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第六回 相手に質問する

 始まる前はとてもすっきりとした気分で、行きたくないと思うこともありませんでした。終わった後楽しかったとは思いませんでしたが(慣れ?)、なかなか清々(すがすが)しい気分だったと言っていいんじゃないでしょうか。

 今回も一人遅れましたが三人揃いました。大人数の方が意見が多く出るのでスタッフはやりやすいように見えます。

 

 一分間スピーチ。水曜日に母と出かけたことを話しました。ブックオフで本を二冊買って、次に近くにある運動公園に行きました。コスモスと黄花コスモスが綺麗に咲いていました。草むらに入って、飼っているチャボ(一匹です)のためにバッタを捕まえました。寒いからあんまりいないかな~と思ってたんですが、頑張って探して十五匹捕ることができました。(おー、と小さな歓声。)家に帰って鶏小屋に入れたらチャボは大喜びで食べてくれました。(胃がぽっこりするのが本当に可愛い!)それからスーパーに行ったことも話しました。いつも併設された108円均一のパンコーナーで一つ買ってもらうんですが、今回はハムチーズパンを食べました。ほかほかで美味しかったです。と、今回も原稿を暗記。皆さん即興で話しているみたいですが真似はできませんね。文章は一応多めに考えていたんですが、全部話すことは時間的にないだろうな~と思っていたら意外とぴったりでした。早口だったかな……。

 他の方の話はいつもより聞き取れました。猫の試供品をくれるなら先に言ってくれ店員! な話。マラソンがあるのに練習もせずジグソーパズルをやってしまった話……となんだかインパクトがある話が(笑)。娘がバスケで優勝して母の苦労が報われた話も。あとはどうしても思い出せない……。


 今回もゲームはなしで、前回もらったプリントに書かれたストレッチをやりました。首を回したり、目をつぶって眼球を動かしました。

 

 前回の宿題の発表は「不安に思ったこと、その%を書く」でしたが、ウズラの件はなしにして、「土曜日に家族が山に行って一人留守番していたので、無事帰って来るか心配になった。30%」と言いました。ウズラにしなくて良かったです。「どういうこと?」ってなっていたと思うので(笑)。


 できていることリスト。起床時間は、七時台一回、八時台二回、九時台三回、十時台一回。体がズルをすることを覚えたのか、九時五十三分とかギリギリ九時台に起きることが多くなった印象です。なんかセコいですね……。

 

 本題です。まず、スタッフが短い自己紹介をするので、それを聞き取ってメモします。

「名前はAです。作業療法士の仕事をしています。趣味はお菓子作りです」って感じです。聞き取れたことの発表は自分から小さな声で言ってみました。なぜか拍手……こ、これくらいはできますよ。無理に褒めなくても大丈夫ですよ! と思ってしまいます。

 その自己紹介を聞いた上で、質問を二つくらい考えて発表します。

 私は「何のお菓子を作るんですか?」という質問を作りました。

『いつ、だれが、どこで、何を、どうやって』にあてはめると質問を作りやすいそうです。

 このへんで「質問をする時に困ったことはありますか?」と聞かれました。個人個人で聞かれたら「変なことを質問してしまわないか不安で、ためらってしまう」と言おうと思っていたんですが、頷いていたら特に追及されずに漠然と質問で困ったことがある、という認識をされて終わってしまいました。まぁ、いいか……。

 

 練習問題1。今度はスタッフが違う人になりきって自己紹介をします。それを聞き取って質問を作ります。

「こんにちは。Bといいます。コールセンターの電話相談の仕事をしています。趣味は読書で最近ミステリー小説ばかり読んでいます」だそうです。

 仕事については「コールセンターの電話相談とはどんな仕事ですか?」という質問を作りました。無知ですみません……でも本当に知りたかったのです。他には「いつから勤めている?」「どこでやっている?」等ありました。

 読書については「どんな作家を読みますか?」という質問を作りました。まずはこれを聞きたい! 何の本を読むんですか? でも良かったかも。他には「どこで読む?」「どのくらいのペースで読む?」等。

 

 休憩時間。ふらふらと建物のロビーを歩いてみました。大きめの本棚があって古い本が並べられています。随分上の世代だなぁ、と思わされる品揃え。内田康夫とか、多分読まないな……。


 練習問題2。同様にスタッフの自己紹介。

「神奈川県川崎市から来たCです。友人の紹介でSSTに参加しました。色々勉強したいです。趣味は食べ歩きです」……何でやけに具体的なんだろう……友人の紹介でSSTってどういうことだ……? これに対して質問を作るのですが、その前に悪い例を皆で見ます。うーん、悪いですねぇ。

 どこが悪かったか意見を出し合います。「話が関係ない所にいってしまった。ラインのIDを初対面で聞いた。他人に質問するばかりで自分の情報を与えない。話を聞かずに次の質問をしてしまった」等の意見が出ました。

 それをふまえて良い質問の仕方をしてみよう。来た、ロールプレイです。ていうか思ったんですけど、タブレットで撮影するのは一回きりで終わったんでしょうか。何か事情があるのかいつもそうなのか。

 私は「オススメのお店はありますか?」とCさんに質問しました。そしたら「あります、あります! 何の食べ物が好きですか?」と言われ(会話続けるのかよ!)とビビってしまいました。「あ、ええと……パン? でもそれって食べ歩きじゃないか……?」とか悪い癖が出てモソモソ喋ってしまいました……。もっとハッキリ話せば良かった、と感想を言いました。他の参加者は上手ですね~。会話が広がる感じ、同意することで相手が話しやすいようにしている感じがした、と見た感想を言いました。

 

 質問のストックを作っておくといいということです。天気とか趣味とか。「何か質問のストックはありますか?」と聞かれたんですが困ってしまい「しゅ、趣味……?」と同じことを小さな声で言ってしまいました。SST以外では他人と会話しないですからね……、ストックなんてあったんだかなかったんだか、とうの昔に忘れてしまいましたよ。それに他人と会話を楽しもう! って意識もなくなってしまったし。喋らないなら喋らないでいいような気がします。

 男性スタッフが「聞き役に徹するのもいい」と言っていたので、自分ならそうするかな、という感じです。


 最後の感想は「相手が話しやすいように質問を作ることは大切なんだな、と思いました」です。まぁ毎回ホント面白味のないことしか言ってません。本心というよりは捻り出して考えて言っているという感じです。


 今回の宿題は「家族、友人と会話のキャッチボールを二、三回してみよう」です。病院の待合室で母を相手にやってみました。(ちなみにいつも母と病院に来ています。ちょっと遠いしバス電車は一人で乗るのが怖いし分からないのです。乗るとしても入念な下調べをしてからじゃないと多分無理です。本当は最初の頃は、帰りだけ一人で……という予定だったんですが、実現していません。)

「今日はこの後どこに行くの?」「(スーパー名)」「それからどこに行くの」「イオン」「何を買うの?」「クーポン使う」……とまぁ、いつも自然にキャッチボールできていると思います。でもこの宿題、家族や友人がいない人はどうしてるんだろう……と別のことが気になりました。あんまり優しくない宿題だなーとか思います。

 SSTも本当の一週間に一度(今までは時々隔週だったんですが、これからは最後まで週一)はきついかな? と思ってたんですが、意外と拒否感が出ないし大丈夫そうです。

 

 


 



 

 




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