精霊使い
信「当分出番はないかな~。」
紅「そだねから。」
「りゅ~じ~。あんたね~。」
「ははは。」
「笑ってんじゃないわよ。だれが、壊せといったのよ、壊せと!」
「いいじゃない。その分遊べるんだし。」
「そういう問題じゃないでしょ!」
流治は結界を構成していた、オブジェとその回収の失敗について幸代から、
叱られていた。
「だいたい、原因の調査が目的だったのに、なにをしているのよ!」
「ごめんなさい。」
「はぁ~。どうもこうもできないし、調査中に原因と鉢合わせして、
破壊後、その物体はロストと報告するわ。も~。次は気をつけなさい。
あなたまで、紅葉みたいな行動をしないでよ。」
「本当にすみません。」
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「くしゅん!」
<姫様、風邪ですか?>
「うん?」
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「それで、何か回収できたものは?」
「あ、う~んとね。これ。」
流治は帰還する途中でオブジェの作成記念の写真を回収していた。
それを幸代に渡す。
「これが、件のオブジェね。一見すると。ただの石のオブジェだけど・・・。
これは相当な規模の結界を張れるわね。」
「異界化っていうのの中心みたいになってた。こういうのダンジョンもしくは迷宮っていうの?」
「よく知っているわね。そう。迷宮ないしダンジョンともいうわね。
あんたの説明を聞く限りだと、その現状が夜の間進んでいたことになるわね。
夜だけっていうのがポイントね。さて、これは余計に朝は見つけれれないわね。
本部にはそこも含めて連絡をしましょう。ところで、六花は?」
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六花は悩んでいた。自身は結界内では最高の力を発揮できると自負している。
だが、潜入や自身の戦闘能力はどうであろうと。
たしかに、結界の構築や殲滅力では一族の中でも群を抜いていると思う。
だが、それは精霊の力を十二分に発揮できればである。
今回のような潜入し破壊する作業はやはり自分には向かない。
まして、途中から精霊を使うことすらできなくなるかもしれない。
六花はなやんでいた。
ホテル内の噴水の脇に腰掛け、水面を覗く。
「この世界では、いくら私でも・・・。」
そう呟いて、水面に手をかざす。
すると、小さいウンディーネがぴょこぴょこと飛び跳ねた。
「え?」
<ふふ。主。お忘れですか?我らは御身の異界の力と触媒さえあれば、
どこでも現れることができるのですよ。>
「あっ。ふふふ。そうだったわね」
<我らは御身とともにあり、それは他の精霊とて同じです。
相性の良し悪しはあるものの、特に私や木のユグラドシア、
光のレナはあなたが望めば、
少しぐらい無理してでも助けるわ。それが、あなたとの約束。
契約ではない、噓偽りがない私たちとあなたとの約束。
だから。泣かないで。マスター。あなたが悲しむと私たちも悲しい。
私たちはあなたと常に一緒にいるわ。いつでも声をかけて。>
そういって、ぴちょんと水の中に消えていく。
「そうね。ありがとう。ウンディーネ。」
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「さて、急遽、六花の役割がなくなってしまったけど、
今日、明日と様子を見ます。 本部からも情報を精査し終えるまで、
待機の命令がありました。土地の浄化も必要になることから、
しばらくはここに滞在します。帰り間際に、六花。浄化をお願いできる?」
「うん。大丈夫。」
「じゃあ、早くて明日、遅くて明後日には帰ることとします。それまではー。
存分にお買い物を楽しみましょう!」
「「「やったー!」」」
「げー。頑張んなきゃよかった。」
<これも宿命だ流治。>
「お♪かい♪もの♪お♪かい♪もの♪」
「はぁ~。」
紅「やった!ちょい役!」
信「くっそー。キャラが濃いやつはこれだから。」




