憤怒と正義
紅「とうとう、信兄がこの前書き、後書きから消えた。」
六「何不貞腐れてるんだか。ふあ~。眠い。」
紅「へっ?六花もやる気なし?」
「さて、回収はしたけど、なんか武具に呪い?
がかかっているような感じがするのよね~。」
「え~。どうすんのよ。六花。」
「どうしようか~。」
4つの武具を回収したはいいが、武具の意識が感じ取れない。
何らかの封印のような呪いがかかっているのは確かだろうが
解除の見当がつかない。
「ん?」
「どうしたの流治?」
「ふ~。もう一度占ってくれない?」
「えっ?いいいけど~。」
流治がなぜそんなことを言うのか六花は気になったが、取り合えず、占ってみる。
「あれ?双剣の反応が・・・。」
「やはりな。」
「へ?」
「でっ。どこ?」
「えっ?ああ、中央の闘技場だと思う。」
「じゃあ。行こうか。」
「えっ?う、うん。」
流治の雰囲気に訝しげに反応しながら、流治の跡についていく。
「どうしたの六花?流治がどうかした?」
「何かいつもろ違わない?」
「えつ、そう?」
「なんていうか。すべてを見通しているっていうか。」
「気のせいじゃない。」
「そうかな~?」
前を歩いていた流治が急に立ち止まり、振り返り、
「観覧席で見ててよ。」
「えっ?」
「これは、俺の試練の筈だから。」
「「「う、ん?」」」
そういって、駆け足で闘技場の中央に向かっていった。
「えっ、あっ、流治!」
「行っちゃった。」
「しょうがない。あっちかな?」
「そうだね。」
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「おまえか~。俺の狩場を荒らしてんのは~。」
目の前の悪魔は流冶に問いかけた。
「だとしたら。」
「ちびが生意気だな~。」
「そうやって煽って怒らせて自分のエネルギーにするのか?」
「なっ。お前俺が何のか知っているのか?」
「『憤怒<激情>』だろう。相手の怒りもしくは大きくなった感情を奪い、
自分のエネルギーにできる悪魔。
この町の人間が若干怒りの感情が薄く簡単に土下座したのを見たのと、
やけに悲哀の感情が薄かった。」
「ほう。ここ50年は刈っていないからばれないと思ったんだがな。」
「それに回収した武器に感情の起伏が見られない。
だから、お前の正体に気づいた。」
「はははっ。上出来だよ。そんなお前にご褒美だ。俺のぜんりょぐ。」
目の間の悪魔は何かに勢いよく何かにぶつかった。
「何だ?!」
「エンデ。ありがとう。ついでに力を貸してくれ。」
(ふん。いいぞ。でっ。どうする。)
「こうする。」
悪魔の双剣を持った腕が勝手に持ち上がる。
「何だよ~。」
「お前に慈悲は必要ない。自らの優越のために人を食いものにしたお前は
同じ目にあえ。」
「何?」
(なるほどな。これが、お前なりの正義としての裁き方か。)
「や、やめ。」
悪魔の腕は切り離され、徐々に、その腕以外の部分が圧縮されていく。
一口サイズになったところで、流治はひょいとそれをつまみ。
ポーチから水筒を取り出し、薬を飲むように飲み込んだ。
「俺の糧になれ。」
(因果応報。食い物にしたものは食い物にされて滅びる、か。
俺がたきつけてなんだが、お前らしい正義の在り方だな。
それにあいつは気付かなかったが、そうとうきれてるな。)
「当たり前だ。他者を食い物にしか見ていない奴らみたいなのは、
虫唾がはしる。」
(だな。)
「腕はどうするか。」
(紅葉に燃やしてもらえ。)
「そうだな。」
流治は双剣を握ったまま地面に転がっている腕を苦々しい顔で見ながら、
紅葉を観覧席から手招きで呼ぶのであった。
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「なるほど。悪魔ね。でも、倒したのになんで、元に戻らないのかしら。」
「えーと。」
(しょうがねぇなぁ。貸しだぞ。確か使えるのは『吸収』かな?
おお、上手くいった。)
「あっ、戻った。時間差見たいね。」
「そっそう、良かったね。」
「うん?おかしいな。ま、いっか。さて、今回はこれでお終いかな?」
「ずいぶんと時間がかかったわね。」
「観光もできたし良かったんじゃない?」
「そうね。お肉でも買って帰りましょうか。」
「今日はなぜかとんかつが食べたい。」
「はいはい。」
六「zzz・・・。」
紅「せめて起きててくれない。」
ーひらひらー
<次回は俺がでるかも。>




