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P.01始まりは金の玉!!

鉄砲というものは…2つからなる

銃弾と装置である。それを鉄砲という。

銃弾だけでは意味がない。

装置だけでは意味がない。

1つだけでは人を殺せない。



「よっしゃ!!金の玉ゲット!!」

「いやいや金の玉って言うの変だから、男性の大切な所思い浮かべてしまうでしょーが!!」

「じゃー…男の大切な所ゲット!!」

「おぃいいいい!!よけい最悪じゃねーか!そんな所ゲットしてどうすんのぉおお!!」

「ウィーン!!股間に装着!!ジャキーーーーン!!」

「うわあああ!!変態だあああ!!何?何その勝ち誇った顔!!うざいから!!お前人として負けてるから!!女として失格だから!!」

「……………羨ましいか?」

「死ね!!」


夜中の暗い暗い博物館の中不似合いにも女の子二人の明るい声が響いていた。

一人の女の子はとても身長が飛びぬくほど大きく、一人はとても小さな女の子だった。


「キャホホ〜〜〜イ!!」


小さな女の子はボーリングの玉くらいの金を片手で持ち、股間に装着して嬉しそうにはしゃいでいた。


「あ…ちょっと!!メリー!!はしゃぐな!!バカ!!ばれるって!!このアホ!!死ね!!」


背が高い女の子が背の低い女の子「メリー」を止めに入ろうとした瞬間、振り向いたメリーが足を滑らせてこけた。

メリーの背中はシャチホコのように見事な「C」の字を書いていた。

金の玉はゴツン!!…と大きな音を立てて転がっていった。


「やば…」


――ゥウウウウウウ〜〜〜〜


「ギャ〜〜〜〜!!」


博物館にはしゃいでいたメリーの声は異なる別の大きな音が鳴りとたんにその音で博物館はいっぱいになった。


「こ…股間が…股間が…!!痛い…コケッコッコーー!!」

「鶏かッ!!ってかどうしてくれるのコレェエエ!!計画パーじゃん!!」

「まぁまぁ…ロリー落ち着き玉へ。とりあいず私の『どこでもドア』はどこだ?」

「そんなものねーよ!!お前が落ち着けぇえええ!!」


二人に時間は待ってくれることもなく、あっという間に警官が20名ほど駆けつけてきてあっという間に二人を包囲した。


「貴様!!ここで何をしている――…ってまだ子どもではないか!!」


警官は自分が向けた光の先を見て絶句した。

そこにいたのはまぎれもなくまだ20歳もいかないだろう…と思われる女の子二人。

そして二人の床に転がっているのは、博物館に展示されていた3億はするだろうと思われている金の玉であった。


「うわあああああ!!最悪だ!!ごめんなさい!!本当にごめんなさい!!」


身長の高い「ロリー」は瞳を涙目にして両手を大きく上にあげた。

一方の警官の方たちはまだ自分達の見た光景が信じられずに呆然としていたが、しゃぼん玉が弾けたかのようにハッっと我に戻り二人を睨んだ。

が、内心はどうやってここに入ってきたのだろう、とかこの女の子二人は何者なんだろう、と様々な疑問がそれぞれの警官達の頭の中で考えていた。


「本当にすいません!!だから!!殺さないでぇえええ!!」


ロリーは怖さのあまりかついに頬に涙を流した。メリーはただ呆然としてロリーの流れる涙を見ていた。

絶え間なく流れるロリーの涙に警官達は先程の警戒を解いて「普通の女の子だ」と思ってしまう。

が、その警官達の警戒がとれた瞬間…ロリーの口元に小さな三日月を描いことを警官達はしらないだろう。


「イマダ」


そう小さくロリーは口を動かすと呆然と立っていたメリーが体をユラリと動かした…


刹那


一瞬の間でボーリングの玉ほどの金を『片手』で持ち上げて窓に目掛けて走っていった。


「なッ!?」


当然警官達には信じられないような光景であった。

まさに夢を見ているかのような光景に違いなかっただろう。

まさか…身長が150センチにも満たさないメリーが大きな金の玉を軽々と持ち上げて走っていく姿は……普通の人の想像をはるかに絶することである。


「君…!!ここは…4階だぞ!!!止まれぇええ!!」


メリーは警官達の声を空気同然のように聞き流し、片手に金を持ったまま走り続けた。


――バリーーーン


窓についていたガラスはメリーが突撃した衝撃で粉々になり、地上にガラスの雨が降り注いだ。


「ぉおおおおお〜〜〜〜!!」


メリーは空中の中で手に持っていた金の玉をバッグの中に入れ地が迫るのをただ黙って見ていた。

普通なら地上に叩きつけられて…いや、これ以上言うのはよそう。

が、しかしメリーは『普通』ではなかった。


――ダン!!!


蝶のようにヒラリと宙を舞いながら、猫のように軽やかに着地をした。


「ウホ!!やっぱり金玉持っていると着地しにくいわ」


そうメリーは一言嫌みったらしく呟くと四階の窓から覗いている警官達に余裕の表情で手を振って見せた。

もちろん警官達は焦りを感じており、半分以上の警官はメリーを急いで追いかけて行ってしまった。

一気に静まり返った博物館。


「あらあらあら。警官さん達は私を残してメリーの方にいってしまうなんて…寂しいなぁ…」


ロリーの表情はすでに先程の怯えた表情ではなく、口に大きな三日月を描いていた。

おおげさに両手を左右に開いて余裕を見せながら警官の数を声に出してかぞえていた。


「警官がひと〜り・ふた〜り・さんに〜ん…ったった三人かぁ」

「き…貴様!!騙したな!!」


ロリーの余裕ぶった様子に腹をたてたのか、一人の警官が鉄の塊をロリーの方にむけた。

わずかながら警官の手は震えていた。

一方のロリーは鉄砲を向けられていても怯えることはなく首をかしげながら男に話かけてきた。


「騙した?ああ!!なるほど。私が怯えているように見せかけたことね!!いや…君達が勝手にそう思い込んでいただけなんだけど…」

「黙れええ!!お前らは一体なんなんだ!」

「別に?普通の姉妹ですが何か?」


ロリーは警官達にニッコリと微笑みかける。

そう、ロリーとメリーは姉妹であった。その真実を単刀直入にロリーは言ったことにすぎない。


「さてさて…警官さん。あなたは勝手に私が普通の人間だと思いこんでいませんか?」

「―!?!?」


警官達は体を強ばらせてロリーを警戒した。

とっさにこの女は普通ではないと『勝手』に判断したからだ。


「いやだな。その様子だとメリーの方が特別で私が普通だと思っていたみたいだね」


ロリーは喉をおしころすようにクククと笑った。

警官達は恐怖のあまりか…穴という穴から汗という汗が噴出すような感覚におちいり、目を白黒させた。

この女の子も普通ではない…そう自覚したからだ…。

だとしたら、確実に三人の警官では勝ち目がない…。

大の大人が三人とは言えど、金の玉を軽々と持ち上げて四階の窓から平然と飛び出すようなバケモノには絶対に勝てない。警官達はそう思った。


「さてさて。ここで私を大人しく逃がすか…それとも


―私と戦って見る?」


ロリーは口を大きく三日月にして真っ青な顔になってしまった警官達に尋ねる。

すでに勝機すら、正気すら失ってしまった警官達は銃を床に落としてただ焦点なく前を見ていた。

それを満足そうにロリーは見つめると階段を一段一段ゆっくりと下がっていった。








「おかえりロリー」


林の中で金の玉を片手に小さなメリーは手を振っていた。


「ふ…」

「ん?」

「フヒュ〜…危なかったああああ!!あいつら銃持っていたよ!!死んだと思った死ぬと思ったああ!!」


ロリーは額に溜めていた汗を手でぬぐい、止めていた大きく吐き出した。


「ブホホホ!!ざまあみろ!!ヤーイヤーイ!!」

「そもそもメリーがふざけたことするからだろうが!!!」

「……………羨ましいか?」

「何がああ!?!?」

「…ウホ」

「……………死ね」


ロリーは冷たくでもにやけた表情でメリーに言い放った。

数秒後、メリーとロリーは顔を見合わせて、同時にフフと鼻で笑い、お互いの肩を組み合って先程の話を始めた。


「メリーそういえば警官どうしたの?」

「撒いたよ。私の足にかなうはずないじゃん」

「うわッその言い方ウザ」

「ロリーこそ…戦えばよかったじゃん。警官達と」

「いやん♪私は普通の女の子なんだよ!!四階から飛び降りるメリーとは違って!!でも…怯えた警官達の顔はうけたな〜」

「ぇええ!!見たかった…ヌゥ」


話に盛り上がり、和やかな感じで二人は足を進めて林の奥へと姿をけしていった。


「ま…依頼も完了したわけですし…家に帰ってお祝いパーティーしますか」


ロリーが提案をしてみると賛成とメリーの元気な声が返ってきた。


「金玉パーティーとしますか!!」

「絶対しない!!!!」


目口目口目口目口目口目口


彼女達、メリーとロリーは姉妹であり…依頼を忠実にこなす、


「every屋」


別名


「なんでも屋」


である


さてさてこれから彼女達はどんな依頼をうけるのでしょうか?


目口目口目口目口目口目口


ここまでお読み頂きありがとうございました!!(・∀・)

「羊拝啓執事」連載していながら…別の連載小説を始めてしまいました…;

も…もちろん拝啓執事も続けさせていただきます!!

というか…初めての女の子が主人公の作品なので・・・女の自分としては…すこし…普段よりも描きやすかったかもです。

でもでも相変わらず、自分には文章力がありませんが↓

もしよかったら最後までお付き合いしてくださるとうれしいです+゜

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