怪談(階段)その4
「ギッ!」
流治、六花、紅葉そして、信幸は餓鬼を倒しながら、
発生源と思われる地点を目指していた。
場所は、瘴気の濃度で感じることができた。
「この餓鬼の何人かは、犠牲者だったのかもしれないね。」
六花は水と光による人口的な簡易聖水<清水>をまき散らしつつ、
生成したものを杖型にして振り回して進んでいく。
「同情すると足元をすくわれるよ。」
紅葉は青白い炎を御神刀にまとわせ、振るいながら突き進む。
「二人とも話す暇があるなら、手を動かせ。あれ?流はどこだ?」
信幸は紫電を矢のような形状で空中に生成し、餓鬼めがけて、打っていく。
「みんな遅いよ。」
少し、先の方で、闇で生成した小太刀を持って、
風のごとく縦横無尽に空中をかけていく。
「「あ、そういうこともできるか。」」
紅葉は炎が地を猛烈な勢いで這うイメージを、信幸は雷が天から落ちるイメージをする、
すると、二人は、見る前に流治を追い越し、発生源へと迫った。
「えっ。お、置いていかないで。」
六花も光のように瞬間的に特定の場所へ到達するイメージをする。
そうして、4人は発生源へと到達した。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「よく、来たな術者よ。」
身なりの良い小太りの男が庵のような場所に胡坐をかいている。
それを、見た4人は
「「「「うわぁ。小物臭がする。」」」」
と口にしてしまった。
「き、貴様ら。泣いて謝っても許しわせんぞ。行け、亡者ども。
もてなしてやれ。」
「あ~。数だけ多い。さっさと倒して、帰りたい。」
紅葉が文句を口にする。その目線がある一点へと向いた。
「無事?なの。」
「うん?の様だな。」
信幸もそれに気づき、すぐに行動に移った。
雷のように対象の二つに近づき、再度移動し、元の場所へと戻った。
それを見た、相手の男は。
「あっ。そいつは。一昨日手に入れた童ではないか。か、返せ。」
「だれが返すか。」
そういって、紅葉は刀を振るう。
青白い炎が飛び出し、前面の亡者が炎を上げて、倒れる。
それが、壁となり、亡者の歩みが止まる。
「六花。あとは頼むぞ。」
「わかった。」
そういって。おばあさんと思われる人物を浄化し、
合わせて男の子を結界で保護をする。
すると、男の子に異変が起きた。
「の、信兄。た、大変。男の子の体が・・・。」
「ちっ、瘴気とこの空間に器のほうが変質していたか。これでは・・・。」
「何が起きているかはわからんが、惨いことをしたの。」
「うるさい小物が!」
「くっ。口が悪い女だ!」
紅葉が男に反論する。
「六花落ち着け。俺を見ろ。」
「流?」
「念じろ。思え。そして俺の力の一部分を貸してやる。
だから、口にしろ。『想いを形に、創造<想像>』と。」
そういって、流治は六花に触れつぶやいた。
「<言霊>を六花へ貸出。
さあ、六花この男の子を助けたいという思いと
この体を直したいと思いを、
言葉にこめろ。」
「う、うん。想いを形に、創造<想像>。」
すると、光が男の子を包み、体がもとの通りになっていく。
「え?う、噓。治った。」
「これは、すさまじいな。」
「これが、流の力?なの。」
「<言霊>を六花から返却。さて、あとはあの小物だけだ。」
そういって、流治は炎の壁へと振り返った。




