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終末から始まる物語  作者: 風間流治
裏世界の流治
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その悪意、危険につき

ーブーンー


「何かが引っかかった。」


「該当は?」


「空間系。精神系はまだ反応なし。転移する。」


「ちょっ。」


長が何か言いかけていたが、流治たちは敵の近くの建物の屋上に転移した。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「ふふふっ。ここを抑えれば、あとは数カ所を残すのみ。

 力がたまってきたから、都市をいくつか行ってみるか。」


そういって、手を広げ、力を行使しようとする。


「てめえ!それは俺の力だ!」


急に呼びかけられ、びくっとし、手を引っ込め、

声の主をそれは見据えた。


「おや。おや。君はこの世界に来た時にであった。」


「返せ!」


「はて。返せと。無理なお話ですね。奪うことはできても、

返すのはできませんから。」


そのやり取りを少し離れたところから流治たちは話し合いながら、見ていた。

転移直後、流治のベルトに下げられていた勾玉が光ったと思ったら、

『嫉妬』が飛び出たのである。


「どういうことだ?なんで嫉妬が俺の勾玉からでてくるんだ。」


「流その鏡にもなんかいるぞ。」


「は!?」


エンデに指摘され、鏡と勾玉を手に取る。


「これは『榊』!?」


「はは~ん。空間の狭間の近くを通ったときに、乗り移ったな。

 『榊』よ悪いことはいわね。説明しろや。」


流治たちに、詰め寄られ、しぶしぶ『榊』は説明し始めた。


「なるほどね。急に現れた意識を持つ黒い塊、か。」


「該当は?」


「イーター系。意識を持つな。しかも厄介なのは、

『榊』と『嫉妬』の力を一部を奪って、 

 この世界に定着しかけている。それに、なんだか嫌な予感がする。

 奪われたのは思考操作と空間の接続だけか?」


<そうじゃ。あの後一応確認を行ったのじゃ。>


「だが、それ以上の力を・・・。あ~、そういうことか。

 厄介だな。」


<恐らくそういうことなのじゃ。>


「エンデ?」


「最悪だ。恐らくあいつ信仰力と今まで襲った村や町で目ぼしい能力持ちから、

 力を奪っている。」


「げっ。それは・・・」


「ソレハ何ヲスルカ分カリマセン。」


「要、注意。」


「とりま、『嫉妬』を勾玉に封印するのじゃ。」


「そうだな。だが、そうだ、ゼロス頼むは。」


「むっ。」


「ワードは風の韻は封の印」


頼まれたゼロスは『嫉妬』に勾玉を向け、

言われたワードを口にする。

すると勾玉がすごい勢いで『嫉妬』を吸い込む。


「おおっ。」


流治がおののく間に、封印が完了した。

それにより、それは流治たちに気づく。


「おや?あなた達は。これはこれは。管理者に近しい存在。

 私の運が向いてきましたかね。」


そういって、流治たちに手の平を向ける。

しかし、何も起きない。


「おや?なぜです?仕方ありませんね。これならどうです。」


そういった瞬間流治は嫌な予感を覚える。


「させっかよ。」


エンデの言葉で風景が切り替わる。


ーガシャーン!ー


さっきまでいた家の屋根に切り込みが入り、屋根の一部が落ちる。


「流治、ゼロスと忍とソウルシフトだ。他もわかっているな。」


「ああ。」


アルとエル、ニャアとヤク、ライとエレイン、

エンデがフレイアとアリエルとそれぞれ、一体になる。


「全力で行くぞ。ただし、攻撃は喰らうな。」


「わかってる。」


「空間使いがいますか。厄介な。ですが、いつまで持ちますかね。」


「いつまでもやるつもりは、無い。」


「はいー?」


それは自分の体が遅いことに気づくが、次の瞬間には、

町のはずれに吹き飛ばされていた。


「な、にを。」


「神もどき相手に持久戦なんてやんかよ。

 やるなら一瞬で仕留める技を使うわ。」


かろうじて立ち上がったそれの体には黒いナイフのようなものが突き刺さり、

頭とお腹に強烈な打撃の後が、そして体は黒焦げなっていた。


流治は小太刀のサイズを2振り、ニャアは大きなハンマーを、

エレインは帯電した金属の棒をもっていた。


「これは、まずいですね。ひかせてもらいます。」


そういってそれは消えるように、その場からいなくなった。


「すー、はー。どうにかって、ところかな。『悪意』っか。厄介な。」


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