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銀河☆伝説  作者: MMPP.Key-_-bou


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縦ロール

 そして、彼女の両脇を固める二人のエース。


 ゼルカは、影のような深い藍色の肌を持ち、野性的に切り揃えられた黒髪をしている。


 彼の体は分厚い装甲服に覆われ、顔には傷跡のような赤い文様が刻まれている。


 その暗い瞳は常に獲物を探す獣のように険しく、彼は口を開く代わりに、低い唸り声のような音声信号を発している。


 彼は、純粋な破壊と物理攻撃を信奉する冷酷な戦闘のプロである。


 メルフィオは、白磁のように滑らかな皮膚と、頭の左右にきつく結ばれた、淡いレモン色の長い髪が特徴的だ。


 彼は、優美なレースと装飾が施された藤色の軍服を纏い、片手に持った通信干渉用の特殊なワンドを軽く回転させている。


 その優しげにも見える微笑みの裏には、戦場の情報と通信を意のままに操る陰湿な戦略家の顔が隠されている。


 三方向からの攻撃が開始される。ゼルカの雷鳴のような物理攻撃、メルフィオによる通信寸断、そしてルナリアの予測不能な機動。


 砲撃担当ミア・カーディアは、桜の花びらを散らしたような鮮やかなピンクのショートヘアをかき上げ悲鳴を上げる。


「嘘!? シールドが豆腐みたいに割れた!」


 操縦士カイ・リヴァーンは、屈強な体躯をシートに押し付けられ泣き叫ぶ。


「ぎゃああああ!縦ロールの機動、マジでチートだ!船体隔壁に亀裂が!」


 ユリは冷静に、そして冷たく警告する。


「衝撃波!右舷シールドジェネレーター、機能停止ゼロ!防御が間に合いません!」


 彼女は知的な銀縁のメガネの奥の目を閉じ、痛みに耐える。


 通信士リナ・ヴェルディは、燃える炎のような赤髪のポニーテールを揺らし、憎悪を込めて叫ぶ。


「この高慢ちきな女!通信の波長が下品だ!全員黙らせろ!」


 その瞬間、旗艦「ルミナ」の右翼が激しく爆発した。


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