裏世界旅行記⑦
「これ、は?」
ワシントンのある場所から少し離れた空から、眺めるとそこは、
白い靄のようなものがかかり、中も見えず、
周囲の空間も歪んでいるように見えた。
『おや~?』
「空間が別の空間に繋がっている?なぜだ、その地に集まる知が形をとるはず。」
『管理者候補がいるのでは?その候補に管理させるために、
知を集める別空間が生み出され、他の知の集約地も同じようになっているとか。』
「なら、前に六花に連れられて行った図書館はー。ああそうか。
あれは古すぎる上にダンジョン化していたな。それに六花が作ったものか。」
『ですかね。これはある意味ラッキーでは。転移を使わなくとも、
交渉しだいでは別の場所に行けますよ。』
「そうなるな。」
「移動が楽になるならそれでいいよ。」
「そうとなれば、ここは後回しにして、先にニューヨークだな。」
「えっ、このまま?」
「そうだ、いくぞ。」
「ま、待ってよ!」
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「ここもかー。」
眼前は混沌の様相をしていた。時代も出自も関係なく、
物語や博物館に関連する者があふれかえっていた。
「ここはさらに今後混沌としてくんだろうな~。
まだヒーローものやSFもの、ホラーものが増えるし。
まー、ここから、出ることはできないようだし、
まだ、強力な存在はいなそうだし、 いいかな。
これ以上増えれば、階層化するだろうし。」
「コアを確認したほうがよいにょでは?」
「あー。そうだな。確認して、階層化できるならするか。
コアの位置は・・・。うん?なんだこれ。うわー。
無理だ。」
「ドウシタ?」
「コアが多すぎる。恐らく出自がバラバラでまとまっていないのが原因だ。」
「整理するべきではないかい?」
「流にしちゃーまともな意見。だか整理か・・・。まとめられるのかな?」
『ダメもとでやってみれば。失敗しても、どうせまた復活するだろうし。』
「だな。」
そういうと、エンデは一つコアを空間ごと手のひらに移動させる。
そして、魔法陣をコアを起点に上下に挟み込むように展開させる。
すると下の魔法陣の下に突如としてコアが現れ、
吸い込むように手の中のコアに吸い込まれていく。
「なんとかできそうだな。だが、疲れるな。」
『圧縮の方は私がサポートします。』
「頼む。」
10分ほどたっただろうか。コアが現れなくなったのを見計らい、
エンデが魔法陣を解除する。
「うーん。すごいエネルギー。後は、階層化の設定をして、各フィールドを設定。
このコアをコピーして、深い地中に隔離すれば完了。
面倒だから、博物館、怪談、コミック1、コミック2とかで作っちゃおう。
時間がかかるから、あそこで、飯食いながらやるぞ。」
そういって、一番高い塔のような場所を指した。
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「うーん。」
作業を終えたエンデが伸びをする。
作業しているときに、徐々に地上の生物たちが、消えていくのを流治たちは
珍しいものを見るように眺めていた。
「これで、こいつをこうして、それでっと。」
一瞬流治のPDAが光、そして、コアが一瞬で消える。
「何をしたの?」
「コピーしたコアをお前のPDAにいれて、地下の空洞にコアを転送したんだ。」
「一瞬で。さすが。」




