表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
終末から始まる物語  作者: 風間流治
深淵を覗くと
100/239

100話記念ストーリー(SS)

その日、ミユキは空をぼんやりと眺めていた。

この世界はあまりに残酷だ、前の世界に比べ、自由がない。

思考の自由も、研究の自由も。

人はその日その日を生きるので手いっぱいで、そんな自由がない。

各言うミユキも、その特異な体質を生かし、人々を助ける旅をしていた。

その能力は魂の不変。そう、六花や流治たち兄妹が持つ能力である。


ミユキがこの力に気づいたのは偶然だった。

生まれ変わっても、字を書いたり、計算をしたり、

道具を使うことに不自由がなかった。

また、魔法の使い方をしれば、生まれ変わっても使うことができた。


しばらくは、そういうものだと思っていた。

なぜなら、生まれ変わる前の記憶がないのである。

知識はあるが、どんな人生を歩んだのかが思い出せない。

だけど、1年前不思議な力を感じた時ふと、懐かしい感じを受けた。

そのとき、一部の前世の記憶が戻った。

自分が、前世同じように魔法が使える一族の娘で、

旦那さんやその家族と幸せに生きていた記憶である。

そしてその時、旦那の妹にこういわれたのである。


「ごめんなさい。あなたまで巻き込む形になってしまって。

 あなたとの思いでが、最後の記憶の鍵にしてしまうことを許して。

 あなたを傷つけた記憶で作った記憶の扉、それが彼があゆみ始める最初の一歩。

 そして、それは同じようにあなたを苦しめる呪いになるかもしれない。

 でも、覚えていて。私はあなたと兄が大好きよ。

 だから、また一緒に暮らしましょう。

 永遠と思えるかもしれない。遥かな未来で出会えたら、また一緒に。」


それは、悲しみと苦しみを含んだ言葉だった。

そして、不思議な力が自分の元旦那の気配だとわかった。

何時か自分を迎えに来てくれる。

そう信じてミユキはこの世界に闊歩する異形やモンスターを倒す旅をしていた。

今までなんとなくでやっていたその旅に明確な意思をもって。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「レイ君?」


「ミユキ?」


何時か会う、そんな彼女の物語。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――


ーside アルファー


その日、白き龍は首をもたげ、懐かしい気配を感じていた。

それは、この場所を託した主の気配。


いつも何かに苦しみながら選択し、いつも謝っていた主。

その気配を感じ、首を動かすが、主の姿は見えない。


そう見えるはずはない。

ここはすべての世界の魂の循環を管理する世界と世界の狭間。


おそらくその流れから懐かしい気配を感じただけであろうと再び、

川の流れに目を向ける。


何時か出会えたなら、よく頑張ったねと頭をなででてもらいたいな~。


そんなことを考えながら、白い巨龍はふと一つの流れに異常を見つけ、

急いでその世界へと飛んでいった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ