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終末から始まる物語  作者: 風間流治
魂の試練
36/239

独り言(ありえた可能性と世界の終わり)

信「誰の?」

紅「私かな?」

ーバッシン!ー

俺はこの坊やともう何千年もともに生きた。


苦しい時も悲しい時も、怒れる時も楽しい時も。


だから、この世界が滅びることだけは許せなかった。


あんなくだらない理由で。


俺は事前にあれが起きることを平行未来にアクセスし、

結末を見てきた。六花があの場にいた理由、

兄妹があの場で時間を稼げた理由、それは、俺がそう仕向けたから。


ーーケース①-六花がいなく、兄妹の力が足りない場合ーー


薄紅色の満月が広い日本庭園を照らしている。


その庭園の中央に真っ黒な球体が

脈動するようにその大きさを変えようとしていた。


その少し離れたところで30代ぐらいの男女とその子供であろうか、

男の子と女の子がいる。


父親と思われる男は後悔の表情を浮かべ両手両膝をつき、

母親は口を両手で抑えて悲しみと驚愕をこらえている。


娘と思われる女の子は目の前の黒の球体をまっすぐに見据えながら、

隣で父親をにらみつけている兄と思われる男の子に話かけた。


「信兄。あれは何?あれが、私たちの弟だどいうの。」


「お前も見ただろう。この親父のせいで、こんなくだらないことのせいで、

 俺たちはこの世界はあれに飲み込まれて終わるんだよ。」


ーブワーー


女の子は目をつぶって覚悟を決め、男の子は次があればミスをしないと心に決めた


ープツン


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「どうだい。これが、一つめの定め。次は、そうだな、

兄妹の力が足りなかった世界の結末を見せよう」


ーーケース②-六花と兄妹の力が足りない場合ーー


信幸は油汗をかきながら、耐えた。


紅葉もなれない結界を貼り続けたがもう限界が来ていた。


そんな兄妹の後ろから六花が声をかけた。


「一つだけ流治と世界を救う方法があるの・・・。」


「何だ?どんな方法だ。」


「私の力を使って、兄さんたちの魂と私の魂を流治の中に入れる。

 そうすれば、力を制御し、救うことができる。でも・・・。」


「二度と戻れない。か。」


「そう、おそらく、流治の異界の門を完全に破壊することになるから。

 うまくいって魂だけが流治の中で生き続けるような形になる。」


「でも、滅びるよりはましだな。」


「やってくれ。」


ーかっー


六花は自身と信幸と紅葉に力を使う。


「信兄」


「あいよ!」


信幸は雷の力で自分たちを打ち出すように黒い球体へと突っ込ませた。


「六花!紅葉!信幸!」


幸代は子供たちの名を叫ぶが、すでに球体に突っ込んだあとだった。


「そんな・・・。」


正幸は呆然とする。


黒い球体は少しづつ、小さくなり、地面には流治が倒れていた。


その体からは一族特有の力の気配はなく。ただの人となっていた。


そして、自らの体からも力の気配がないことを確認した。


正幸と幸代はこの世界から、完全に異界の門の力が消えたことを感じた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「これが、力がなかった世界に起きた現象。流治の体の中で、

 異界の門の対消滅が起きたことにより、

 その時から、すべての異界の門の力は消えた。

 さて、どうして、信幸も紅葉も六花も助かったかだが、教えてやろう。

 俺が、六花に教えたかさ。対処方法もそのために必要な手順も。

 だが、覚えていまい。

 俺は、フレイアと六花、そしてお前と同じ根源の概念。生物の誰もが持ち、

 存在そのもの、”空間”。誰もが必要とし、誰もが忘れがちになる存在。

 なんで誰も覚えていないのかっ顔をしているな。それは、あまりにも近く、

 そして、そこにあるのがあたりまえだからさ。

 そして、俺はどこにでもどんな時間にも存在する。

 そのうちまた挨拶をするよ。

 それまでに、世界を壊さないようにしてくれよ。」







信「誰だ?」

紅「偉そう。」

どこからともなく紅葉のうえにたらいが落ちてくる。

ーバッコン!ー

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