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終末から始まる物語  作者: 風間流治
深淵を覗くと
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怪談(階段)その5

「また、小物っていったな!」


「いや。小物でしょう。まともな作戦も立てずに兵を突っ込ませるのは。」


「何をいう。無尽蔵に沸く兵を突っ込ませるのもまた作戦。

 そういう貴様らはもう手がないのではないか?」


「ちぃ!この木偶人形は無尽蔵なの?!」


紅葉は舌打ちをしつつも、敵に炎を当てて、屠っていく。


<流。ちょっとだけ代われ。>


<えっ?でも変身が・・・。>


<あぁ。そりゃ大丈夫だ。なんたって俺はお前なんだから。>


<それもそうか。>


「おい!小物!」


「口が悪い餓鬼だな!だがその魂は欲しいな。」


「やるかよ。一つ聞きたい。この木偶を生み出す力はだれにもらった。」


「はぁ?何を?」


「いいから、早く答えろよ。」


「ちっ!そうだよ。この地を管理する女神に借りたんだよ。

魂を集める手伝いをするなら。 貸してあげるといわれてな。」


それを聞いた流治もといエンデは苦笑した。

そして、六花と信幸、紅葉は困惑をした。

神の力は簡単には借りられない。それなのに借りたと。

これでは勝てないではないかと。

だが、流治はそんなことはお構いなしに続けていく。


「そうか。餓鬼ににていると思ったら、ゴブリンとノームも混じっているのか。

 なるほどね。時に、黄泉、冥界の話はなぜが女神が絡むそして、

餓鬼ないしゴブリンが 子分としてでてくる。

また、冥府より魂が戻るときなぜか、果物が絡む。

 なぜか知っているか?」


「知るか!」


「そう。そうだよね。普通は知らない。でもな、俺は知っている。

 いくつかの果物は処女を現し、穢れをはじくといわれているからだ。

 そして、冥府や黄泉から記憶をもって戻ってきたものが、

 周囲にその話をする。そして、女神は醜い老婆や女性で描かれるが、

 その理由は現世にもどれないことへの嫉妬。

 そうだよな。この空間を統べし女神さんよぉ!」


《くくく。いつから気づいていた。》


「こう。あんたの木偶がやられちゃぁ。

 どんな奴かと思って見にも来るだろうよ。」


《それもそうか。》


声の先をみると、しわがれた老婆のような。黒い気配をまとった女性がいた。


「あれが、神?」


「あれ?俺らでも倒せそう?」


「やめときな。秋、信。」


「「呼び捨て?!」」


「あとでそこは説明してやんよ。」


《私が何者かとわかってもまだ戦うのかい。》


「まぁ、な。あんたは俺が何者か気づかないかい?

 まぁ、ならいいや。じゃあ、これでもわからないかい?」


そこで、一拍置いて、低い声で、


「『契約違反』だろ。」


《!!》


「ペナルティが欲しいなら。くれてやんよ。

 生きたままの魂を管理するのは明確な契約違反だ。

 それに、汚れた魂なら、どんなことをしてもいいと言っておいたはずだが、

 足りないのかい。向こうも含めて。」


《!!》


老婆はなぜか慌てだす。そして、小物、小物と散々馬鹿にされていた男に触れると

その男が丸い球へと変わる。


「ふんっ。情けない奴。次はないぞ」


その声を聴きながら、老婆はそそくさと消えていった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「さて、何を聞きたい?」


「あんたは誰?」


「俺の名はエンデ。流治の中にいる魂の一人であり、

 未来であり、封印されていた最後の一人。

 そして、管理者権限を持つもの。かな。」


「随分といろいろな肩書があるのね。」


「ま~ね~。」


「能力は?」


「空間。」


「さっき言っていた契約違反って?」


「管理者権限ってやつを持つとわかるものだが、

 あの女神はこの空間の管理者として存在している。

 この空間が存在するのも、彼女がいるからってわけだ。

 そして、この空間は汚れた魂を良き魂で研磨し、

 生まれ変わるまで保管することを目的に存在する。

 そのさいに汚れた魂もしくは良き魂からあふれてくるエネルギーを

 吸収することが認めれれている。ここまで説明すればわかるよね。」


「なるほどな。この空間を利用して、生きたまま無垢な魂を集め、

 それを少しづつ吸収していたってわけか。

 確かに死者ではないし、魂の保管を目的にしていないから、

 管理者としては契約違反か。」


「そいうこと~。もし彼女が歯向かってきたら、罰を与えていたけどね。

 そうだな、たぶん権限の一部はく奪と魂とエネルギーの吸収の禁止かな。」


「それは神としては辛いんだろうな。

 それにしても、あんたは良く知っているな。」


「信も秋も「知っていた」はずなんだけど、まだ、権限がもとに戻っていないから

 しょうがないよね。俺もこの間、一部が戻ったばかりだし。」


そういって、エンデは肩をすくめた。



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