7つの怪談との対決(第一怪談)
紅「今回は流治回?」
信「あいつは弱いから活躍しないだろう。」
(流治~。明日は日曜日だけど、今日、上履きと給食着は
持って帰ってきたかなかな~。)
(え?六花?えっとー?あれ?忘れてる。)
(じゃあ。とりにいかないとね。)
(うん。)
六花はわざと、流治が忘れ物をするように、こっそり精霊にお願いをして、、
流治のランドセルや、通い袋から、取り出しておいたのである。
これで、”夜の学校を散歩しよう”が行うことができる。
はて、さて、どんな怪異がでてくるのか。
「お父さん、学校に忘れ物しちゃった。」
「じゃあ、お母さんがママさんバレーに行くときに取りに行こうか?」
「うん。」
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「じゃあ。お母さん。忘れ物を取りに行ってきます。」
「行ってらっしゃい。」
特殊棟の体育館から教室棟1階の2年生の教室と玄関には、
まず特殊棟の1回の職員室で、セキュリティを切ってもらって、
体育館と教室棟の2階をつなぐ渡り廊下を渡り、階段を降りる必要がある。
流治は職員室で、セキュリティを切ってもらった後、真っ暗な教室棟へ向かった。
「う~。怖いよ~。」
(全然、問題なし。さぁさぁ、どんどん行こう。)
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XX第一小学校7つの怪談の①
生徒がいなくなった小学校。玄関の扉がしまり、真っ暗な世界。
各階には、怪異がはびこる。暗闇こそが我が世界というがごとく、わが物顔で、
各階に居座り、テリトリーを築く。
特殊棟1階の水着を着た鱗の女性
特殊棟2階の巨大な顔の魔女
教室棟4階の動く骨格標本と人体模型の兄弟
教室棟3階のトイレの花子さん
教室棟2階の血の目の画面のパソコン
教室棟地下1階の人喰いの調理師
そして教室棟1階の樹木人
樹木人は人になりたくて、なりたくて、1階の自らのテリトリーに近づいた者の
魂の一部を喰らい、その人間になり替わろうとする。
人のまねをし、人の姿をし、人の言葉を話すその姿はまさに人であるが、
いっぺんに話し、床から生えるその様は、まさに植物のそれである。
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流治は渡り廊下横の下り階段を急いで降りる。
まず、すぐ左の下駄箱に向かい、上履きを回収する。
続いて、特殊棟の真反対にある自分の教室に入る。
廊下側の壁の給食着かけに近づき、給食着を回収し、1階のフロアにでる。
その時、空間がゆがむが、流治は初めての感覚であったため、気づくのが遅れた。
(おいでなすった。)
「君。こんなところで、何をしているのか。」
教室のドアを閉じた流治の後から、声がかかる。
”それ”は警備員の姿をしていた。
流治はいるはずのない警備員に驚いた。
この学校は赤外線センサーがそこかしこに張られ、
警備員はいないはずである。
(これは、厄介な。流治、来た時の階段の方に歩きな。
決して話すんじゃないよ。)
(わかってる。今、横にある階段を上るとまずいことになる予感がするもの。)
そう、今この学校の体育館以外の場所は怪異のテリトリーになっていた。
ごの学校には2か所にに階段があり、流冶が下りてきた階段は
最も教室からは遠いが、体育館には、近い階段であった。
流治は、走って階段を目指した。
ードンッー
何かにぶつかって尻もちをついた。
(痛~い。)
流治は周囲を見回した。
いつのまにか、違和感を感じる集団に囲まれていた。
(何?何?)
流治は恐怖を感じた。
(流治!しっかり。ほら、立って走るんだ。)
(無理。無理。囲まれてる。)
ーずざざー
近くで何かが生える音がする。
音がする方を見ると、
何かの植物が人の形になったいるところだった。
(気持ち悪い。怖い。もういや~。おうちかえる~。)
(植物系の怪異か。なら、イフリート!)
ーボッー
ライオンのような炎をまとった小動物が現れ、燃やす。
(やった!)
が、
ーパキッ、パチッー
人の形をしていた表皮だけが燃え、その正体を晒しただけだった。
(なっ!?竹!?そうか、学校の周囲は竹林だっけ。)
(ぎゃ~!もういや~。)
(落ち着いて流治!シルフィード!)
<は~い!お姉さんにお・ま・か・せ。>
薄い緑色のワンピースを着た妖精が表れる。
ーすぱっー
(ほら、行くよ!)
(う、うん。)
そういって、どっこらしょと立ち上がり、走りだすが、
(お、遅い。)
流治は病気と薬の副作用により、体が丸くそして体力がなかった。
<ふふ、なら、私の出番ね。流治となら、相性がいいから。
私の奥の手見せてあげる。>
シルフィードが、流治に触れたかと思うと流治の体を
シルフィードだった気配が包む。
<完成。精霊の羽衣。>
すると、流治はすべるように走り始めた。
(これはすごい。あっでも、私もウンディーネで同じことしてたか。)
<<おい。しっかりしてくれよ。>>
(いや~、逃げることに精霊を使ったことがなくて。攻撃や結界なら、
精霊に直接やってもらった方が早いし。あっ!そうだ!流治!待って!)
(なんで~。逃げようよ。)
(まぁ、まぁ。ヒーローみたいなことしたくない?)
(えっ。できるの?)
(今ならできるよ。)
(やるやる。)
(そう来なくちゃ。シルフィード用意はいい?)
<いつでもどうぞ。>
(給食着を振り回してみて、流治。)
ーブンッー
ーバキッー
空気の膜が飛んで、怪異をつぶす。
(すごい。すごい。)
どんどんと給食着を振り回し始めた、流治をみて、
六花は本体を探すことにした。
(さて、どこにいると思う?)
<<忍、アリエル。どうだ?>>
<・・・。玄関?>
<竹馬かな?>
(竹馬?玄関の竹馬か!流治!右の竹馬に向かって振り回して。)
玄関の角、一輪車と竹馬が置いてある一角に対して、給食着を振りまわす。
ーバキッー
ーギャーッー
ーザーー
周囲を囲んでいた、怪異が消え、一階のフロアに流治だけになる。
<もう大丈夫かな?じゃーねー。>
ーふわーー
(もう、声をだしていい?)
(いいよ。)
「こ、怖かった~。」orz
(ご苦労さでした。さあ、体育館に戻ろうか。)
<<固有結界の気配が完全に消えた。結界は連動しているのか?>>
(どうでもいいよ。終われば。でも、おかしい。
生まれたばかりにしては、強すぎる。)
<<嫌な、予感がするな。>>
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(ふむ、精霊も使えるのですか。よくわかりませんね。
もう少し、粘っていただけれと思うのですが。
まぁ。今回はこんものでしょう。魂を喰らいやすいように、
固有結界を張る約束だけでしたので、やられたのは自己責任ということで。)
小学校から運動場をまたいだ竹藪の中から男が流治の戦いを見ていた。
戦いが終わったのを見届けて、固有結界を解除する。
これ以上張り続ければ、風間の人間に存在がばれてしまう。
男は、一息ついて、帰ろうとするが、
「待ちなさい。かわいい私の子供に手を出しといて、
勝手に帰ろとするんじゃないよ。」
流治の母幸代が声をかける。固有結界の起動と解除を確認した幸代は
術者の位置を確認し、気配を消して近づいたのである。
「フフ、コレハコレハ、カザマノサクジドノ、
ワタシゴトキノジュツシャニナニカゴヨウデスカ。」
問答無用で、幸代は炎の蛇を飛ばす。
ーボッー
人型の符が燃えて、落ちる。
「アナタトタタカッテハ、カチメハナイノデ、ココハカエサセテモライマス。」
どこからともなく声が聞こえる。
「ちっ。逃がしたか。これは、流に護衛を付けるしかないかな・・・。
にしては、術者がかかわっているとなると厄介な。
いつでも、怪異が発生しほうだいじゃないかい。」
紅「今回は六花と母さんの回。」
信「六花と母さんがまともに活躍するとは、どこかでドヤ顔しているだろうな。」




