03:修行<side:信幸>
紅「今回は信兄が先のようですね。」
信「今回は、説明回だがな。どうもお前の話は修正が入るらしい。」
紅「かわいい成分が減りませんように」
次の日の夜から、各神将との稽古が始まった。
初日は騰蛇と同じ属性の朱雀が確認も含めて、行うらしい。
天空は昨日と同じように家族に気づかれぬよう、結界を張ってくれる。
<昨日の騰蛇との闘いで、金を使ったのには理由があるか?>
「僕自身、五行は金、木の属性。木の八卦で雷の属性しか使えないため、
火属性の捕縛でも効果的な金を使いました。
金であれば相侮で時間が稼げると思ったからです」
<なるほど。こちらの考えている通りだな。お主ほどの術師なら、
相克を使うのに使わないのには理由があると思っていたが・・・。
それにしてはずいぶんと偏っているな。その属性では、火と土、相手は不利だな。
ああ。それで、初見殺しのあの方法か。いい手だな。>
「おほめにあずかり光栄ですよ。」
<では、そんなお前に火属性の俺から、一つ策を与えよう。
五行は一度頭から、外して、自然現象の話をしよう。>
「自然現象ですか?」
<そう自然現象。人は化学というのか。なぜか、俺の中に、忌々し記憶として、
この術が残っている。まず一つめの術とは電気分解というらしい。>
「電気分解ですか?えーと確か、液体の中の2つの異なる金属に電気を流すこと、
異なる2つの物質に分ける方法でしたっけ?」
<そうその電気分解。お前の金属の鎖や壁に、電気を流しで分解する。
水を分解させるとどうなる。水だけじゃない電気を流せば、
異なる2つの物質が発生し、爆発を引き起こすことも可能だ。
もう一つは、粉塵爆発っていう方法だな。>
「舞っている粉に火を入れると爆発するあれですか?」
<認識としてはあっているが、少し付け加えるなら、火でなくてもいいんだ。
電気でも爆発する。>
「ということは、金属の粉やおがくずでも爆発させられるってことですか。」
<そうだ。とりあえずこの2つの方法は役に立つだろう?>
「はい。確かに。自分の持ちえない属性ならば、
自然や法則を使えばよいのですね。」
<そういうことだ。ないならだれかに手伝ってもらう。
そういうことも必要だということだ。では、実際にやってみようか。>
その後、朱雀に手伝ってもらい、爆発の実験を行い。その日の修行は終わった。
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次の日の夜は、天空が結界について教えてくれた。
<まず、結界の種類を言ってみよ。>
「人払い。封印。固有。の3種だと思います。」
<有無、相違ない。では、それそれの利点と欠点を述べよ。>
「まず、各結界の利点は、人払いは指定した物と人以外は中にはいれません。
封印は外から指定物の閉じ込めることができます。
固有は指定した属性で、指定した範囲の中に指定した人と物を
閉じ込めることができます。
欠点は術者の力量と属性に左右されることと、
人払いは対象が動物なら、拒否されると意味をなさない点。
封印は触媒を使わないと術が効果を発揮しない点。
固有は術として強力である分、空間の大きさが力に左右される点だと思います。」
<ほぼ相違ないが、実は固有だけは主が考えていることと少しだけ違う。>
「といいますと?」
<うむ、固有は儂が今張っている結界がそうなのじゃが、どうとらえる?>
しばらく、周囲に張られた結界をよく見る
「別の空間と入れ替えている?」
<まあ正しくは、術者が思い浮かべた空間を構築し、
今ある空間との繋がりを切って、構築した空間に対象を閉じ込めるという形だな。
人払いの上位と考えればよい。では、次はそなたら一族の力の元について
理解をしようか。>
「力の元ですか?」
<左様。なぜ、周囲の人間は主ら一族のような力を持っていないと思う?>
「血統ではないのですか?」
<否。血統ではない。血統もあるやもしれんが、主ら一族は他人より、
異界からの力を引き出すことに秀でているだけだ。
それを、生まれながらに理解し、行使することができる。
それが、その力だ。>
「それなら、弟はなぜ力がないのです?」
<それも否。夕食のとき、垣間見た主の弟は力を引き出すことができるはずだが、
それを理解していないだけであろう。それにあの坊の力は底がしれぬ。
主のように理解すれば、主より強くなるやもしれん。
ああ、話がそれたな。で、力の元は理解したであろう?>
「はい。」
<では、問おう。力を最もうまく引き出す方法は何だと思う。>
「僕なら、符を触媒にし、それを門にして、異界から力を引きだすですか?」
<それではだめだ。符に力を施す元がない。
主には我らがいる。そこらの術師とは違うのだぞ。>
「ああ!そうですね。根本的に異界に属する神将に手伝ってもらい、
力を引き出す。それで術を行使する。そうすれば、
自分で引き出すより効率的に大きな力を使える。
そうか、だから、精霊や神仏の力を借りている人の方が、術が強いのか。」
<是。すなわち結界も主が張るより、
我ら神将が張る方がより強固に展開できるわけだ。>
「わかりました。」
<うむ。では一通り実施してみようかのう。>
その後、小さい結界をいくつか展開し、二日目の修行は終わった。
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3日目はの夜は、射撃の訓練をしてくれるらしい。
「それで、彼が見てくれるんですか?」
<そうだ、太裳が一番特性上、主に近いはずだ。>
「なぜか。一抹の不安があるのですが。」
<いうな。我らも貴奴が他者に教えることができるとは思えん。>
にこにこ顔の太裳が目の前にいる。
不安だ、紅葉ほどではないが、勘はいいほうだ。
この人に教わってもろくなことにならない。そうだここは、
「射撃の訓練はなしではだめでしょうか?」
<え~。>
露骨に不満顔をされた。これは逃れることはできないのか。
「実力を見せます。それで判断してください。」
<む~。仕方ないな~。(邪魔して、教えを乞うように仕向けてやろう)>
何かやな予感がする。ここは実戦型の方法をとらせてもらおう。
「朱雀どの、審判と的を用意していただけませんか。
的は動かしていただいて構いません。」
朱雀はうなずき。20メートル程度先に6つほどの炎の玉を
人が歩く程度の速さで、立体的に動かし始めた。
「では行きます。」
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信幸は二つの拳銃と符を6枚ほど口にくわえた。
ふっと符を吐き出すと、それぞれ別々の場所へと飛んでいく。
そして、何を思ったのか、信幸はいきなり拳銃を連射をし始めた。
これには、邪魔をしようとしていた、太裳は面食らってしまった。
信幸は神眼でいくつかの軌跡を描いて、跳弾で一気に片づけることを選択した。
実践型の方法とは、この跳弾による方法である。
の神眼がなせる高等テクニックである。
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「どうです。」
<参りました。>
邪魔をしようとしていた太裳は素直に負けを認めた。
翌日以降は、各神将との実践型の特訓が始まった。
信「勉強になるな。なぁ!!紅葉!」
紅「Zzz。」




