好事家
紅「今度こそ、今度こそ。」
信「出番はあるのか?」
「うーん。家にはおじいとおばあと私だけ。はぁ~。
おばあの料理いまいちボリュームがないのよね。
レイ?今日の予定は?」
「本日のご予定は、ご昼食後、鑑定大会の会場に行き、討伐対象の確認。
また、副次的な目標として原因の調査となっております。」
「ありがとう。レイ。やっぱり、支えてくれる人がいると楽だね~。」
「勿体無きお言葉。ですが、勉学の方はどうですか?」
「あ、ははは。」
「姫さま。お飲み物です。」
「ありがとう、ベル。う~ん。良い匂い、アンのオリジナルブレンドかしら。
おいしいは。さて、レイにも怒られてしまうし、
お昼までに今日の分の勉強を終わらせましょう。」
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「ここが会場?」
<そのようです。確か組織がテレビ会社に協力を頼んで
開催をしてもらったようです。>
「だから地元の人が多いのね。それに、今川もいるわね。」
<なかなか尻尾をださない。件の術師ですか。>
「何もなければいいけど。ターゲットはっと。う、ん?」
<どうしました?姫様。>
「な~んか。もう人の体をしていない気がするんですけど。」
<あ~。あれは。確かに。>
「あれっていわゆる。海外のファンタジーとかに出てくるオークにそっくりね。」
<姫様。失礼ですよ。>
「ふふふ。そうね。さて、あたりだと思うけど、監視しますか。
レイは。」
<わかっております。今川を見張ります。>
「よろしく。」
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「あれは、あたりね。」
ターゲットは自分が気に入ったものがでるたび、
所有者に嫉妬の視線を送っていた。
完全に黒であり、その視線は所有者を殺してでもお宝を奪おうという意思が感じられ危険であった。
「今川は?」
<ターゲットの方をそれとなく見ていたようですが・・・。
それが術師の職務によるものかそうでないのかが判断つきませんでした。>
「そう。討伐はいつだっけ?」
<本日の夕食後、海岸に呼び出してあるそうです。>
「罠だとわかっているでしょうね。結界は?」
<え~っと。ああ、書かれていますね。
修行の意味も含めて自力でやれとのことです。>
「げっ。マリーにお願いしよう。」
<それがいいでしょう。姫様では、大火事になるでしょうから。>
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「ぐふっ。ぐふふふ。写真でみた絵画の受け取りはここでいいはず。
まあ。罠だとしても。引き渡しは女とのことだから、捕らえて・・・。
ぐふふふ。」
オークそっくりの男は黒服の男を侍らせ、他に誰もいない
真っ暗な海岸で所有者を待っていた。
「お待たせしました~。あなたが購入者?」
「ぐふ。そうだ。早く品物を見せろ。」
「残念。犯罪者に渡すわけないじゃない。」
「そんなことだろうと思ったわ。なら、お前をもらおう。」
「それもできないと思うな。」
「やれ、お前たち。」
一斉に黒服たちが紅葉に襲い掛かるが、10名ほどでは相手にならなかった。
「さて、あなたは消していいとのことなので、覚悟はいい?」
「良いわけあるか!」
振り向いて逃げようとする。がしばらく走ったところで、
砂に足がとられて盛大にすっころぶ。
「くそ!」
男は張って逃げようとするが、見えない壁にぶつかる。
黒服が結界から外れた段階で、紅葉がマリーに頼んで結界を張ったのである。
「さて、懺悔はす」
「グアアあああ。」
結界をはり、異界の力が流入し始めると、男の様子が変わる。
顔は豚のようになり、体は黒く変色し、倍の大きさになる。
「え~。ナニコレ。」
紅葉は呆然と変わりはてた男を見上げた。
紅「よーし、良し。」
信「俺は~?」




