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終末から始まる物語  作者: 風間流治
裏世界の流治
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旅立ち

大きな会場に様々な国名が書かれたプラカードが設置され、

それぞれの親と子供たちが自分の行く国であろう場所に集まっていた。


流治は受け付けで説明と名札を受け取り、

カナダの国名が書かれたプラカードに向かって歩く。

六花と両親は会場の入り口で中の様子を見ていた。


カナダにホームステイをするグループは流治を含めて、

男5人女11人のグループだった。


その中で、一番年上の女子大生が人数がそろったのを確認して挨拶をする。


「私がこのグループのリーダーの木本真理です。

 よろしくお願いいたします。

 ホームステイ先とスケジュールの書かれた冊子を配ります。

 内容を確認してください。

 ホームステイ先では二人ないし三人一組で滞在してもらいます。

 内容を確認したら、パートナーに挨拶をしてください。」


そういって、夏休みのしおりのような冊子が配られる。

そこには、学年と滞在先、相方の名前が書かれていた。


流治の相方は、一つ上の辰巳誠二という男の子だった。

周囲を見回し、名前を見つけ近づく。


もう一組の男性のグループは流治と同学年の長田隆一と堀井正弘という子と

高校2年と天龍寺堅という人だった。


そんなことを考えながら、冊子とメンバーの顔を見ていると

木本さんが説明を始める。


「ホームステイ先はバンクーバー島になります。

土日は基本ホストファミリーと一緒に過ごしてもらいます。

 それ以外の日について説明をします。

 1日目は着いて解散

 2日目はスポーツ交流会を行います。

 6日目は動物保護施設に行ったあとに滝周辺のごみ拾い

 7日目と8日目はボランティア活動の一環で地域の子供と一緒に過ごします。

 9日目はみんなでバーベキューを行います。

 12日目はカヌー体験の後、映画鑑賞。

 13日目は学校見学

 14日目は原住民の資料館へ

 15日目は老人ホームへ。

 16日目はお別れ会をして、17日目、18日目は食事以外は

 自由行動という予定です。

 老人ホームとお別れ会では踊りと歌を歌います。

 歌の方は歌詞カードを渡しておきますので、

 時間があるときに読んでおいてください。

 では皆さん、ご両親に挨拶をしてきてください。

 そしたら、空港に向かいましょう。」


そういって、自分は職員のところへと向かっていく。

流治は六花と親の元へ向かう。


「これで出発みたい。」


「みたいだな。元気でやれよ。」


そういって、正幸はクシャっと流治の頭をなでる。


「うん。」


「流。これ。」


六花は流治に白い子袋を差し出した。


「これは?」


「あなたの力を感知するための形代。信兄に作ってもらったの。

 もし、あなたが何かに巻き込まれてこの世界から消えたら、

 強制的にその場所と私のいる場所がつながるわ。

 夜中以外なら、私があなたと入れ替わって対応する。」


「了解。その時は頼んまー。」


「ええ。任せなさい。」


「あまり、食べ過ぎないのよ。」


「秋姉じゃあるまいし。」


「何言ってるの。薬の副作用で食べたくなるでしょ。」


「うっ。気を付けます。じゃ、行ってくる。」


「ええ。行ってらっしゃい。」


そう、挨拶を交わして、流治は仲間のところへ戻っていった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「風間は海外に行ったことはあるのか?」


「ええ。2回ほど、旅行で。」


「へ~。なら慣れているんだ。」


「そんなことはないですね。英語はまあしゃべるだけなら何とか。

 読み書きはいまいちですね。」


「しゃべれるならすごいじゃん。俺は英語の成績が悪いから、

 この企画に強制参加させられた口だぜ。」


「へー。そんな募集もあったんですか。」


「まぁな。それなんの本。」


「これですか。会話例文集です。見ます?」


「おう。貸してくれ。」


そんな会話や映画を見て12時間のフライトを過ごすのであった。

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