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やっと入学か、制服似合ってるな。

 二人は今日から入学予定の『都立潜東一(とりつせんとういち)中学園(ちゅうがくえん)』に着いたのだった。

 二人は学校の門をくぐるとそこにはタンクトップを着ていてなぜかズボンはスーツのズボンをはいた上腕二頭筋や上腕三頭筋などがチョモランマやサガルマーターのようになっている先生がいた。(両方同じ山だが地元の言葉が違うだけ)。


「おう、君たちは新入生か。」


 タンクトップ先生いいやマッチョ先生は二人に話しかけるとプロシットはスパイの技なのか知らないが満面の笑みで対応した。


「あ、はい。何か御用ですか?」


「そうさ、君たち入学式を行う場所は分かるかな?」


「え?どこでしたっけ?」


 プロシットは本当にわからないのだ。嘘偽りなく。一方フライドファつまり雷水はもう空気と化している。「俺は関係ない」と思いながら。そのおかげもあって先生は気づいていない。

 それはともかくこのマッチョ先生優しい人でこの学校の地図を取り出し説明してくれた。


「今いるのはここ、第一門だね。そこから第二校舎を右に曲がって桜並木を抜け左に曲がれば入学式の会場体育館だよ」


「あ、そこでしたか。ありがとうございます先生!」


「いやいやお礼はいいよ。お礼をするならこの体を支えてくれている筋肉たちに言ってほしいね。サイドチェストー!」


 マッチョ先生はそんなことを言いサイドチェストをしプロシットがすこし引いた眼で見て先生がサイドチェストを終了させると二人は入学式が行われる会場のほうに向かった。


「ねぇサンウォスさっきの先生どんなイメージ持つ?」


「あのな、睡六(すいろく)なんでその名前でしかも学校でその名で呼ぶのですか?スリシク」


「え~、じゃあ雷水(らいすい)改めて聞くよあの先生スパイだと思う?」


 睡六が雷水の前にでて雷水のほうを向きニコッと笑顔になると雷水は真剣な顔で答えた。


「あの先生は問題ないだろう。スパイじゃないがおそらく元格闘家だ」


「格闘家?え、それってやばくない?もしスパイがやってきたらスパイがやられちゃうかも」


「そうだな。おそらくそのために校門前にいるんだろう」


「あ、そういわれてみればそうだね。それより早く行くよ」


「ああ、って聞いたのお前だろう!」


「へへ」


 二人は楽しそうに入学式が行われる体育館に着きそこにいた先生に持ってきた入学手続きのプリントを渡し代わりに先生から偽物の花のバッチを制服につけてもらった。二人ともだ。

 ここで捕捉。フライドファたちが通う学校の制服は男子はブレザーか学ランが選ぶことができ七割ブレザー、三割学ランという感じで学ランを着る人たちは「かっこいいじゃないですか」や「これ冬はあったかそう」など独特な意見だ。一方ブレザーグループは「脱ぎやすいんです」「なんかこのスーツ感がいいんです」などこれは普通な意見だった。

 それはともかく二人とも指定された席に座り開始時間まで待った。


 それから5分後新入生全員が集まり入学式が開始した。


「はい、指定時になり、新入生もそろったのでこれより入学式を開始いたします。あ、私(ながれ) カルフタと申します。この入学式を仕切らせていただきます。それではまず校長挨拶。校長先生よろしくお願いします」


「うむ、」


 校長は座っていた椅子から立ち上がりステージに階段を使って上がり一礼してから話し始めた。


「えー、この後も予定が詰まっていますのであまり話しませんがまずは入学おめでとうございます。この学校は普通の学校と違い広い敷地を持っており勉強に支障はないようにしております。皆さんに頑張っていただくのは勉強だけでなく部活や人間関係などです。あ、一部の方はご存じかと思われますがこの学校は各学年に5人ぐらいスパイと呼ばれる者がいますので何か変なことはしないように。付け足しですが先ほど申しましたスパイはこの学校のモノではなく各国のスパイやこの国のスパイがおります。断じて我が学校とは関係ありません。これを持ちまして私の校長の話は終わりにさせていただきます」


 校長の話が終わると生徒たちは拍手し拍手がやむとこの場を仕切っている先生が話した。


「次は新入生代表による挨拶です。よろしくお願いします。」


「はい」


 新入生代表挨拶という言葉が言われるとある生徒が立ち上がりステージのほうに歩いていきほどなくして新入生代表挨拶が開始された。


「穏やかな春、無事私たちは入学することができたことを誇りに思います。私はずっとこの日を待っていました。そして皆さんと会う日も。ここからならよく見えます。希望やその他を感情を持った皆さんの顔が目に映ります。そしこの場を用意してくださった先生方感謝しかありません。本当にありがとうございます。私からは以上です」


 新入生代表挨拶をした人が一礼すると生徒たちは拍手をし、やった人をたたえた。

 そしてこの場を仕切ってる先生はまた話始めた。


「それではこの場で先生の紹介します。この学校はA~D組まであります。A組担任星上(ほしじょう)先生」


 星上という先生がお辞儀する。


「B組担任天之邪(てんのじゃ) ()先生」


「こんにちは」


 天之邪先生は挨拶しながらお辞儀した。


「C組担任僕こと流 カルフタ。そしてD組担任(まえ)先生」


「どうも」


 D組の担任がお辞儀をし先生紹介は一通り終わり流先生のところにおじいさんがやってきて何かを話すと流先生はマイクに向かってこう告げた。


「え~。長年この学校にいます事務の先生からお話があるそうです。ではお願いします」


 事務の先生が前に出てきてお辞儀をした。この先生の姿はもうおじいさんでざっと70歳ぐらいだろう。え?定年だって?そんなことない。この先生はもうこの学校いるべき存在なので定年など関係ないのだ!

 そして事務の先生話した。


「え~皆さん入学おめでとう。わしは何年も生徒を見てきたがこれほどまでにりりしい生徒は初めて見ました。わしのことを「よぼよぼじじい」と思うかもしれないがそれは間違いじゃわしはまだいける。昨日は鉄棒で逆上がりを10回やったぞ。まぁそれはよくてな、あまり老人をばかにするなよ?以上じゃ。わしのわがままを聞いてくれてありがとな」


 事務の先生はそういって端に帰っていった。

 さっき「あまり老人をばかにするなよ?」と言うところで生徒たちは体をブルッと震わせた。あの事務の先生はただ者ではない感がやばいのだ。


「はい、これで入学式を閉式します。生徒の皆さんは指定されたクラスに行ってください。」


 流先生の言った通り生徒たちは各クラスへ行きそこで独自に自己紹介をすることにした。そう、この学校は自己紹介タイムがないのだ。

 何人かの自己紹介が終わり牙宮と言う人の自己紹介が始まった。


「皆さんこんにちはあたしは牙宮(きばみや) 蝶理(ちょうり)です。好きなことは料理ですよろしくお願いします」


「「「よろしく~」」」


 牙宮と言う少女があいさつするとC組の生徒たちは拍手をした。さぁ次はフライドファの番だ。


「初めまして皆さん。僕は雷水・フライドファです。好きなことは数学で距離などを求めたりすることです。得意なことは走ることとボール投げです。よろしく」


「「「よろしくね~」」」


 みんながそんなこといい誰かが手を挙げた。


「あの~君ってどっちが苗字?」


「あ、僕の苗字はフライドファだ」


「と、言うことはハーフ?」


「そうだよ。僕は日本人とのハーフで父の苗字が『フライドファ』なんだ。」


「「へぇ~」」


 ちなみにこのことは本当だが父は『フライドファ』と言う名を捨てており今は〈プタヌスト〉と言う名で生活している。この名前はスパイネームだ。


 そして最後の人まで自己紹介が終わるとちょうど先生がやってきた。


「やぁみんな元気かな?僕は正直疲れたよ。さて、今日は諸連絡をしたら君たちは帰れるからとっとと帰ってな。僕はたくさん仕事が残ってるんだからな。」


 そんなことを言いながら流先生はしっかりわかりやすく今後について説明し生徒たちを帰宅させた。ちょうどほかのクラスも終わったらしく廊下が生徒であふれた。


「やっほ~雷水。どしたんそんな怖そうな顔しちゃって」


「あ、睡六か。いや入学式であったあの事務の先生が気になってな」


「ああ、あの人ね。あの人なら今あそこにいるよ」


 事務の先生は木に引っかかっている風船を今まさにとっているところだった。

 先生はなにも使わず木に登って風船を軽々取ると木をそ~っと降りるかと思いきやジャンプをし飛び降りた。


「はい、君の風船、手を離しては駄目じゃぞ」


「うん、ありがとう」


「ほッほっほっほ。別にいいぞ久々に木に登れたのじゃからな。って聞いてないか」


 それを二人は学校の窓から見ていた。


「わぉ。すげーなあの事務の先生。いったいどうしたらあんなことができるんだ?」


「そんなの不可能でしょ。あれを見てると風のうわさで聞いたあの伝説のスパイを連想させられるね」


「それって神と呼ばれた伝説のスパイですか?」


「そうだねって誰?」


 フライドファとプロシットの後ろにさっきあいさつした牙宮がいた。


「あ、始めましてフライドファと同じクラスの牙宮 蝶理ですよろしく」


 牙宮は笑顔で告げるとプロシットはひととおりその人の体や目を見て危険なしと判断すると挨拶をした。


「初めまして牙宮さん。私は睡六・プロシットです。あ、雷水とおなじハーフで雷水とは幼馴染です」


「そうなんですか。と言うことはあなたの苗字は…」


「はい、プロシットです」


「ではプロシットさん。先ほどおっしゃっていた伝説のスパイって〈()()()()()〉ですよね」


「よくしってますね。私や雷水でも聞いたことあるぐらいのマイナーな人なのに」


 プロシットは「この人がスパイじゃないか?」と思いながら告げると牙宮は少し恥ずかしそうに告げた。


「私実は昔スパイを名乗る人に助けられて以来スパイについて調べていたんです。そしたら伝説のスパイがいるという話を聞いただけです」


「そうでしたか、私たちは風のうわさで知っただけなのでスパイについて教えてくれませんか?」


「はい、喜んで」


 嘘である。二人は今も現役のスパイ。しかもフライドファのほうは超一流。もちろんプロシットも負けてはいないが。

 そして三人はメールアドレスを交換し二人は初めてこの学校に来て友達と呼べる人を手に入れたのだった。

 ちなみに牙宮は前の学校では結構人気があったのだ。なので牙宮は頼りになって言い方は悪いがいい連絡線なのだ。

 二人は牙宮と別れプロシットは先に帰りフライドファは遠回りにして帰るのだ。そのわけは簡単付き合ってない男女二人が同じ家に住んでいるのだから変な噂が経ったら困るのだ。まぁ二人はスパイだから変な話その元を見つけて暗殺しちゃえばいいという結果に最悪なりそうなのでそれも含めてばれないようにしている。まあいつまで周りをだませるのだろうか?すぐ期限が来そうだな。

 遠回りしてきたフライドファも無事家に帰り生徒たちには自由な時間が与えられたのだった。


翌日学校に行くと第三校舎の前に血だまりができていた。そしてうえには***があった。


__________________________________________

 どうもこんにちは(こんばんは)二話お楽しみいただけたでしょうか?この作品の作者でごじぇえましゅ(文字打ち間違いではありません)。さてこれからいろいろとおもしろくしようとしているので是非期待してね!それと感想よろしくね!(なぜか最後だけ柔らかな感じでお送りした作者でした)

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