心の強さ
信「ラストスパート!」
紅「ドキドキ。」
「おや、お子さんたちは苦しそうですね。それに、それは・・・。
あぁ、悪魔がその身の中にいたのですか。
ふふふ、いつまで持ちますかね?」
「こりゃ傑作だな。俺と同じ『原初』かよ。死んだと思っていたが、
殺した相手に憑りついていたかよ。しぶといね~。
まあ、それが俺らのとりえか。アハハ!」
「くそ!どうにかして、貴様らを!」
「おうおう。威勢がいいね。」
流治は正幸と敵の会話を聞きながら、自らの内へと沈み込んだ。
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<なるほど。こうなるのか。若干違うが筋書き通り。さて、どうしたものかね。>
「これが、運命は変えられないという理由?想定内?」
<流治、か。ああ。想定内だよ。言い方は悪いが、
俺が知らされている筋書き通りさ。>
「ねえ。その筋書きってなんなの?」
<今は説明をしている場合ではないと思うがね。あれ。>
そういって、エンデは後ろの方を指した。
「あれは?」
<お前に食ってもらった、『激情』だよ。瘴気を得て、活性化し始めた。>
「必要になるって言ってたけど。どうすればいいの。」
<コントロールできるようになれば、あれは有用なものだ。
7つの大罪と美徳は知生体の進化に必要不可欠な概念であり理だ。
よって、消えることはない。意識をもてばあれのように形を得る。
さて、どうすればコントロールできるかだが、>
「なんとなく話が見えた。俺の感情を食わせるのか。」
<そう。でも・・・。>
「心が壊れて、ただの人形に成り下がるリスクがある。」
<そうだ。おれは一度、傲慢と激情をコントロールしようとして失敗した。
その時はバックアップを取っておいて、自分を復帰させたらしいが、
別物になっていたらしい。らしいというのは、聞いた話だからだ。>
「そ、う。でも、やるしかないよね。」
<一つだけ、提案をしよう。エルと同一化すれば、
うまく相乗効果が発揮できるはずだ。>
「ふふふ。うまくやってみせるよ。」
エンデは流治に手をかざし流治は現れたエルと左手で手をつなぎ、
右手を激情と言われた黒い靄に突っ込んだ。、
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「フハハハハハ!これぞ混沌!これぞ終焉!
どうした我を倒すのではなかったのか!
まあ、無理だろうな。悪魔の力がその身で暴れるの抑えるので
手一杯であろうからな!」
「いい気味ですね。風間の。
このまま、私たち一族を認めない世界もろとも滅びなさい!
私は別の世界で王にでもなりましょうかね。」
<くくっ。滅びろよ。我を認めぬ陽なるものよ。楠の大樹もろとも消えよ。>
「「「グ、グウウウ!」」」
死霊や、ゾンビ、ミイラ、劣化の悪魔が赤い月に照らされたグランドを満たし、
その眼前で、六花、紅葉、信幸、理紗 理津、理奈が
自らの体を乗っ取ろうとする悪魔に抗い、正幸、幸代は瘴気に苦しんでいた。
「おや、風間の次男はどこです。」
「しるかよ。ザコ一人いなくなったところで。」
<愚か者!あ奴が一番の難敵ではないか!>
-ズブリ-
悪魔の男の子の心臓のあたりから、腕が生える。
「な・・・に・・・。」
「これが人を殺すということか。恐怖も苦しみも、
悲しみも感じないが、あまりいい気分ではないな。」
「くっ・・・そ・・・・!」
悪あがきとばかりに、腕を振るい流治を引きはがす。
流治は家族のもとに降り立つ。
「あれ?死なない?」
「こいつを奪ったときに弱点はなくしたさ。」
「なるほど異形と同じく核をどこかに隠しているわけか?」
それを聞いた悪魔は悔しそうに顔をゆがめた。
「兄さんたち、いい加減に立ち直ってくれないかな。
美徳を持っているでしょ。
まぁ、動けるようになるまでは守ってみせるけどさ。」
それを聞いて信幸達は必至に思考をする。
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紅葉の場合
(そんなことを言ったて、どうすれば・・・。えっ?)
紅葉は何か優しいものに包まれるのを感じた。
それは懐かしく、自分とともに過ごした何かの存在だった。
そう、かつて姫だったとき、自分の中にいた何か。
(な~にやっているの私。あなたは何も恐れずに進む勇気をもっているでしょ?)
紅葉はその身が焼けるような熱を自分の内から感じると、
立ち上がった。
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信幸の場合
(美徳か。俺の美徳ってなんだろな。)
(何言ってんだよ主。あんたの美徳はその貪欲なまでに知識・情報を用いた、
思考や知恵だろ。)
(朱雀?そうか、そうだよな。自分のことって見えないものだな。)
(ならわかるよな。)
(ああ、欲するなら与えればいい。知識を共有すれば・・・。)
信幸は静かにその身にある大罪と自らの美徳を混ぜ合わせ、立ち上がった。
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六花の場合
(はぁ~。先に制御をする方法を見つけられちゃったか・・・。
なら、私も頑張らなきゃね。
私の美徳は身を粉にして、親兄弟、仲間、困っているひとを助けること。
それは今も昔も変わらない私の役割。
だから、立ち止まれないの。
力は使い方。だから、あなたも私とともに。)
六花は暴れる力を宥め、癒すように力を自らになじませる。
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3つ子の場合(理紗 理津、理奈)
「理津、理奈。どう?」
「理津、無理かも。」
「同じく。」
「美徳って何?わかんないよ~。」
「理沙、落ち着く。」
「理紗 理津、理奈!」
「「「お母さん?」」」
「あなたたちは、他者や生物を慈しむやさしさがある。
愛を求めるだけでなく、愛を振りまくこともできる。
それがあなたたちの美徳よ!」
「「「ありがとう!お母さん!」」」
「理津は守りたい。かわいいものやきれいなものを。」
「それ。」
「うん。そうだね。」
そういって、三つ子は手を重ねると、
光が包み込む。
信「え~と。流からメモを預かっています。
<落ち着いたら不定期にしようかと。
あと、秋姉は書きやすいから、1本別で書こうかな。>
な、何~!」
紅「良し!」




