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終末から始まる物語  作者: 風間流治
深淵を覗くと
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勾玉と職業

「では勾玉へ力を反映させる方法をご説明します。

 勾玉を握って胸にこう持っててください。

 その後目をつぶって自分の中にある何かを見つけて、

 その勾玉に引っ張る感じを思い浮かべてください。

 そうすれば力が使えるようになります。」


「何かって何です。」


「それが人によって違うのです。光輝く剣の方もいれば、炎を纏った剣や鎧、

 槌という人もいます。神官や巫女は祓串、大幣、錫杖など

 神事や祭事に使う道具になります。

 それが、心または魂にあり、それを勾玉に映して使うのです。」


「なるほど。」


「では、ご理解いただけたようですので、皆さま行ってください。」


(流?これは?)


(おそらく、勾玉が疑似ゲートになっているんだろう。

 その作成方法を神々が伝え、魔素のコントロールの方法についても

 教えたってとこかな。)


(魂や肉体への影響は?)


(ほぼないが、死んだときに力を行使した代償で、

 リソースがこの世界の神に奪われる可能性がある。)


(その程度なら、死なないようにすればいい。)


(神にあったら、真意を探る必要はあるがな。)


六花と流治は勾玉に力を映しながら、頭の中でそんな会話をしていた。


「では、皆さま映し終えたようですな。

 次に力の確認方法をご説明します。

 これは、身元調査にも使いますのでよく覚えてください。

 鏡が置かれていると思いますが、裏面に勾玉を入れる溝があるかと思います。

 そこに勾玉を差し込みます。すると、鏡の面に文字が浮かぶと思います。

 それを触ると光の文字で様々なことがらが書かれていると思います。

 さて、皆さまできているようですので、申し訳ないのですが、

 その情報を書き留めさせていただきます。

 では、その端の男児から。」


そういって、中守さんは筆と紙を持つと増田の前へと移動する。


「増田智哉くん。職業はこ、これは『勇者』ですか。

 しかも光と剣、身体能力も高いとも書かれていますな。

 すばらしい!」


中守は仕切りに驚いているが、同級生たちは驚かない文武両道をいき、

カリスマ性の高い増田ならそれは物語の主人公でも納得である。


「し、失礼では次は田沼和也くん『機動隊員』ですか。

 これも、すさまじいですな。

 守りに特化した盾を速さを生かして、味方を守る職業でかつ、

 投擲、遠距離武器を装備もしている。」


中守は仕切りに驚きながら、書き留めていく。

しばらく、中守は驚きながら、全員の情報を書き留め、

そして、最後の流治を書き留め、ため息をついて、


「いや~。すばらしい!これはすばらしい!

 どの方も、末恐ろしいものがありますな~。

 これなら、修行をすれば皆さま強くなるでしょう!」


中守は、興奮した様子で、しきりに素晴らしいを繰り返した。

ちなみに各自の職業は以下の通り、



増田 智哉:勇者 武器:ロングソード


田沼 和也:機動隊員 武器:ライオットシールド


風見 隆二:守護騎士 武器:ショートソード・バックラー


葵 舞  :踊り子 武器チャクラム


佐藤 香織:魔導師 武器:魔導書


今川 基直:賢者 武器:錫杖


鈴本 鉄平:弓兵 武器:弓


浜口 正幸:武道家 武器:ナックル


国枝 照宗:槍術士 武器:槍


楠 恵梨香:魔獣使い 武器:鞭


風間 六花:巫女 武器:杖


風間 流治:忍 武器:双剣


だが、六花と流治の二人は本来の力をごまかしていた。

最初表示されたとき六花と流治は第二の職業が記載されていた。


六花:創造者 武器:アカシックレコード


流治:破壊者 武器:スコーピオンサイズ


と。それを、流治のもともとの力で隠匿したのである。

これは増田の職業よりまずかった。


(さすがね。魂の奥に眠る力の一端まで、表示されるなんて。)


(ああ、隠匿の術を使えるようになっていなかったらまずかったな。

 だが、この勾玉が有用であるってことは証明された。

 是非とも元の世界でも作れるようにしよう。)


(そうね。これはいいものだものね。)


六花と流治は焦りを表に出すことなく静かに、成り行きを見守った。


「では皆さま、わたくしは王にご報告にまいります。

 何か聞きたいこと、もしくは、御用はおありですか?」


「あの。買い物をしたいのですが。」


「おおそうですな。着替えや日用品をそろえたいのですね。

 そうですな~。お金の稼ぎ方はまた今度説明するとして、

 う~む。そうですね。一人金貨3枚分でしたら、

 今回のみ国が支払いを認めましょう。

 護衛をつけますので、それに案内させます。

 それでいいですかな?」


「はい。」


「私と流はいいわ。洗濯して、しばらくは制服とジャージを着るから。」


「え~。下着は。」


「ぶー。」


橘と六花の会話に男性陣が噴き出し、女性陣は顔を赤らめる。

橘もデリカシーがなかったと身を縮める。


「もしや六花様はさらしや褌を考えておりますか?」


「えっ!?違うの。」


「前回呼ばれた方に、女性の方もいらっしゃり、その方が広めたのです。」


「そうなの。その人は?」


「確か旦那様と召喚されて、その後お帰りになったかと。」


(俺たちの世界の人間ではないな。)


(だよね。今の話からすると50年前ぐらい、かな。)


(だろうな。)


「ふーん。でもいいや。ちょっと、流と話したいことがあるから、

 私たちはあとで時間を見つけて買いに行くよ。」


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