表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
終末から始まる物語  作者: 風間流治
裏世界の流治
110/240

ホームステイ⑨

(今日は原住民の資料館、か。)


(どうしたの?)


(いやな。なにかあるなら、今日かな、と。

 他はほらボランティア活動だったり、体験学習だったりじゃないか。)


(う~ん。そういえば。)


(何等かの介入があるとすれば、今日しかない気がするんだよ。)


(考えすぎじゃない。)


(そうかな~。俺らだぜ。)


(いやなことを言わない。)


そんなこんなで、いつもの集合場所につく。

今日は一日みんなで同じ場所を回るらしい。

午前は木材所の見学、午後に資料館へと向かう。


流治は、何かあったとき用にスケジュールと何日目かをメモをする。


(これでいい?)


(お前、考えすぎじゃない。とか言って、きっちりビビっているじゃないか。)


(( ̄∇ ̄;)ハッハッハ。)


(いいと思うぜ。これで、急に入れ替わっても、六花も対応できるだろうよ。)


(さて、どうなることやら。)


製材所に到着する。

敷地面積が大きいらしく、丸太運搬用の蒸気機関車で回るようだ。

各自が、席に着くと、機関車が動きだし、説明が始まる。

言っていることはさっぱりだったが、今の時期が最盛期で、

冬には休むといった内容に聞こえた、

1周すると、ちょうど10時45分で、11時の集合時間まで、

自由行動となった。

流治は日持ちしそうなメイプルシロップを買い、

近くに落ちていた朽ちた木片をカバンに入れると、

バスに戻る。


お昼は途中の公園で1時間ほどとるらしい。

いつも通り、ホストファミリーが作ってくれた、

サンドイッチをたべ、近くで飲み物とフライドポテトを買って食べる。


流治はいやなことを振り払うように、さっき近くのコンビニで買った

メン〇スを口に放り込み、目をつぶる。


さらにバスに乗ること1時間弱。

小規模な集落の場所に到着する。

トーテムポールが立つ、いかにもな場所だった。


(あ~。これはー。)


(だろう。)


「皆さん。15時まで自由時間です。

 各自、見終わったら、このバスに集合してください。」


そうリーダーがアナウンスする。

今が14時ちょい前なので、1時間の自由時間になる。


(ふー。さて行きますか。)


そう、気合いを入れて、流治は集合時間と場所のメモをして、

財布とノートをもって、バスを降りた。


まず、流治は売店のような場所で、

トーテムポールの小さい置物やトーテムポールが描かれた切手、

はがきを見て回った。

そして、買い物袋をもらい、そこにノートを入れる。

そして、広場の中央にあるトーテムポールを見るために店をでた。


(さて、鬼が出るか蛇が出るか。)


トーテムポールの背面から近づき、正面へと回る。


(ふ~。何も起き、っ!)


流治にトーテムポールの瞳から光が放たれる。

そのまぶしさに、買い物袋を落とし、目を隠す。

そして、流治は世界から消えた。


代わりに、六花が流治がいた場所に何事もなかったように現れ、

そばに落ちていた、買い物袋を手にとり、

背負っていたリュックを背負いなおした。


買い物袋からノートを取り出し、パラパラとめくり、

目的の箇所を見つけ、読む。

そして、ポツリとつぶやいた。


「流、世界をお願い。こっちは任せて。」


そして、身をひるがえすと、バスの方へと歩き始めた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ