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終末から始まる物語  作者: 風間流治
深淵を覗くと
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戦士としての素質

「やぁ!」


ーカンッ、カンッー


増田が将軍の役職についている人物に木剣を振るっている。

今日は、それぞれの実力を見るとのことで、

道場のような場所に集められていた。


橘と女性陣は、獣舎の方に案内を受けている。

魔獣使いでは、魔獣がいなければ、戦闘にはならないからである。

女性陣は剣や槍の実力を見る必要はないとのことで、

ついていった。


ーガッ。カラン。ー


「そこまで。」


増田の木剣が、手を打たれたことで落ちて床に転がる。

そのタイミングで審判役の兵士が止める。


「「ありがとうございました。」」


「剣を初めて振るう割にはよい太刀筋だが、如何せん素直すぎるな。」


「ご助言ありがとうございます。」


増田は再度礼をして、見学席へと戻ってくる。


「次。田沼くん。」


田沼はショートソードの木剣とタワーシールドをもって、

中央へと向かう。


「田沼頑張れよ!」


「応!」


「それでは、互いに礼。構え。はじめ。」


田沼はタワーシールドを構えつつ、じりじりと間合いを詰める。

その田沼に対し、木剣の間合いに入ると、連打で崩そうとするが、

適格に剣筋に対して、シールドを当てていく。

そして、隙をみて、シールドバッシュを行い、

体勢を崩し、木剣を首筋にあてる。


「そこまで!」


そこで、審判が止める。


「やるな!田沼!」


「ありがとうございました。」


「目を生かした適格な攻撃だった。」


「ありがとうございます。」


「次、風見くん。」


次々と試合が消化される。

風見は木剣の勢いをそらして、どうにか一撃を打とうとしたが、

強烈な一撃を貰い、木剣を落とし、そこで、首筋に剣を当てられ、終わり。

今川はもともとが術士系なうえ、術が使えない以上、かわし切れず、

一撃を貰い、敗退

鈴本はボウガンを借り、矢による牽制を行いつつ、接近し、胴への一撃を与え勝利。

浜口はもともと、有段者ということもあり、剣を握る手を抑え、

足払い、背負い投げ、首筋への掌底の寸止めで、難なく勝利

国枝はスピードとその背丈を生かした、体全体をバネとした動きで、

翻弄しながら、近寄らせないように動いたが、

さすがに歴戦の将には通じず、槍をはじかれ、抑えられ、首に剣を当てられ、敗退。


そして、流治の番が回ってきた。


実はこの試合の前、六花と別れる前、こんな会話をしていた。


「流。秋姉との試合とは違うんだから、50%、

 いいえ10%ぐらいの実力にしなさいよ。」


「へいへい。大丈夫だよ。やりすぎるようなへまはしないって。」


六花にはやりすぎるが「殺り過ぎる」に聞こえた気がしたが、一番最後とのことだし、

あとで様子を見に行こうと心に決めて、別れた。


そして、六花不在のまま、流治の試合が始まる。


「それでは、最後、風間くん。」


流治はショートソードより若干短い木剣を二本手に持つと

散歩に行くような感じで、道場の真ん中まで、歩く。


「おいおい、風間しっかり!」


「わーてるよ。はぁ~。どうすっかな。」


そういいつつも、試合は始まる。


「互いに、礼!構え!始め!」


将軍は今までの中で最速と思われる速さで、木剣を振るう。


「げっ。おいおい。」


「なめた態度のお前は性根を鍛え直してやる。」


「ふ~。面倒な。さてっと。ギアを上げていきますかね。」


そうつぶやきつつ。ひらりひらり、と剣をかわす。


「ま、間に合った。」


そんなおり、六花が道場に入ってきた。

そのとき、流治が、間を空け、木剣を将軍の顔めがけ投げる。

その行動に六花以外の誰もが驚き、剣の行方を見た後、

再度流治の姿を見るが、見つけることができなかった。


「ダメだよ流!」


六花が止めようと叫んだ瞬間、将軍がなぜが空中へと勢いよく打ちあがる。

そして、どこからか、


「疾風乱舞。」


そんな声が聞こえた気がした。


「させないよ!絡みとれ氷華。」


六花が束縛系の術を発動させる。

冷たい風がある一点に集まる。

氷のバラが形成され、そして、


ーガッ、バキッ、ドンッー


何かがたたきつけられる音がした。

その音のあたりを見ると、流治が右足に氷の蔦を巻き付けた状態で、倒れていた。


「いって~!六花!なにすんだ!」


「私言ったよね。やりすぎるなって。これはやりすぎなんじゃないの?」


「こいつが、性根を叩き直すとかいうから、少しだけ本気をだな。」


「それはやりすぎでしょうが!」


ードンッー


六花と流治が言い争いをするよこで、将軍が落ちてくる。


周囲が唖然とする中、むくりと将軍は立ち上がると


「わ、私の負けで良い。」


そう一言、言い、道場の隅へと向かい。

膝を抱え、呆然とし始めた。


「ほら~。」


「あ~。」


六花は流治を責めるような目でにらみつけた。

見られた流冶は頭を掻きながら言い訳を考えた。



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