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終末から始まる物語  作者: 風間流治
深淵を覗くと
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恐怖

『ねぇ。エンデ。時も空間も止まっているのに、

あれ、広がっている気がするんだけど。』


『奇遇だな。俺もそう見えている。

やはり流の力が大きくなっているのか。』


『どうするの?』


『仕方がない。六花の時間を戻すぞ。

幸い、六花と自分以外を崩壊させている状況だから

 問題はさほどないはずだ。』


『そう、そうだね。あとは六花に元に戻してもらおう。』


そういうと、六花の状態は早回しのように戻り、

斬られる前の状態にもどった。


『我らが女王陛下。後は任せましたよ。』


ーパチンツー


ーーーーーーーーーーーーーーーーー


「この大馬鹿!!」


きれいなアッパーが流治の顎をとらえる。

そのまま後方へもんどり打って倒れる。

すると、流治から出ていた闇が消える。


「へっ。六花?」


「あんたは動転し過ぎなのよ。感情的に悲しむ前にやることがあったでしょうが!

 まあ、私も動転して、自分の力を発動し損ねた部分もあったけど。」


仁王立ちで、流治をしかる六花。

それを呆然と周囲は眺めていた。


一早く我に返った闇の巫女が、二人に攻撃を加えるが、


「写せ水鏡。」


「削れ風化。」


六花を襲った闇の砲弾は反射され、

流治を襲った闇の砲弾はかき消された。


「そうだった。俺は「無かった」ことにできるし、

 お前は「元に戻せる」っだった。」


「そうよ。慌てすぎたのよ。私たちは。」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


闇の巫女と騎士は二人にもう不意打ちは効果がないと悟ったのか。

目標を蓮花に定めて攻撃を始めた。


それを増田がいち早く気づき防ぎに回るが、

闇の砲弾を防ぎきれず左腕に受けてしまう。


「くっ。」


「増!ちぃっ。」


「止せ!国!浜!その人達は傷つけるな!」


「なっ!lくそっ!そういうことか。」


「そうだ。やるなら。目に入れないようにしろ。」


「ちぃぃ!やりずらい!」


国枝と浜口では、砲弾を避けるしかないため、

二人は邪魔にならないように、遊撃に回ることにした。


その間に、風見と田沼が戻り、増田とともに、攻撃を防ぐ。


「増!このままじゃじり貧だぞ。」


「わかっている!どうすれば、どうすれば元に戻せる。」


増田たちは焦るが、攻撃の手はやまない。


「ねぇ。俺を忘れていいの。」


ーガッ。ドンッ。ー


何時の間にか、流治が闇の騎士の横に現れ、

胸に掌底を当てた。


すると、闇の騎士だったものから、闇が吹き飛び、

人の姿が現れ、倒れた。


闇の巫女は流治がいた場所に砲弾を撃つが既に、消えている。


「一瞬でも、俺を認識できなくなったのなら、無駄だよ。」


今度は闇の巫女の正面に現れ、同じように掌底を当てる。


「2丁上がりっと。うまくいけばこんなもんよ。回収よろ~。」


「あ。ああ。誰か。この二人を本陣の救護所へ。」


王に向かって流治が二人の回収をお願いする。


「殺ったのか?」


「まさか、闇だけ消したのよ。それぐらいなら、俺はできるんでね。」


増田はほっとして、再度前線へと向かった。


「がんばるね~。うん?」


前線へと向かった増田を見送っていると、邪神の前から見たくもないものが、

向かっているのが見えた。


ーカサカサー


ーミンミンー


ーブンブンー


「う、うぎゃー!!!」


流治はそれを見た瞬間悲鳴を上げて、どこかへと消えた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「国。俺は見たくないものを見ているんだが。」


「浜。奇遇だな。」


前線に近い部分にいた二人はそれを見た。


でかい蝉やら、蜂やら、ゴキブリやらが、向かっているのを。


「あれ倒すんか。面倒だな。」


「あ~。こう来たか。この中で厄介なのは流だものね。」


そんな二人の周囲に流治以外の全員が集まっり、

その中で六花がつぶやいた。


「こう来たかって?」


「流治の恐怖の対象なのよ。あれ。ゴキブリはともかく。

 みんなは逃げ出すほどではないでしょ。」


「まぁな。こんなのもあるかなって感じだな。」


「今は、私の結界で、あそこからしばらくしたら、こっちには来なくなるけど。

 おそらく、流がさっき闇に触れたときに恐怖を感じる対象を読み取ったのよ。」


「見ていて、気持ちいいものではないよ六花ちゃん。」


「そうね。恵梨香。私は触れたくないは。汚そうで。」


「私たちじゃ殲滅力に欠けるのよね。

 香織ちゃん以外。広範囲攻撃使えないものね。」


「私もあの量は無理、です。」


「だよね。流治は・・・。やっぱいないか。

 流なら、どうにかできたかもしれないけど。

 うーん。うん?」


うなりながら、考えていた六花が何を思ったのか空へと顔を向けた。

つられて全員が空へと顔を向けると、大きな龍が飛んでいた。


「あんなのも出てくるのかよ。」


「違うわね。あれは流の召喚獣よ。あーそう来るか。」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「汚物は消毒だー!!ゼロ!」


『主・・・。どうなってもしりませんよ。』


そういってブレスを一閃した。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ーチュドーンー


虫たちは一層され、ブレスの範囲は切り立った崖のようになった。


「流。何やってんのよ。」


六花は頭を抱えつつ。杖で地面をたたいた。

何事もなかったかのように崖になった部分が元に戻った。


「でも、まあ。これで、邪神の元に行けるわね。」


呆然と流を見る皆を尻目に、六花は歩き出した。

それにしばらくして気づき、駆け足で六花を追うのだった。

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