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終末から始まる物語  作者: 風間流治
深淵を覗くと
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終わり良ければ総て良し

「さてっと。でかいわね。」


六花は目の前の邪神を見上げてつぶやく。


「蛇というより龍のサイズね。」


どうやって倒そうかと思案していると、流治がゼロに乗って降りてきた。

流治を下すとーボフンッーと音を立てて、小竜の姿へと変化した。

それを横目で見ながら、


「派手にやったはね。」


「そりゃ~。気持ち悪かったもの。」


「はあ~。」


確かに気持ち悪かったこともあり、あまり文句を言わず、流すことにした。


「でけーな。」


「でしょ。」


「動くだけでも被害がでそうだな。」


「そうね。」


そんな話をしていると。尻尾がブンッと動き、六花たちを襲う。


「写せ水鏡。」


六花は皆の横に結界をはり、尻尾の攻撃をはじく。


「面倒ね。」


「なら下がれや。本気をだす。」


「うん?あぁなるほど。そう、ね。」


六花は少し悩み、流治の提案を了承し、皆を本陣まで、転送した。


「えっ。おい、六花。」


「なんで流くんを置いてきたの。」


「おい!」


皆に文句を入れるが、涼しい顔でこういった。


「だって、私たち邪魔だもの。」


そう言い放った。


「増田様!大丈夫ですか。」


そんな皆の後ろから、蓮花が欠けてきて、増田に迫る。


「え?ええ。大丈夫です。」


「ですがお怪我をしています。私が、手当しますので、こちらに。」


そういって、増田をひきづっていってしまった。


「守ってもらったのが、よほどうれしかったんだろうね。

 かっこいいし。」


六花はそれを見送って、再度邪神の方を向いた。

その瞬間大規模な黒い柱が邪神を包む。

それが消えた後には初めからそこに何もなかったかのような大地が現れた。


「さすがね。壊すだけなら、あの子にかなう者がいない。」


そして、空間に黒い穴が現れ、そこから流治が現れる。


「お疲れ。」


「らくしょぉ!」


そういって笑いあう。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「さて、皆さま。ありがとうございました。」


「邪神の脅威がなくなり、皆が笑顔になるでしょう。」


「いやー。最初はどうなることかと思ったが、意外と楽勝だったな。」


「雑魚にか倒していないけどな。」


「頑張っただろ。」


ーあはははー


「さて、もうしばらくすると門が開くでしょう。名残惜しいですが、

 お別れですな。」


「増田さま、風見さま、沼田さま、鉄本さまは残っていただきたいのですが、

 それは難しいですよね。」


「家族が待っていますので。」


そういって、蓮花の要望を代表して、増田がやんわりと断る。


「いけずですわ。増田さまだけでも残ってくださればうれしいのに。」


そう蓮花がつぶやく。

それを聞こえないふりをして、王が続ける。


「さて、忘れ物はありませんかな。最初の召喚の間にご案内します。」


「お父様。お話がございます。」


そういって蓮花は王を引き留める。


「では皆さまのご案内はそちらの者がしますので、

 蓮花早くなさい。お見送りに送れますよ。」


それを横目に巫女さんに案内され、召喚の間へと向かう


『フェイ。頼める?』


『問題はない。あやつの所業はすべて記憶しておる。

 おぬしらの世界の座標ももらっておる故、

 まず失敗はない。』


『ならよし。』


「この世界ともお別れか~。」


「一種の課外授業の感じだったな。」


「そうだね~!勉強もしたけどね。」


「俺は今回だけは優等生だったよ。」


「俺も~。」


「俺もいろんな意味で勉強になったよ。

 後、流治は怒らせてはいけないのもわかった。」


「あれはよくわからんが、危ないのがわかった。」


「うん?何?」


そんな会話をしていると召喚への間へとつく。


「まだ開いていないようですね。では、しばらくお待ちください。」


『フェイ。時間を見て、開いて。』


『心得ておる。』


一息ついたタイミングで、ゲートが開く。

すると、入口のあたりが騒がしくなる。


「蓮花ならんぞ!」


「いいえ。これだけは譲れません。巫女の役目もなくなったのです。

 好きにさせていただきます。」


そんな声が聞こえてくる。


「なんか。不穏な声が聞こえるのですが・・・。」


「ま、まぁ。ゲートが開いたので、くぐっていただいて構いません。」


すでに部屋に控えていた宮司がそういう。


「では、お世話になりました。」


「いいえ。こちらこそ、大変たすかりました。」


増田の声にあわせて、皆でお辞儀をする。


「おや、そちらの猫も連れて行くのですか?」


「ええ。大分なついてしまいましたし。

 猫ぐらいなら、問題にならないと思いますので・・・。」


「そうですか。確かにかわいそうですものね。」


「ええ。では。」


「ええ。また会うことはないとは思いますが、また。」


「ええ。また。」


そういって。みんなで黒い穴をくぐる。

すると、下校途中に歩いていたトンネルに皆で立っていた。


「帰ってきたな。」


「ああ。っと。」


一番後ろにいた流治に何かがぶつかる。

穴が閉じる寸前に何かが通ってきたのである。


「へっ!?」


「えへ。」


そこには蓮花がいた。

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