内にある者たち
ーカッ!!ー
「六花!」
ードサッ!-
「六花!六花!なんでだよ。なんで六花の結界が無効化された!
六花!死ぬなよ!六花ーー!」
六花が騎士風の男の放った闇の波動を受けて倒れ、
それを流治が抱きしめて、泣きじゃくる。
そんな流治の体から、闇のようなものがあふれだす。
「ダメだよ。流・・・。それはダメ。」
六花が流治を止めようとつぶやくが、流治の絶叫で本人には届かない。
『これ、は。このままでは世界が・・・。』
そんな場に流治に似た男が2人現れて、こうつぶやいた。
『流。お前・・・。フレイ。』
『わかっています。』
そして、すべてが停止した。ードカーンー
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<流、話がある。>
<何?>
<お前にお願いがある。>
<急にどうしたの?>
<この前の戦い、覚えているか?>
<俺が途中で気を失って、エンデに切り替わってもらった戦い?>
<そうだ。>
<あの後、大変だったんだよ。>
<悪かったって。>
<でっ?お願いわ?>
<いろんな事象を学んでほしい。>
<今更?だって前世の記憶である程度は?>
<違う。それは違う。うわべだけだ。>
<どういうこと?>
<この世には、原初が存在する。>
<原初?>
<そう、原初。エレメント、時、空間、死、美徳、大罪、法則、物。>
<いくつか、知っている気がするんだけど?>
<本当か?説明できる部分と説明できない部分の両方を?>
<説明できない部分?>
<感覚で理解するってことさ。>
<そんなこと知らない。>
<だろうな。知るんではない。理解するんだ。
これからみんなに聞いてたり経験すればいい。>
<知るとどうなるの?>
<使える力が増える。>
<ふ~ん。>
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『榊~。どうにかならん。』
<やってるであろう。そっちは何か思いついたのか?>
『一つだけ。』
<やっぱりな。えっ?何と?>
榊と呼ばれた女性はびっくりして、答えた男性を見た。
『あいつらが俺らを消さなかった理由。』
<その理由は?>
『俺らが【原初】だから。』
<なるほどの~。根源を消せば。他への影響がでるか。>
『それと、力も完全には消せていないと見た。』
<だが、現に我は力が使えんぞ?>
『力の使い方がわからなくなっているだけではないか?』
<むっ。違うといいたいが、確かに力がうまく動かんのだ。>
『だろ。おそらくだが、一時的に言葉の意味を固定化したんだと思うんだ。』
<なるほど、言葉のつながりを切ったというわけか。>
『おそらくな。』
<とするなら、この領域をじわじわと広げて、ほころびから、影響を与えるか。>
『それが一番かね。』
男はがばっと起き上がると、ニヤリと笑った。




