原始の記憶6
紅「今回はどんな話かな?」
信「お勉強の時間だと思うな・・・。」
「では、ユグラドシア、ノーム、ウンディーネ、シルフィードを召喚します。
でも何で、三つではなく四つなのです?」
<ふむ、解除する前に、ちょこっと説明をしますか?
今までの解除で何を思います。>
「一つ目は、人の基本?」
<そう、心の闇と光、裏と表、時は年齢。>
「それで、残っていた最後の力で、封印を構築した?次は発展?」
<そう、火、雷、影。影は鏡、映すものと考える。雷は電気。
火は、進化を促す力。どれも、急激な成長、進化を与える。
だから、分割したあと、その力を封印した。じゃあ、今回は?>
「木、土、水、風・・・。そうか、星に生命を芽吹かせるための基本エレメント。
だから、四つ。」
<その通り。では解いてみましょうか。>
ーぴこっんー
ーがこんー
ーぴちゃんー
ーヒューー
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二人の男女が薄暗い空間から、光の輪の中をのぞいている。
「フーム。だいぶ生命があふれてきたな。」
「そうですね~。これなら、急いぐ必要もないでしょう。」
「かたちにはなったが、これでは常に我らが
手を加え続けなければならないな。」
「私たちの力は大きすぎるから、時々失敗もしてしまいますしね。」
「人魚や人、獣人、竜人、妖精は少々進化を促しすぎたな。」
「ふふふ、手でつかむことを覚えて、他の動物を狩ったりしてますものね。」
「うかつに消すわけにもいかんしな。どうしたものか。」
二人はしばらく考えた。女神が何かを思いついたように、
「では、我らの力をもっと分けてみましょう。」
「どのように分ける?」
頬に手を当てながら、
「そうですね、生み出す者と虚無へ帰す者と・・・。
進化させる者と裁く者はいかがですか?
あと、それの部下として、各精霊を置いてみるというのもよいかもしれません。」
「それは、各力を弱くできていいかもしれんな。」
「では、私の生み出す力はそのままで、新たに進化と育む力の女神を。」
「なら、俺は全てを虚無に帰す力はそのままで、新たに裁きと見守る力の神を。」
「「あと、各精霊を。」」
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「なるほど。秋姉と信兄の力はこの時生まれたのですか。」
<そう。君たちによって、私たちと君のお姉さんとお兄さんは生まれた。>
「世界を分けたときに魂の繋がりを切ったので、実感はわきませんけどね。
あれ?だとすると・・・?私が創造の力を持っているなら、
流治が持っている力は・・・。」
<そう、すべてを虚無に帰すことができる力。冥府の力であり、禁忌の力。>
<暴走すると厄介なんだよな。>
<全部、消える。>
「あれ?でも私消えてませんよ。」
<語弊があったな。相反する力以外は全て消してしまうんだ。>
「ああ。なるほど。だから、暴走を止めるには私は
ここに来る必要があったんだ。」
「六花。それ本当?」
後ろから、男の子の声がする。
「えっ?流治。」
「僕の力が、暴走したって本当?」
「あ。う。え。あ。う、ん。」
重ねて聞かれて六花は少々うろたえてしまった。。
「六花はもう戻れないんの?」
悲しそうな顔で、流治は問いかける。
「それは・・・。」
六花はわからないと答えようとしたが、フレイアが、代わりに答えた。
<横からすまんな。戻すことはできるんだ。
ただ、その方法は、次の記憶になる。>
<今日は、記憶を見ることは難しいな。>
「なんで!」
<記憶の混濁を起こす可能性があるのと・・・。>
<テキセイタイショウがキタヨウデス。>
<やっぱり。>
手を顔に当ててエルがやってしまったという顔をする。
「もしかして、夢で見たお化けや、気持ち悪い化け物っているの?」
<えっ。あそういうことか。俺たちの魂は流治と連動しているのか。>
<私たちが体験したことは、流治の夢として追体験する!?>
<同期?>
<流治。すみません。怖い思いをさせますが、貴方が見た夢は現実です。>
<怖いかもしれないけど、起きてもらえるかな。>
「うぇ!」
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ーばちっー
白い壁、白いベット、白い天井、
窓から月あかりが差し込み、松が影を作っている。
波がテトラポットにくだける音が心地よい音が現実であることを教えてくれる。
「病院?起きたんだ。」
すると、頭の中で声が響く
<忍とりあえず、固有結界の隠を展開しろ。>
ーブオンー
不可視の力が働いた気配を感じる。
すると廊下の方で、
ーがこ、がこん、ばこん、ばここんー
何かが通気口を進んでいるのか、金属のパイプが振動する音が聞こえる。
暫くすると、
ーぴちゃん、ぴ、ちゃちゃん。ぽたん、べたんー
という音がしたかと思うと、そいつは何かを探すように動き始めた。
それを見た流治は、恐怖で、泣き出し、
ナースコールを押そうと手を伸ばし押すが、反応がない。
<なっ。電子機器に干渉している!?>
どうやら、あれのせいで、ならないらしい。
流治は泣きながら、
「お父さん、お母さん。」
と叫ぶ、そんな流治を六花や、ほかの魂たちが、あやす。
そんな中、そいつは、病室のそばへ動き始めた。
紅「あれ、もう章末?私たちの話は?」
信「次回から2話つづけてだそうだ。」




