見張るものたち
信「今回の章は長いな~。」
紅「とりあえずの区切りだから気合い入っているのよ。」
「流、まだ無理しちゃだめよ。」
幸代は自分を手伝う、流治にむけて声をかける。
流治はいやいやながらも、家事を手伝ってくれるため、
幸代は大変ありがたかった。
ただ、退院後ということもあり、あまり無理はしてほしくなかった。
幸代はそんな流治を見て、ふと思った。
(この子は、この数年間でずいぶんと成長した。
考え方は信幸のように合理的に、体力は、徐々に人並みに、
一族の力は特化的な強さを、六花や紅葉のような慈愛の心を。
でも、心配だな。あまりにも成長が早すぎる、
これでは心が壊れてしまわないかしら。
体調がくずれるのも精神的なことだといわれたし。)
幸代はどんなことがあっても流治が衣食住に困らないように、
家事を教え、勉強を頑張るように強く言った。
それを、流治は文句を言いながらも、しっかりとこなしていく。
勉強は体育や図工を抜けば、最高評価をもらってくる。
幸代はそれがうれしかった。
六花もそれにつられるように好成績をとってくるし、
信幸はもともと手のかかる子ではなく、
紅葉は脳筋と周りに言われるがそれなりの成績をとってくる。
末っ子の3つ後も覚えがよく、同級生や先生からの評判も良い。
幸代はこの手のかかる流治がちゃんと成長してくれたことをうれしく思いつつ、
その思想、その心のあり方を心配した。
あの5年前の恐怖をまた起こさないようにするためにも、
心が壊れてほしくないのだ。
そして、幸代は最近本部から届いた通達を懸念していた。
<告。今後10年は世界で争いが激化する模様。
鎮圧及び浄化にかかわる部隊は備えられたし。>
(嫉妬の力?というやつかしら。人を煽って争いを増やし、混沌を増やす。
流治では対応が難しいかもしれない。けど、本部は命令をしてくる。
その時、流治が保てばよいのだけれど。)
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<風間の長兄よ。良く来た。>
「久方ぶりです。楠の神よ。」
<うむ。して、今回主を呼んだ理由だがな。榊を覚えているか?>
「前に流治や六花を七不思議の力で襲ったものですか?」
<そうだ。そやつだが生きておったようじゃ。>
「まさか!紅葉の話では、塵も残さず消えたと報告を受けております。
復活など・・・・。」
<お主が激昂するのもわかるが、我らは破片と土壌さえあれば蘇れる。>
「そう、か。何者かが破片を持っていて、それを使って、復活をさせたのか。」
<おそらく、の。先日、あやつの力で空間への干渉が行われたのを察知した。
しかし、わしには適正がないため、どこにつなげ、
何をしたのかまではわからん。
ただ、よからぬことは確かであろう。そこで、調査討伐をお願いしたい。>
「御意に。本部はこの件には干渉しないでしょうから。
風間家で共有し、対応にあたります。」
<うむ、頼む。では、な。>
(榊がよみがえった。手伝ったのは誰だ。今川か?)
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「ね~。ウンディーネ。この間、空間への干渉があったじゃない。」
<あ~。マスターが感じたやつですか?>
「そう!それ!あれさ~。前に七不思議の時の主犯の
榊の邪神の力に似ていたんだよね~。」
<それは、幸代さんや正幸さん、信幸さんに報告した方がよいのでは?>
「だよね~。でも、あの時の当事者としては、
それはあり得ないと思ってしまうわけですよ。
だって、あのとき破片すらのこさないように、消したんだから。」
<お言葉ですが、マスター。植物は種子や枝から複製は可能です。>
「あ~。そうだったねユグラドシア。は~厄介な。
とするならば、協力者を根こそぎ消さないとだめか~。」
<そうなりますね。>
「裏どりしてもらうか。」
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「やはり、今川の動きがおかしい。前回異変のあったと思われるの病院。
各地区で破壊したオブジェクトのあった場所。
すべてが今川がかかわっていた形跡がある。
これは一度問いただす必要がありそうだ。」
「そうなりますと、有力な家は・・・。風間ですね。」
「あの一族か。ならば、問題はないだろう。」
「功績もさることながら、今一番優秀な特化型術者を抱える一族ですからな。」
「ならば、早速通達を・・・。」
<告。異変において、今川の関与の可能性あり。調査されたし。>
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「本部が今川を疑った?珍しい。
では、信幸や六花の話もあるし、調査しますかね。」
信「あと3話ぐらいかな。」
紅「恐らく。」




