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終末から始まる物語  作者: 風間流治
繋がる絆
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叡智と怠惰

紅「今回は・・・。」

流「俺のターンの予定。」

紅「でたな、この悪魔。」

六「Zzzz。」

「さて、さて今度はどこかな~。」


「では、出発。」


紅葉は鍵を刺して、ドアを開けて一歩踏み出す。

その瞬間紅葉の腕輪の一つが赤く輝く。


-----------------------------------------


(誰かがこの聖域に入ってきた。対処しなければ。)


―――――――――――――――――――――――――――――――――――


「図書館?」


「うげっ!」


「うわ~!」


「二人とも何呻いてるの!」


「いやだって、小難しい話は眠くなるもの。」


「俺も~。」


「あんた達は~。」


「くだらない話をしていない。ここはおそらくだけど、叡智の図書館だと思う。」


「それが。」


「奥に行くほど敵が強くなる。

 但し、本を持ち込んで入ると奥まで行けるという設定。」


「何それ?」


「ここの武具は杖。この子は・・・。」


「元あんたの弟子で、本の虫だっけ。」


「おいこら、ということはここはお前の趣味で作った建造物ってことか。」


「あはは~。」


「「「面白い本はある~?」」」


「探しましょうね~。」


「でっ、この場で本を持っているのは?」


「「「「「はい!」」」」」


「へっ?秋姉も?」


「おそらくだけど。この中に・・・。よっと。」


そういうと紅葉は武器の腕輪から、ハードカバーの本を取り出した。


「やっぱりね。図書館に行ったときにあの娘がコピーしたと思ったのよね。」


「うんな!」


「私達はいつも通り、小説を持ち歩いているわ。」


「「「私達は絵本。」」」


「まあいい。最終手段だ・・・。」


そういうと流治は自分の丹田に自分の体重を集めるように意識を集中し、

かつ自分の重心を頭てっぺんに引っ張るように意識する。

すると流治の存在が希薄になる。


「えっ?」


「どういうこと?」


「「「流兄?」」」


「あら?」


6人は意識しないと流治を認識できない状態になった。


「行くぞ。」


「驚かされるわね。」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「猫?鳥?」


「害虫や害獣対策なのだけど、一応防犯対策のエレメントね。」


「「「本を持っていないとあれが襲ってくるの?」」」


「そうよ~。にしては本当に流治に気づかないのね。」


「あの子はどこに向かうのかしら?」


流治は無言のまま皆の後に続いてあるく、ときどき流治の方を見るものがいるが、

気のせいと顔を背けて通りすぎる。


そして、とうとう突き当りの扉の前にたどり着く。


「この先にあの娘がいるわ。」


「そう。防衛機能は。」


「この扉とあの娘自身。」


「じゃあ開けて。」


「うーんと。」


そういって、墓所の小屋の荷物がはいたカバンに手を入れて六花は鍵を探す。


「「「まだ~?」」」


「えーと。あったー!!さぁ、行くよ~!」


ーガチャッー


ートトトトスー


開けた瞬間、針のような氷が複数飛んでくる。


「危ないな~。」


「どこが?」


六花に当たりそうになった氷はなぜか水に変わり、六花を濡らすだけだった。


<叡智を求めしものよ、このような場所に何用だ?>


「あら~。ずいぶんと見ないうちに変わったわね~。」


<どこのだれかは知らぬが、今の主はそこにいる。>


氷の針がさす方を見ると悪魔の少女が眠っていた。


<主、侵入者です。>


(なるほど、怠惰の悪魔ね。知識を求める貪欲さを奪い、

かつ入ってきたものを眠ったところで、魂ごと喰らうか。

今はお腹がいっぱいでお昼寝中ってとこかしら。)


「う~ん。」


「遅い。」


「「「「「<えっ?>」」」」」


ーざくっー


いつの間にか流治が悪魔の近くに現れ、アキレス健と肩にナイフを刺していた。


その瞬間流治は顔を歪ませるが、俯いていたので、誰も気づかなかった。


そして、その悪魔を六花の方に蹴り飛ばすと


「お前の相棒を貶めたんだ、お前が罰を与えな。」


しばらくの間空気が止まったが、一番早くに復帰した六花が、

慌てて、悪魔を水球で包み、圧殺した。


ーカツンッー


その瞬間中空から杖が落ちてくる。


「えぐいな~。」


「不意打ちをしたあなたほどではないと思うよ」


そんな話をいている最中、六花は自分の中に何かが入るこむのに気づいたが、

何も変化が起きないので気にしないことにした。


「これで回収完了かな?」


紅葉は杖をしまいながら、六花に聞いた。


「そうね。変わりの管理者を置いて帰りましょう。」


そういうと六花は本にいくつかの精霊を閉じ込めて、

管理をお願いする。


「まだ時間もあるし、何か面白い本がないか見て回りましょうか。

もう、本を持ってなくても私たちを襲うことはないでしょうか。」


六花は皆にそう提案すると、本を探しに歩き始めた。

幸代と、三つ子は苦笑いをして、自分たちも本を探し始めた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「激情に続き、怠惰までも消えた。悪食についてはこの1000年余り姿を見せない。

 傲慢は伝説だし、残るは色欲の私と嫉妬、強欲か。嫉妬はうまくやったみたいね。

 向こうの世界で楽しんでいるようだし。私と強欲はどうしようかしら。

 あの武器を敵は狙っているようだし、このままでは危ないかしら、でも強欲もいるし、

 大丈夫かしらね。」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


一人の魔法使いが街道を歩いていた。そして、ふと何かを感じ立ち止まる。


「雪さん?転生したのかしら。だとしたら、あの人も。

 私も姿が変わったからわからないかもしれないわね。

 でも、楽しみだな~。会えるかな~。」

紅「いつも残忍よね。」

流「そでもないさ。(苦しいけどな。)」

紅「えっ。」

六「傷をつければ傷つく。Zzzzz。」

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