龍神との出会い
「やあ、ほんとにまた来てくれるとは驚いたよ。」
語り手は嬉しそうにしている。
「前置きが長すぎても面白くないし、さっそく二話目といこうか。
では、どうぞ今回も楽しんでいってください__」
* * * * *
あれ?俺何してたんだっけ、、
都は謎の部屋で目を覚ました。周りは薄暗く、よく見えない。
「あれ、起きた?おはよう」
部屋の奥から誰か近づいてきた。
「誰だ?」
クソッ!なんでこんな薄暗いんだ。電気がないのか?
ようやく近くまで来て、顔が見えるようになった。
その姿は袴を着た12、3歳の少年だった。右目が髪で隠れている
「え?厨二病?」
ついポロッと言葉が出てしまった
「なっ!ちがう!!失礼な、、」
都の発言に少年は不服そうに頬を膨らませた
「まったく、、神に対してそんな言葉を投げてきたのはお前が初めてだぞ」
そりゃ周りが気を使って、、って神!?
「神!?」
「そうだ!僕は神だ!礼儀正しく接しろ!!」
「え、、ますます厨二病、、」
「は!?お前、自分の手見てみろ!」
「うで?腕が何、、、、え゛ッッッ!?」
驚いた。腕が透けて半透明になっていた
「な、なんで、、!?」
「なんでもなにも、お前死んだじゃん」
「し、死んだ!?」
「え?あれ?覚えてないの!?警察にぶっ刺されてたじゃん!」
警察!?刺された!?あ、もしかしてあの時か?もしかして騙されて殺された感じ?
「信じたか?」
くっ、これだけ証拠が揃ってると、信じる他ない、、
「う、、ま、まあ」
「よし」
自称神は満足そうに笑った。
「あ、自己紹介がまだだったね。僕は龍神のサク。咲だよ。よろしく」
「りゅ、龍神!?」
「そう、龍神。そしてこの神社の神様。」
「証拠を見せてやろうか」
そう言うと咲は何かを掴んだ
「見てみて〜!人魂!」
えええええ、、、、、
なんか素手で魂掴んでるやつ初めて見たんだけど、、
いや、まず魂を見たのが初めてか
「で、僕の話は置いといて。君、僕の従者になってよ」
「、、、、は?」
何いってんだ?こいつ
「いや〜、君が初めてだったんだよ。
神様だって言ってんのにめちゃくちゃ無礼なやつ。面白かった」
褒められてる気がしない、、、
「そんな理由でなりたくないんだけど、、」
「いや、君に残された選択肢は
①ここで今すぐ君殺害の真相も知らずに成仏する
②僕と契約して従者になって一緒に調べる だけ。選んで」
こっ、こいつ、、!!
こいつの従者にはなりたくない。でも俺がなんで死んだのか。
なぜ殺されたのか分からずに消えるのはもっと嫌だ
「クソッ!分かったよ、、よろしく。咲」
「え〜、呼び捨て?まあでもいいよ。
君殺しの事件、共に解き明かそう。よろしく、都」
「あれ、俺名前言ったっけ?」
「神様は何でもわかるんだよ」
「えぇ、きも。引くわ」
「ふっ、なんとでも言え。僕に反抗したら人魂に変えてやる!さぞ不便だろな」
脅しかよ、、、なんて悪そうな顔をするガキだ
「あ、そうだ!ババア紹介しとくね」
「ババア?口わっる」
「ほっとけ!取り敢えず待ってろ」
咲は戸を開け廊下へ向かってババア!!と叫んでいた
失礼じゃないか?俺よりは確実に
「__誰がババアだ。黙れクソガキ」
はっと気づくと足元に5,6歳位の少女が立っていた。
* * * * * *
「二話目おしまい!新しい人が二人も増えたね」
語り手は嬉しそうにしている
「龍神様って角とか出せると思う?頭から角が生えた人ってろロマンじゃない?」
「次は三話目だね。みんなが来ることを楽しみにしてるよ__」