにした。思わず立ち尽くす俺に牧野が怪訝に振り返る。

 そう、俺の目の前に「白き夏の少女」にそっくりな女性が立っていた。


 俺は思わずぎくりとして立ち止まってしまった。やはりあれは幻影ではなかったのだ。在校生だろうか。さっきの「くるり先輩」が着ていたのと同じ制服を着ている。多分ここの在校生だ。ということは俺たちより年上だろうか。急に立ち止まった俺に気づいて牧野がいぶかしげに問いただす。


「どうしたんだ。浅間?」


 俺はしばらく、その女性から目が離せなくなっていたので、回答するまでにしばらく時間を要した。


「いや・・あのヒト・・・例の美少女にそっくりなんだ」

「えっ?」


 牧野がオレの視線をたどってそっと顔を向ける。牧野の顔にも驚愕の色が浮かぶ。この世の物とは思えぬ美しさ・・・。牧野が思わず絶句するのもうなずける。それはこの前見た時と少しも変わらない。


「……」


 固まってしまった俺たちの反応は、きっと彼女にとってはごく当たり前の反応なのだろう。ツンとすましてそのまま横を通り過ぎてゆく。ふとそのとき、俺は何か違和感を持った。通り過ぎるその瞬間の違和感。季節が夏から冬に変わったせいだろうか。その美少女から受けるイメージは依然見た時よりよりシックな感じに変わっていた。落ち着いた・・・というか・・・硬質というか・・・冬服の黒っぽい制服を着ていたせいもあるのだろう、白というよりは黒のイメージに近い。


「何か君が言っていたイメージと違うな・・・」


 牧野も何かを感じたのだろ、俺と同じような感想を漏らす。


「黒の美少女」


 俺は思わずそう漏らしていた。同一人物?それとも双子?他人のそら似?俺たちは・・・少なくとも俺は、しばらく痴呆のようにその女性に見惚れて、不躾な視線を投げかけてしまった。この前の夏のように・・・視界から消えるまで見続けていた。牧野があきれたように俺を見返す。


「おーいいぃ、大丈夫ですか?」


 ツンツンとわき腹をつつく。


「おおぅ・・・俺はこの学校に入る!」


 俺はがぜんこの高校に入る気が沸いてきた。と言っても十分高望みだ。だがモチベーションは上がっていた。


「牧野、午後の面接試験頑張ろうな!」

「おぅおお!」


 あまり気のない感じだった俺の豹変ぶりに、牧野が若干あきれながら、しかし嬉しそうに対応する。

朝に集まった教室に再び戻ると、すでに教室内はピリリとした雰囲気に戻っていた。集合した面々はただ黙って自分の番が来るのを待ち、個別に面接会場に呼ばれてゆく。牧野は割合とリラックスしているようだ。時々気づかわしげに俺に視線を送ってくる。応えるように俺は「おう」と目で返す。試合の前の何時ものアイコンタクトだ。もちろん気合十分。

 一変した俺はかなりハイテンションであった。きっと「黒き美少女」に会っていなければネガティブな面接になっていただろう。だが、今の俺は違っていた。堂々と胸を張り、控室を出ると、指定の面接室の前に立った。緊張の一瞬。中学の先生に何度も特訓してもらった作法を思い出す。そうだ、まずノックだ。そして一礼して受験番号と名前を言うんだっけ。よしやるぞ、


()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()


 剣道で鍛えた地声が、厳粛な面接会場に響き渡る。もしかすると控室まで轟いてしまったかもしれない・・・・。朝と同じ失敗をまたもややってしまった。下げた頭を上げるのがまたもやつらい。いったい俺はどんな顔をして、顔を上げたらいいのだろう・・・


「あはははっ、朝の君か」


 なんと、間が悪いことに受付に居た教師が目の前に座っている。早くも失点2点だ。


「そこに座って」


 俺はかなりバツが悪そうだったに違いない。二人の面接官の教師のもう一方が、俺に着席を促す。


「私は板倉と言います」


 今朝の受付の教員が自己紹介した。


「私は後藤です」


 もうすこし年配の教員が、そう告げた。


「午前中の学科テストの出来はどうでしたか?」


 板倉教諭がリラックスさせるように、気さくに尋ねる。


 「配点にもよると思いますが、国語が92点、数学が94点、物理は93点、英語は80点から90点と言ったところでしょうか」


 俺は正直に自分の予想点を述べた。数学と国語は時間が余ったので自己採点を試験中に済ませていた。数学は最後の確率の文章題に不安があったので、そこだけ割り引いて答えた。国語はどうしても1字だけ漢字が出てこなかった。英語は鬼のように難しく、自己採点などしている余裕は全くなかった。


「ほう?」


 後藤教諭が、感心したように俺を見る。


「あの英語で80点以上取るのはすごいもんだが・・・。」


 そう言うとおもむろに答案用紙を取り出した。どうやら俺のものだ。既に採点が終わっているらしい。二人の教員が交互にのぞき込む。


「ほう」


 後藤がまた同じような声を上げる。


 「君は実に冷静に自分を見ることが出来るようだね」


 板倉教諭が今度は内申書を見ながら俺を見る。


「君は内申書によると剣道をしているとのことだが、大会での戦績は?」


 中学では部活ではなく師匠の道場でしか剣道をやっていない。実は俺たちは他流試合を禁止されている。

「部活ではなく、地元の剣道場でやっているので、試合には出たことがありません」


 後藤教諭が


「じゃあ段位は?中学生だったら初段ぐらいはとれるんじゃないかな?」


 これも師匠の考えで昇段試験を受けていない。そういえば俺たちの実力はどのくらいなのだろう?


 「まだ昇段試験を受けていないんです」


 何やら落胆する感じで板倉教諭が言う。


「なるほど。これで優勝経験とかが有ると良かったのにね」


 とっ何となく残念そう。あれ?俺ってもしかして落ちちゃうのか??雲行きが怪しくなってきた。それからは想定質問の範囲内だった。志望動機とか将来の夢とか。俺の将来の夢はとりあえず宇宙飛行士って事にしておいた。実は自分が何者かわかってない俺は、いまだ将来ビジョンが立っていない。そう「修行中」の身だ。師匠もそれでよい、と珍しくここは俺と意見があった。だから本当は修行中と答えたかった。が、面接指導をしてくれた春日先生が「それはダメよ。なんでもいいから思い浮かぶものにしときなさい」、ということで宇宙飛行士と答えてしまった。


「自分が何者かを常に追い求め、全力を尽くす」


 うっかり正義の味方なんぞと言いださなくてよかった。多分スポーツの戦績が期待外れだったのだろう、面接官たちも深く追及されず、あっさりと俺の面接試験が終了した。


「ああっやっちまったかな・・・」


 嫌な予感を胸に面接試験会場を後にした。廊下に出ると、しんと静まり返った、隣の面接室に牧野が入ってゆく。


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 牧野の透き通った大声が、今度は隣室の面接室に響き渡る。牧野は俺を認めると軽くウインクをした。また俺に合わせてくれたのか!俺は落ちそうだぞ?お前大丈夫か?俺は身振りとアイコンタクトで牧野に話しかける。だが牧野は余裕しゃくしゃくの顔で「ニコっ」とすると、中に入っていった。


「薫のやつ。いったいどうしたんだ?」


 俺がいぶかしげに振り返りながら廊下を歩いていると、ふと前の方に気配がした。試験会場であるこの近辺は多分立ち入り禁止されているのだろう、廊下を歩いている生徒の姿が見当たらない。だから、人がいればすぐに気配が感じられる。俺の脚がぴたと止まった。気配のする方に顔を向ける。俺の視線の先には「黒の美少女」が立っていた。気配がするのも当たり前だ。その少女の視線は、まるで俺を値踏みするかのように鋭く、そして冷ややかであった。


「あなた、マキナなの?」


 いきなりであった。挨拶や自己紹介抜きのいきなりの抜身の攻撃だった。その生徒は、まるで俺を尋問するように鋭く俺をにらみつけている。だがいきなりすぎて俺は何を言われたのか全く分からない。


「え?」


 間抜けな顔をしていないといいけど。俺はひるんだように聞き返した。だが、少女は何も答えず俺を値踏みするように睨み付ける。


「カキーネ?キーナ?」


 俺が無様に聞き返していると、


「違うのか」


と言っているかのように首を振りながら、興味が無くなったとばかりに行ってしまった。この人は俺の事を何か知っているのだろうか?何か狐にでもつままれたようだ。

とその時、


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とこれまた大声で入っていく受験生が現れた。どうやら二人続けて大声を出したために、そうしないといけないと思い込んだようだ。かくて俺たち以降の受験生は、大声を出して入室するようになってしまった。気の毒に・・・。

 振り返ると、すでに黒の美少女の影も形もなくなっていた。やはり幻なのかだろうか?


---------------

「板垣君。彼をどう思う?」

「はい。自分の試験結果を正確に言い当てたのは驚きました。不確定要素の絡む英語に関してはしょうがないですが、それでもかなり正確な予想でしたね」


「後藤先生はどう思われたんです?」

「この学校の特別奨学生はまさに「特別」なんだ。彼の学科試験の成績は確かに合格点に達している。だが、それでは足りない。旧華族や皇族などのなどの家柄枠、学園経営者の三坂財閥の縁者などの子弟枠、スポーツや武道で全国レベルの優勝経験があるスポーツ枠、学業成績がずば抜けている学業枠、のどれかだ」


「彼の成績はずば抜けていませんか?」

「さっき聞いてきたが今日の受験生の中で3位だそうだ」

「今年は家柄枠と縁者枠が多いので、実力合格できる者は6名しかいない。スポーツ枠も粒ぞろいで4名に絞るのがやっとだった。今年は学業枠で2名が限界だ」


「例年であれば学業枠で3名は行けるのに・・・、彼は運がないですね。まあ、他の有名進学校でも彼であれば十分合格できるでしょう」

「彼のような毛並みの違う生徒はぜひうちの高校にもほしいものだが・・・」


「きっといろいろと面白そうですよ」

「君の悪い癖だな」


「総合点では3位ですが、数学と理科ではトップです。英語は帰国子女が有利なだけですよ」

「総合的に見なければならないのだよ。うちの高校の特奨はね」


--------------

 大声で自分の名前を叫びだす声が聞こえてくるたびに、俺たちは顔を見合わせた。今回は牧野が先に吹きただした。


「あははははっ・・・」


 面接試験が終わり、二人で控室から出た途端、緊張から解かれたせいだろう、おかしさがこみ上げて、どちらともなく笑い始めていた。笑いやんだのは、瀟洒な建物を縫って、事務室などのある建物に向かっていく途中だった。うっすらと、竹刀こすれる音が聞こえてくる。と、


「面、メーン!」「胴、ド~」


という掛け声が響いてきた。どうやら、この高校の剣道部らしい。


「行ってみようか?」


だが、何時もは慎重な牧野だが緊張から解かれたせいか、今日は不思議と否定しない。


「うん、行ってみよう・・・」


その時であった


「てあぁ~」


気合の入った掛け声がこだまする。俺たちは吸い寄せられるように、剣道場と思われる建物の前まで来てしまった。既に中の熱気すら伝わってくるまで近づいていた。


「お坊ちゃん学校だから剣道部なんか無いか、有っても大したことないかと思っていたら・・・割合本格的だね」

「何を言っているんだ。王閨高校の剣道部は全国レベルなんだよ。武道の中でも剣道を特にい力を入れているんだ」

「へぇ~」


とその時だった。


「あれ?君たち・・・今朝の受験生じゃない?見学かな?」


俺たちに声をかけてくれたのは、今朝道案内をしてくれた「くるり先輩」であった。


第3話に続く

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