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終末から始まる物語  作者: 風間流治
魂の試練
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姫騎士メープル③

紅「これぞ。私の力!!」

信「チッ。」

「は~。敵の規模は。」


「初戦及びその後の追撃で、総軍規模から軍団規模まで、落ちているかと。」


「それでもおよそ、3万か・・・。ごめんね。

 うちは師団規模しか揃えられなくて。」


「問題ありません。指揮は高いですから。」


「それでも、メイドや執事衆まで、駆り出したのに。」


「良いのですよ。ジン殿も仰っていましたが、あなたが死んだら、

 誰もあの国を引っ張れませんから。」


「ふふふ。ありがとう。さて、混沌と馬鹿力しか能がない連中に、

 技術と団結力を見せつけましょう。」


『おおお!』


「では、まず、私の部隊の力をお見せしますよ。

 我が大隊前に!抜剣!我が新たな力見せてくれる。

 『軍隊(レギオン)』!」


その瞬間、サラの部隊は天使の羽根のようなものが生え、光のオーラを纏う。


「うむ!さすがマーリン殿!私にあった力だ!大隊!突撃!」


そう叫んで、魔人の部隊に800人は突撃した。


「え~。何あれ。」


「はははっ。サラらしい能力ですな。我らも負けてられませんな!」


「おっ先!」


そういった、キョウの姿がかすむと敵陣で、魔人が舞った。


「待ってください!隊長ー!」


慌ててキョウの部隊が進む。


「おらたちはここのぼ~ぎょなんだな~。

 ケイとルーシー、マリーの部隊以外は頑張るんだな~。」


クリスの部隊はメープルとケイとルーシー、

マリーのの部隊を囲むように盾を構える。


「『要塞(フォートレス)』」


その瞬間、目の前にレンガ積みの小さな、城壁が一瞬でできあがる。


「さて、これで姫の御身は守られた。我らも、敵に喰らいつくぞ!」


そういって、レン、レイ、アン、ヤン、ユン、ユエ、

勇の7名は敵陣への向かった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ーバキッー


あれから、ずいぶんと時間がたった気がする。

敵の数が倍以上の中、彼らはよく戦った。

相手の軍はたった一人の大隊を除いて、全滅をした。

ただ、その大隊が異常だった。


魔法は聞かない、物理も効かない。

その大隊は、その圧倒的な異常性で、

自分たち以外の部隊を倒した兵たちの攻撃を物ともせずに、

蹂躙した。


メープルの近くには、各隊長の13名しかいない。

その隊長たちも、鎧がぼろぼろになりながらも、

自らの主を囲むように、最後の力を振り絞っている。


「あなた達、引きなさい。」


「それは聞けぬ命令です。死んでいった部下のためにも、

 御身だけは守らねば、騎士の名折れです。」


そんな、隊長たちは26人ほどやっと倒したところだった。

一人の魔人が、隊長の防衛をかいくぐり、メープルに迫る。


ーキンー


メープルが剣で牽制をする。


ースタッー


「ふふふ。どうだい。絶望の味は。

 ここまで頑張った君たちには、名乗ってあげよう。

 僕が魔人の集団の王になるべくして生まれた

 《暴食(ベルゼブブ)》のマグナだ。

 この二つ名でさらに絶望したかい?」


「知らんな。大体魔人は犯罪者としか考えていない。」


「くっ。貴様!!」


ーキンー


「なっ!」


「頭は良いようだが、剣は稚拙だな。大方能力で強くなったものだろう。

暴食(ベルゼブブ)》は確か、

 エネルギーを吸収し、力をます能力だったか。」


「貴様!なぜそれを!大罪系の能力は魔人にしか誕生せず、秘匿されている!」


「七つの美徳と七つの大罪、両方の情報を集めていた賢者が教えてくれたのさ!

 よって、弱点も知っている。頭をつぶすか、

 喰えきれないエネルギーをぶつければ良い!」


「ははは!無駄だ!頭は徹底的に固めている!そこらにいるザコとは違うんだよ!

 ザコとは!それに、貴様で最後のようだぞ!」


「すみません。姫。ですが、私はただでは倒れません。

 賢者の弟子として、最後の意地です。

 『限界突破(オーバーリミット)』」


そういって、最後のマリーが倒れる。その瞬間、武器を残し、遺体が消える。

そして、能力が発動したのであろう。メープルは最大の攻撃方法を思い出す。


(これが、私の力。これは神の力の一端。この技を使えば、倒せるけど・・・。

それにしてもみんなは。なるほど、武器に魂が回収されるのか。)


その時、空間にノイズが入り、マーリンが現れる。


「メープル。やはりあなただけになりましたか。私のかわいい弟子は、

最後の矜持を見せてくれましたか。

さて、この場の味方の物は回収し、あなただけにしましょう。

その意味は分かりますよね?」


「ああ。感謝する。」


「ああ、それと覗き見している方。わかっていると思いますが、

 プレゼントを用意しておきます。然るべきときに取りに来なさい。」


「ふふふ。そうだな。こいつの為にも、無様な戦いはできんな。」


(?)


「では、後は。」


「ああ、任せろ。また、会おう。」


「ええ。今度は楽しく生きましょう。」


そう言って、マーリンは武器を回収し、消えた。


「さて、お前たちに見せてやろう。神の力の一端というやつを!」


「何を死にぞこないが。」


ーガキンー


思いっきり、剣を振り、敵を吹き飛ばす。


「『限定解除(リミットリリース)』!!」


そう叫んだメープルの体から大剣が現れ、そして、背中からは天使の羽根が、

髪はプラチナへの変化した。


「これが私の新の姿だ!内にいる者よしかと目に焼き付けろ!

これが、父上が得意とした炎の魔法を、私流に神の力を付与した最大魔法だ!」


そう言って、空高く舞い上がり、剣を掲げる。


太陽(サンシャイン)!」


剣に白い炎が集まってくる。すでに、戦いが長引き、

夜の帳が下りようというのに、昼間のように明るくなる。


「ぐっ!やはり!コントロールが!」


<手伝おう。>


「父上?!」


<それにしても。娘が神とはな。もう少し長生きをしてみたかった。

次の世界が、あるならまた、ともに暮らそうな。娘よ。>


メープルは涙を流しながらも力の奔流を、抑え込む。

その体は疑似太陽の熱と引力によりボロボロになる。

放てば、自分もその力に引き寄せられ、消えるだろう。

しかし、後悔はない。次の世界でまた、会えるそんな気がするから。


「はい!父上!ともに参りましょう!解放(リリース)!」


そう言って。眼下に放たれた、疑似太陽は魔人を吸い込みながら、落ちていく。


「きっ。」


マグナは何かを叫ぼうとしたが、その瞬間に焼かれてしまった。


メープルは落下しながら、口を開く。


「私の来世?かな。お前は楽しいか?

 愚問だろうな。お前から前は興味が感じられ、

今は悲しみが伝わってくる。人のために泣け、

自分のために死んでいった者から目をそらさなかったお前は、

私と同じ勇気を持つ者『勇者』なんだろうから。どうだ、我の一撃は。

届くか?いや届いて見せるのだろうな。

見れないのは残念だが、我が意志はお前の中にある。楽しみにしているぞ。」


ーフッー


そう占めたメープルの体は痛みを感じさせないほどの一瞬で、炎に焼かれた。


王都と遠方の魔人の国からもその光は見えた。

後に神罰が落ちたと、語り継がれる。

この戦は、魔人の心を少しだけ変化させ、

王都の人々は次代の王に今代の王のような優秀な者を

輩出することを心に誓わせた。


あと、この時えぐられた大地は後に湖となり、聖地となる。

マーリンは、当初の湖からこの場所に墓所ともども移動させたらしいが、

だれも知る由もない。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「ヒック。ヒック。」


紅葉は暗闇の中、泣いていた。

自分の武器たちの意志、過去の自分であろう姫騎士。

そのつながりと、思いを知り、映像が途切れても泣き続けた。


そんな紅葉を見かねたのか。ふわりと天使の羽根をはやした、

先ほどのメープルそっくりな女神が

紅葉を後ろから抱きしめて、頭をなでる。

紅葉はそんな女性の胸に顔を埋め。

号泣した。

信「次が10話目だと。」

紅「『信兄さんは次章冒頭にしようと思う。』だって。」

信「そんな。orz」

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