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終末から始まる物語  作者: 風間流治
魂の試練
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信「結局俺の出番はなしか。」

紅「ドンマイ!」

ガヤガヤ


天気のいい、第2土曜日。

小学校が休みのため、六花は買い物のため、商店街を歩いていた。

おしゃれな文房具や最近はまっている手芸の材料を探すために、

なけなしのお小遣いをもってふらふらと歩く。


ふと、商店街から外れた、大通りの骨董品屋が目に入る。

いつもは何も置いていないお店に、古い家具や建具、刀などが置かれている。

興味を魅かれた六花は中をのぞくことにした。


アンティークなランプ、桐ダンス、掛け軸と見て回っていると、

指輪や人形が置かれている場所で、目を疑った。


(えっ。これって。)


慌てて家にとって帰り、祖父に向かって


「おじいちゃん。ちょっと一緒に骨董品屋まで行ってくれない。」


と言って財布役を手に入れて、戻る。


そこで、さっきの場所で、小声で話す。


「ここに置いてあるのって。」


「ああ。間違いない。術具だ。古いが間違いない。

触媒となる指輪や、依り代の人形、

あの刀ももしかすると祭具の可能性もある。そこの本も術者が読むものだ。

手に入れた場所を店主に聞いてくる。」


六花はそんな祖父の背中を見送り、指輪や人形と同じ場所に置かれている

キーホルダーのような、ピンのようなものを手にとり、まじまじと観察した。


(丸い柄の中にステンドグラスの細工。細い先。間違いない。

これは、挿した扉を任意の空間つなげる[鍵]だ。でもどうしてこんなところに。)


「六花。どうも、楓が岡の旧家を利用した保養所が

 改築工事で取り壊しになるからって、

 倉庫や屋敷にあったものが持ち込まれたらしい。

 どうする、小物だけでも買い占めるか。安いだろうし。」


「そうだね。本はいいかな。最近の小説の方が良くできているし。

 祭具と小物を買って帰ろう。」


「ついでに、趣味であの火縄銃も買って帰ろうかな。」


「おじいちゃん・・・。」


あきれながらも、買ってもらう手前、六花は文句を続けて言えなかった。


六花は買ってもらった「鍵」を見ながら歩く。


「六花。それは何だ。術具のようには見えないのだが。」


「まあ。「鍵」、かな。」


「鍵?それが?どう見ても何かのピンにしか見えないのだが。」


「そうだね。使い方がわからなければ。そんな風にしか見えないよね。

 それに使い方も難しいし。」


「ほう。お前は使えるのか。」


「どうも昔の私が作ったものらしいのよ。手に取ったら使い方もわかったし。」


「それは。流石だな。」


六花はまだ知らない。この「鍵」が傍迷惑な冒険と事件を引き寄せる

まさに「鍵」であることに。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「だぁ~!!」


流治はTVゲームで遊んでいたが、あと少しというところで、

クリアできずねっころがった。

流治は自分の能力がものまねだと考え、ゲーム

特に3Dに近いアクションゲームやRPGを遊んだ。

おかげで剣術や魔法はオリジナルに近いが使えるようになった。

ただやはりというのか。


(風と二刀流以外なぜか制御ができない。)


刀や剣を紅葉に借りて試しても重さに振り回され、

火や土、雷を操ると思い描いた威力より小さくなり、

弓矢は飛距離がでなかった。


ものまねはできても基本的な筋力が劣る流治では、

いくつか真似ができなかったのである。

ただ、力を必要としないことなら完全な真似をし、応用までできた。


中でも気配を消すことに関しては、流治が一族の中で最も優れていた。

そんな中特撮やアニメからヒントを得て、

流治は属性の物質化までできるようになり、

影と風、水による小太刀の生成により忍者チック行動がとれるまでになった。


(あの夢でやっていたことはほぼできるようにはなったが、

 ボスキャラレベルの存在とはタイマンははれない、か。)


流治は自分なりの攻撃方法を考えるために目をつぶり、

考えを巡らせることにした。





紅「次章はおそらく異世界編!!」

信「受験生だからまた出番はなしか~。」

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