第四回 相手の話を聞く練習
やっぱり最初はどうしてもなんとなく行きたくないなぁ、って気持ちがあります。一週間は早いです。今回は前日六千歩ほど歩いた疲れが残っていて、眠くて調子が出ない感じがあって、正直大丈夫かなぁ、と思っていました。
今回は一人遅れたけど、参加者は三人揃いました。
できていることリスト。ここ一週間の起床時間は、六時台一回、七時台三回、八時台一回、九時台二回です。うーん、微妙に起きられなくなってきてるぞ……。一番初めの週のような緊張感は確かに最近なくなってきてしまいましたね……。最初は「凄い! 七時に起きると一日が長い!」って感じだったのに、感動が薄れてきてしまったような……。
一分間スピーチでは、土曜日に祖父母の家に行った話をしました。畑を見て、種から育てて植えてもらった植物を見ます。アフリカンマリーゴールドと帝王貝細工は終わり気味ですが、まあまあ咲いていました。長ナスも実っていました。夜は麻雀をやりました。私と母のチームで、兄と弟と伯父さんと戦います。恒例行事です。それでなんと! 伯父さんが国士無双で上がったんですよ! それに振り込んで32000点負けてしまいました……(合計で見ると50000点は負けました。ひどすぎる笑)。それを言ったら、男性スタッフが「国士無双ですか!? 一生に一度できればいいっていう……積み込みとかなしで!?(←もちろんです)」と心底驚いていました。「伯父さんも五十年くらい生きてきて初めて役満(一番点数が高い役)で上がった、と言っていました」と言いました。あと、一応私と母のチームも、国士無双のテンパイ(上がりまであと一つ)のところまでいったんですよ。それも言って「本当に珍しい日でした」と締めくくりました。
今回のスピーチは原稿は用意しておいたのですが、ほぼ見ないで言えました。たどたどしかったけど、一応の進歩です。原稿を五回くらい書き直したのでなんとなく内容を覚えていただけですが(笑)。
他の方は、布団を干した話とか、冷蔵庫を運んだ話とか……。自分が話した後は、自分がどういうふうに話したか考えたり、相づちを打つのに集中してしまったせいか、あんまり他の方の話の内容を聞き取れませんでした。……ということに気付いたので、「あーやっぱり自分、話を聞くのは駄目だな……」と自覚しました。前回の悩みは何だったんだって話ですけどね。我ながらころころ変わるもんだな~と思います……。
今回のゲームは「表情伝言ゲーム」です。一列になって、お題に書かれた表情を後ろの人に伝言していきます。四回やりましたが、「嬉しい」「驚き」「悲しみ」「怒り」で四回とも成功しました。「悲しみ」の時は「これは落ち込んでる顔かな……?」と思ったんですけど、そんな複雑な奴は案の上出なかった(笑)。当てられて良かったです。後になるにつれ、大体次はこれだろう、と予想がついてしまいましたが、まぁ、なかなか楽しかったです。
本題! 相手の話を聞く時。相づちは打ちますか? と聞かれた時は「相づちを打つのに集中してしまい、話を覚えていないことがある」と言いました。今日の実体験です。言えて良かったです。そうですね~、なるほど~と賛同して頂きました。解決策は特に教えてはもらえませんでしたが、私の言ったことを終わりの会でも繰り返し言ってくれた女性スタッフがいたので、覚えてくれていたんだなぁ、と嬉しかったですね。
良い話の聞き方と悪い話の聞き方をスタッフが実演します。一回目は職場の同僚との雑談……悪い例は全く見ずに相づちもなし。結構グサッときますね。
二回目は会社の上司の話にどう相づちを打つか。悪い例は名演技ですね~。目を見ない、体を向けない、笑顔もない、否定しまくり。上司「今日は忙しかったね」「僕はそうは思いませんけど」上司「明日も忙しかったら嫌だな」「考えすぎじゃないですか」って……凄く笑ってしまいました。ここまで突き抜けると逆にカッコいい気もします(笑)。
話を聞く時は、体を相手に向かって少し傾けるのもポイント、だそうです。それは考えたことがなかったけど、確かに……。
休み時間は女性スタッフと少し喋りました。スピーチの話題で、「畑仕事は手伝うの?」「苗を作って持って行くだけで、世話は祖父母がします」という話をしたり、「機械が駄目ならケータイは……」「ガラケーです」(←大学入ってから持ちました。今は専ら万歩計の役割をしています)と話したりしました。
今回のロールプレイは一味違う。タブレットで動画を撮って、自分が演じている姿を見るのです。参加者の中にはかなり抵抗を示す方もいたんですが、結局オーケーを出してくれました。私はまあ別にいいや……って感じでした。どんなふうに見えているか興味もありましたから。鏡を見るのは嫌なんですけど、映像なら客観的になれるから大丈夫……ってそこまで考えてはいませんでしたけど。
自分で相づち言葉を考えて、それを言います。
一回目は会社の上司。上司「今日は忙しい一日だったね」私「そうですね。忙しかったですね」上司「明日も忙しくなりそうだな」私「そうですね」……と言いました。自分の動画を見て、「声が小さい気がする」と言いました。「撮った奴だから小さく聞こえるのかも。実際はそこまで小さいとは感じなかった」と言ってもらえました。
二回目は友達と。友達「見てこれ、なかなか手に入らない鞄なんだよ」私「凄くいいね、どこで買ったの?」と言いました。じりじりと鞄(という体の穴あけパンチ)ににじり寄って……。動画を見て「なんか動きが気持ち悪い……」と自嘲してみせたところ、笑いが起きました。あはは……いや、ホントになんか怪しかったんで……。
最後の感想は「映像で自分の姿を見ることができて、こう見えてるんだな、というのが分かって良かったです」と言いました。しかしタブレットの導入は今回の私たちの回からなんでしょうか? だってハイテクだもんな~。このために買ってきてくれた感じだったし……。
今回の宿題は「相手の話に相づちを打ってみよう」です。家族とやるのはやっぱり嫌なので、女性スタッフにお願いして相手をしてもらいました。相手の言葉を繰り返して聞くことができているのが良い点で、照れているのが悪い点かなー、と言われました。そうですよね……この照れってどうやったらなくなりますかね……うーん、直せるところなんでしょうかこれ。他の参加者は堂々たるものなんで、いいなぁ、と思います。
次回の終わりの回は私が担当します。自分から手を挙げてみました。第一回からは考えられなかったことです。というか、暗黙の了解的な、まだやってない人が率先してやる的雰囲気に呑まれているせいですね。呑まれているのが驚きでもあります。SSTのメンバーの雰囲気に慣れてきた証でしょう。
余談ですが、SSTの部屋に来る前に精神科医っぽい人とすれ違ったので、「こんにちは」と言ったんですがスルーされました。小さい声だったのか……、まぁ、なにはともあれショックでした。
で、帰りは用務員っぽいおじさんとすれ違ったので「こんにちは」と言ったら少し遅れて威勢よく「こんにちは!」と返してくれました。嬉しかったですね~。前言撤回、やはり挨拶はされた方が気持ちがいいです。印象を良くするということは、自分のためというより相手のためだったのだな~と気付きました。声の大きさは変えられないと思いますが、挨拶はなるべくするようにしたいです。
今回もSSTを終えた後、「来て良かったなぁ」「喋ると気分が良くなるなぁ」と思えました。来た時は体調が芳しくなかったのに、それも解消しました。楽しいなぁ、と思う日が来るとは思わなかったので驚きです。
次週はまたお休みで、次は再来週になります。ただ多分、最初はまた行きたくないなぁ……って思うんでしょうけどね。