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彼と僕

作者: 一条

今の自分で何をかけるのか

練習ついでに昔書いた小説を読んだ時のことを

それとなくまとめてみました

現在時刻20時21分、現在年齢25歳


中学のころから異世界が好きだった。

騎士や竜、不思議な力と見知らぬ世界、憧れの幻想と無力という名の現実。


それは今でも同じことで、数年たった今でも中二病。

暇さえあれば、存在しない世界を創造する。

ずっとずっと辿り着くことのない世界に思いを寄せ、ただただ無意味な時間を過ごす。

自分の時間は中学二年生で止まったままだ。


そんな今の自分にとって中学二年の自分は面白いと思える。

文才もなければ言葉も知らない、それは今でも同じこと。

それでもあの頃の自分は、あの世界を小説として書き記していた。


小説を読み返す。


何度読んでも何処を読んでも、笑いしか出てこない。

作者のイメージをこれでもかと押し付けてくるような、長い長い登場人物の説明。

頑張って調べたのであろう、記憶にない単語。

よくわからないシチュエーションに回りくどいセリフ。


笑った。

我ながら素晴らしい表現力。

それでも、楽しかった。

書く喜びを思い出し、読む喜びを再び知った。

あの頃の想いも、何もかもが今の自分にはとても刺激的だった。


だから書こうと思った。

彼が書き記した世界を、書き直そうと思った。

文章を繰り返し読み、何を表現したいかを探り出し、キーボードを打ち始める。


3分で挫折した。


自分は変わっていないと思っていた。

自分が変わったなんて実感は一つも感じられない。

文才もなければ言葉も知らない、少しはマシになったかもしれない。

想像力だって負ける気はしない。


それでも書けなかった。

彼が思い描いた世界、彼が見ていた景色

何一つ、ほんの一欠けらも、自分には表現することができなかった。


自分が思い描いた世界、自分が憧れた世界

そのすべては今の自分には存在しなかった。

きっと自分は勘違いしていたのだろう。

あの世界は彼の中でしか存在しない世界

自分がどうあがいてもきっとそこにたどり着くことはできない。


それでもあきらめようとは思わない。

あの世界にもう一度行きたいと思える。

あの世界をもう一度描きたいと思える。


文才もなければ言葉も知らない自分だけれども

あの世界を見ることができるのなら


まだもうちょっと、頑張ってみたい

しっくりこない内容ですが

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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