表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
終末から始まる物語  作者: 風間流治
進化と欲望
73/239

心の強さ

信「ラストスパート!」

紅「ドキドキ。」

「おや、お子さんたちは苦しそうですね。それに、それは・・・。

 あぁ、悪魔がその身の中にいたのですか。

 ふふふ、いつまで持ちますかね?」


「こりゃ傑作だな。俺と同じ『原初』かよ。死んだと思っていたが、

 殺した相手に憑りついていたかよ。しぶといね~。

 まあ、それが俺らのとりえか。アハハ!」


「くそ!どうにかして、貴様らを!」


「おうおう。威勢がいいね。」


流治は正幸と敵の会話を聞きながら、自らの内へと沈み込んだ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


<なるほど。こうなるのか。若干違うが筋書き通り。さて、どうしたものかね。>


「これが、運命は変えられないという理由?想定内?」


<流治、か。ああ。想定内だよ。言い方は悪いが、

 俺が知らされている筋書き通りさ。>


「ねえ。その筋書きってなんなの?」


<今は説明をしている場合ではないと思うがね。あれ。>


そういって、エンデは後ろの方を指した。


「あれは?」


<お前に食ってもらった、『激情』だよ。瘴気を得て、活性化し始めた。>


「必要になるって言ってたけど。どうすればいいの。」


<コントロールできるようになれば、あれは有用なものだ。

 7つの大罪と美徳は知生体の進化に必要不可欠な概念であり理だ。

 よって、消えることはない。意識をもてばあれのように形を得る。

 さて、どうすればコントロールできるかだが、>


「なんとなく話が見えた。俺の感情を食わせるのか。」


<そう。でも・・・。>


「心が壊れて、ただの人形に成り下がるリスクがある。」


<そうだ。おれは一度、傲慢と激情をコントロールしようとして失敗した。

 その時はバックアップを取っておいて、自分を復帰させたらしいが、

 別物になっていたらしい。らしいというのは、聞いた話だからだ。>


「そ、う。でも、やるしかないよね。」


<一つだけ、提案をしよう。エルと同一化すれば、

 うまく相乗効果が発揮できるはずだ。>


「ふふふ。うまくやってみせるよ。」


エンデは流治に手をかざし流治は現れたエルと左手で手をつなぎ、

右手を激情と言われた黒い靄に突っ込んだ。、


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「フハハハハハ!これぞ混沌!これぞ終焉!

 どうした我を倒すのではなかったのか!

 まあ、無理だろうな。悪魔の力がその身で暴れるの抑えるので

 手一杯であろうからな!」


「いい気味ですね。風間の。

 このまま、私たち一族を認めない世界もろとも滅びなさい!

 私は別の世界で王にでもなりましょうかね。」


<くくっ。滅びろよ。我を認めぬ陽なるものよ。楠の大樹もろとも消えよ。>


「「「グ、グウウウ!」」」


死霊や、ゾンビ、ミイラ、劣化の悪魔が赤い月に照らされたグランドを満たし、

その眼前で、六花、紅葉、信幸、理紗 理津、理奈が

自らの体を乗っ取ろうとする悪魔に抗い、正幸、幸代は瘴気に苦しんでいた。


「おや、風間の次男はどこです。」


「しるかよ。ザコ一人いなくなったところで。」


<愚か者!あ奴が一番の難敵ではないか!>


-ズブリ-


悪魔の男の子の心臓のあたりから、腕が生える。


「な・・・に・・・。」


「これが人を殺すということか。恐怖も苦しみも、

 悲しみも感じないが、あまりいい気分ではないな。」


「くっ・・・そ・・・・!」


悪あがきとばかりに、腕を振るい流治を引きはがす。

流治は家族のもとに降り立つ。


「あれ?死なない?」


「こいつを奪ったときに弱点はなくしたさ。」


「なるほど異形と同じく核をどこかに隠しているわけか?」


それを聞いた悪魔は悔しそうに顔をゆがめた。


「兄さんたち、いい加減に立ち直ってくれないかな。

 美徳を持っているでしょ。

 まぁ、動けるようになるまでは守ってみせるけどさ。」


それを聞いて信幸達は必至に思考をする。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

紅葉の場合


(そんなことを言ったて、どうすれば・・・。えっ?)


紅葉は何か優しいものに包まれるのを感じた。

それは懐かしく、自分とともに過ごした何かの存在だった。

そう、かつて姫だったとき、自分の中にいた何か。


(な~にやっているの私。あなたは何も恐れずに進む勇気をもっているでしょ?)


紅葉はその身が焼けるような熱を自分の内から感じると、

立ち上がった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

信幸の場合


(美徳か。俺の美徳ってなんだろな。)


(何言ってんだよ主。あんたの美徳はその貪欲なまでに知識・情報を用いた、

 思考や知恵だろ。)


(朱雀?そうか、そうだよな。自分のことって見えないものだな。)


(ならわかるよな。)


(ああ、欲するなら与えればいい。知識を共有すれば・・・。)


信幸は静かにその身にある大罪と自らの美徳を混ぜ合わせ、立ち上がった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

六花の場合


(はぁ~。先に制御をする方法を見つけられちゃったか・・・。

 なら、私も頑張らなきゃね。

 私の美徳は身を粉にして、親兄弟、仲間、困っているひとを助けること。

 それは今も昔も変わらない私の役割。

 だから、立ち止まれないの。

 力は使い方。だから、あなたも私とともに。)


六花は暴れる力を宥め、癒すように力を自らになじませる。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

3つ子の場合(理紗 理津、理奈)


「理津、理奈。どう?」


「理津、無理かも。」


「同じく。」


「美徳って何?わかんないよ~。」


「理沙、落ち着く。」


「理紗 理津、理奈!」


「「「お母さん?」」」


「あなたたちは、他者や生物を慈しむやさしさがある。

 愛を求めるだけでなく、愛を振りまくこともできる。

 それがあなたたちの美徳よ!」


「「「ありがとう!お母さん!」」」


「理津は守りたい。かわいいものやきれいなものを。」


「それ。」


「うん。そうだね。」


そういって、三つ子は手を重ねると、

光が包み込む。


信「え~と。流からメモを預かっています。

 <落ち着いたら不定期にしようかと。

  あと、秋姉は書きやすいから、1本別で書こうかな。>

  な、何~!」

紅「良し!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ