表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
龍神様の世界改革  作者: さくら紅葉
1/2

日常が崩れ去った日

「日常なんてものは簡単に崩れ去ってしまう。」


ある部屋に立っている者はそう言ってニコリと笑った。暗く、顔は口元しか見えない。


「やあ、初めまして。えーと、、、一人称はどうしようかな。

 語り手、というのは初めてするもので、、、分からないことだらけだ。」


語り手、と名乗る者は声が中性的で性別は分からない。そして、スーツを着ている。


「うん、決めた。一人称は僕にしよう。」


そう言うと語り手は椅子によいしょ、と座った


「一人称も決まったことだし、早速物語の第一話を話そう」


「なに、肩の力を抜いて聞いてくれ。これは僕が君たちに語る物語。その第一話目さ」




* * * * * * 


同じ景色、似たような会話。ありふれたような日常に少年は生きていた。


「おい(ミヤコ)!帰りアイス食おうぜ〜」


「あぁ、いいぞ」


少年 都は友達とアイスを買い、話しながら歩いていた。

こんな日常がずっっっと続いていく。

そう思っていた。

しかし日常とは脆い。崩れるのは簡単だ。


ちょうど信号待ちをしていたときだった。



「君、ちょっといいかな。」


振り返るとそこには警察がいた。


「え?」


都は驚きが隠せなかった。


なんで、、、なにかしたっけ。身に覚えなんて、、、


「急に呼び止めてごめんね。君を訪ねてきた人が交番に来てね。探してたんだ。」


「とりあえずついてきてもらっていいかな。」


「あ、あぁ、はい。」


少しホッとした。それにしても俺を訪ねてくる人?そんなのいるのだろうか。

でもこのまま着いて行かなくても疑われそうでこわいし、、

まぁ、今は着いていくしかなさそうだ。






ーーーーしばらく歩いていたが、交番などに全然着かないだけでなく、山道になっていく

おかしい。聞いてみようか。


「あの、道あってるんですか?」


都はおそるおそるくちを開いた。


「うん。あってるよ。たぶんそろそろ、、。あぁほら、着いたよ」


警察官に続いて草をかき分け少し開けた空間に入る。

しかしそこは、見たこともない神社だった。


「あの、ここ本当に___っ!!」


なんだ?背中が熱くなった、、何が起きてる?


都は訳の分からな熱さを感じながら倒れた


__あれ?視界がぼやけてきた。なんで?あ、そうだ、あの人(警察官)に、、


都は最後の力を振り絞って上を見た。



満面の笑みを浮かべた警察官。


それが閉じていく都の瞳に映った、最後の光景だった。


* * * * *




「一話目はこれでおしまい」


語り手は、ぽん。と手を叩く


「ほら、最初に言った通りだろう?日常は脆い。

 まぁ、都はそんなこと知らなかっただろうけどね」


語り手はニヤリと笑った


「いや〜〜、実は僕も日常が突然ぶち壊された事があって、、、」


そこで語り手はピタリと止まった。


「いや、待てよ、、?語り手は自分の事話さないか、、。あ〜、失敗失敗。」


そう言いながら語り手は立ち上がった


「取り敢えず一話目はこれでおしまいだ。二話はまた次回。


    それでは、またのお越しをお待ちしております___」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ