暗躍する者たち
信「今回は出番はないな。」
紅「そだね~。」
「やれやれ、箱庭の大部分が消されましたか。
さて、あの方に報告がてら、
紹介と今後の展開でも話にいきますかね。
それにしても、先日の病院での戦闘の様子では、
あの坊や、もしかして・・・・。」
黒づくめの男は榊の邪神に現状を伝えるべく、いつものように体育館に赴いた。
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<術者よ。来たか。お主のおかげで、この2年で上質な魂の回収に成功したが、
なぜかこのところ、回収が減っておる。どういうことだ。>
「術者の集まりが、ことごとく、私の作った箱庭を壊して回っております。
今回はそのご報告とこのものの紹介にまいりました。
また、そのあとで、今後の展開を話せたらと。」
<ほーう。して、そのものは・・・。原初の悪魔、か。これはまた珍しい。>
『ほーう。ぽっとでの神かと思えば、力のある神ではないか。
そう、原初の悪魔のうちが一柱「嫉妬」だ。以後よしなに。』
<おう。こちらこそよろしく頼む。なるほど、この悪魔の力と我の力で、
回収をしておったのか。どうりで、魂の回収がよかったはずよ。
やはり、主は頭が切れるの術者よ。して、今後はどうするのじゃ。>
「そこなのですが、同じ手では、やはり私との関係を疑われるかと。
そこで、この悪魔の力を使い、世界に争いの芽をばらまき、
その争いを利用して、回収をしようかと。」
<ふむ。回収までに時間をようするかもしれんが、仕方があるまい。>
「つきましては、世界にこの者の力を振りまくご協力をお願いしたく。」
<よかろう。わが力は境木。空間をいじることはたやすいことよ。
して、術者の集団はどうするのだ。
我が空間をいじれば気づかれるやもしれんぞ。>
「そこまでは把握していないようです。今回の箱庭のつぶされ方を見ると、
事案確認後、調査をして、各担当がつぶしておりました。」
<ふむ。不安ではあるが、やってみるか。>
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「あれ?空間に干渉された?」
(エンデ?)
<六花も感じたようだな。始まるのか?
(このままでは、私の時と同じく、未成熟のまま、
事が進んでしまう。どうしたものか。)>
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<榊め生きておったか。今度は何をするつもりだ。>
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<ふ、む。何人かの感知に触れた気がするが、致し方あるまい。>
「ですが、今回は若干の勝算がございます。」
<どういうことだ?>
「例の風間家の子供ですが、どうも、魂を持つ者を殺せないようなのです。」
『あぁ。この間、俺が作った箱庭か。あれは良いものだったのに惜しいことをした。
確か、「病院」といったか。
死者と弱者の嫉妬が思うように集まったな。
あの箱庭の坊主は確かに、魂と擬似魂を区別して、
戦っていたな。擬似魂だけは消されていたっけ。』
「そうです。なので、今回何かあった場合、
我らが全面に立ち戦えば、おそらく手出しはできないでしょう。」
<なるほど、我のは魂というより人格、思念に近い為、
容赦なく消された。ということか。>
『とすると、俺は消されないな。魂と同化しているしな。』
「そうです。それに、おそらくですが、
他の術者も戦えないようにすることはできるかと。
なんとなくですがね。」
<まぁ。戦わなければよい話よ。来た場合は。>
「準備は進めております。」
<よい。任せよう。>
信「なっ。六花と流治は出ただと。」
紅「格の違いかな?」




