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終末から始まる物語  作者: 風間流治
七不思議編
30/253

7つの怪談との対決(幕間)

カンペ「準備回?」

紅「何このカンペ。」

信「タイトルが思いつかなっかたとか。」

真っ暗な小学校


ーパチン、パチンー


何かを折る音が体育館に響く。


「何をしているのです?」


暗闇から男が現れる。


<我が体の一部を使って、友の依り代を作ろうかと思ってな。

”物語”のおかげで、完全には消えなかったようなのでな。>


「なるほど。さすが榊の霊。自らの体の一部でそのようなことができるとは。

そういえば、結界の制御がいつもより好調だったのですが?」


男はここ何百回かの結界の制御が好調だった理由を尋ねる。


<それは、我が名によるところが大きいだろう。

この空間と通常の空間の境を超えやすいように

我が補助していたからな。>


「なるほど。」


<そうじゃ、礼といっては何だが、これをやろう。>


そういって、長い榊の枝葉を2本、男に渡す。


<1本はお主にやろう。好きに使うといい、分けて使うもよし、

道具に仕立て直すもよし、主のような術師なら、使い方はわかるだろう?

もう一本は、我が消えたとき、この空間に入れてほしい。理由はわかるだろう。>


「ここまで、付き合いましたし、その願い聞き入れましょう。

ついては、次なのですが、終業式と呼ばれる式の片付けの時間がちょうど、

夕方の4時44分です。日にちは2か月後の12月22日はどうでしょうか?」


<戯言を。と言いたいところであるが、致し方あるまい。

友を揃え、万全の形でいどみたいからな。

もちろん、かなりの上質な魂を用意してくれるのであろうな。>


「それは、もちろんでございます。」


<「ふふふ、はははは。」>


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


母の実家の八百屋から、売れ残りのいちごをもらったので、

夕食後、宿題をしながら、食べている、信幸と紅葉と流治。


そんな中、ぼそっと信幸は言った。


「あと、一つ。」


「いちごが?」


「違うわ。怪異の数だわ。」


「あ~。そっちか~。」


「現状、力が強い怪異は出てきていない。」


「えっ。あれで、強くないの?!」


「ああ。大楠様の話では、相手は榊の霊。やろうと思えば、

魂だけを喰らうことはできるはず。なのに、”物語”を作り、

細々とやっている。実際、流治が巻き込まれるまでに結構な犠牲者が

出ていたようだしな。」


「ああ、そんなこと言ってたね。」


「気づかれないように、徐々に浸食するなんてやり方、えげつないな。

 気づいたら、負けてました。だからな。それに、”物語”を使われている以上、

 一度消しても、依り代さえあれば、復活できる。

 考えたやつは相当な術師なのかもな。」


「私たちが卒業したあと、どうなるんだろう。」


「知るか。大規模な結界でも張れれば、浸食は防げるだろうが・・・。

 できないものを考えてもな。それに、ラスト1つの怪異が

 どんな手を使ってくるかを考えないとしょうがないだろう。」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


(どう思う?)


<<何がだ。>>


(大規模結界。)


<<ああ、実施するのは可能だが、>>


(完全に力が戻らないと難しい。)


<<そうだ、それに、あまりに大きな結界、地球丸ごと的な結界は、

 脆いしできることが限られる。そうだな、市町村レベルなら可能だな。

 まあ、おいおい教えてやるよ。>>


(記憶が戻らないと、できないことだらけだな~。)

紅「確かに準備回だね。」

信「厄介な術師だよな~。」

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