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影日向くんは引きこもり  作者: しろかえで
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23/23

第22話 学校外周マラソン心臓破り大会 ③

更新に時間が開いてしまい<m(__)m>

私は、今()()()ばかりの影日向くんと部屋で待機していた。


二人とも体操服で…日頃は“詰襟な”影日向くんだから…レアアイテムという事になる。


「ねえ杏!」


「ん?」


「オレたち二人して出てきたじゃん!」


「うん」


「噂になったりして」

影日向くん、クククと笑う。

確かにこの手のネタは超絶美青年の影日向くんにはそぐわないが、今のもっさい(ゴメンね)影日向くんなら、しっくりくる。


なので、私もケラケラ笑う


「影日向くんと私?? あり得なさ過ぎて笑える」


影日向くん、吹き出して

「そこまで笑う?? でも…()()()()は疑っているようだよ」


「それよ!それ!! 今度、私が“影日向くん”着た時にちゃんと言っておくよ」


そのタイミングでドアが開いて、息を切らした奏センパイが入って来た。


「ゴボウ抜いたわよ。今、我が2年1組が3年生を抑えてトップ!」とVサインをする。


「あ~あ、体操着、汗グシャ! 影日向くん、ちょっと待ってて、シャワー浴びてくる」

と慌ただしく、また出て行かれた。


私と影日向くん、思わず顔を見合わせる。


「ここに来ると奏は性格が崩れるよねえ」


思わず吹き出してしまったが、すくに真顔に戻って、私は影日向くんを窘めた(たしなめた)


「奏センパイは色々と()()()()()物がお有りなんです!! せめてここではリラックスしていただかなくては!!」


影日向くん、

「杏は本当に、奏が好きなんだね」と微笑んだ。



しかし再びドアが開いて

入ってきた奏センパイに


私は度肝を抜かれた。


髪をポニテにしているヘアゴム以外は

一切、身にまとってらっしゃらないから


神々しいは神々しいのだが、思わず目を反らしてしまう。


影日向くんと目が合うが


カレは飄々としている


「??!!」


「そっか、杏は、私の裸、初めてだもんね、まだ一緒に…お風呂入ってないし…」


ハイハイそうですよ ()()()()()()()()()

あんまりです!!


「私と影日向くんはお互い見慣れてるからさ」


って、あっけらかんとされても…


しかも…


それだけじゃない!!



「じゃあ、ドッキングしよか!」

と奏センパイ、影日向くんを押し倒すものだから…


まるで、お母さんが描くマンガだ!!


思わず手で顔を覆う。


あ、でも

指と指の隙間から見えた…


センパイのお尻…


カワイイ…



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“影日向くん”を着た奏センパイは何と4人抜きで…ご自分のクラスである2年1組にもう少しで追いつくところで河本くんにバトンを渡した。


“影日向くん”はちょっと得意げに私に語り掛ける。

「なかなかいい線行ったろ?」


「影っち!!マヂ凄じゃん!」とヨッシー


うん、“影日向くん”としては1周目だけど、奏センパイとしては2周目なんだ。凄いよ!!奏センパイ!!


残念ながら次で一人抜かされて、その次でさらに差が開き…アンカーの柿崎くん(サッカー部だけど、速い)にバトンが渡った。


柿崎くん、大きなストライドで猛追を始めたのだけど…


曲がり気味の坂道をブレーキも掛けずに下って来た自転車に激突しそうになって、

身をかわした柿崎くんは道路脇に転がった。


とても嫌な予感がして

私は()()()()()()でカレの傍へ急ぐ。


痛みに耐えているカレの膝にそっと手をやり、ふんわり触ってみる。


私みたいに酷い状態ではないようだ。


しかし、このままでは…

棄権になってしまう。幸い、コースの3分の1は走り終えているから…

意を決した。


「私が走る!! バトンを貸して!」



「ダメだ!!」

“影日向くん”の声がした。


「オレが走るよ! 見ただろ? さっきのオレの走り」


センパイ!! ダメだよ!! 3周も走るなんて!!!


バトンを握り締め頭を振る(かぶりをふる)私に

“影日向くん”は手を差し伸べた。

「ケガをしてるヤツを走らせるなんて男が廃る(すたる)よ」


「だって!!」


「杏!」

思わず?の呼び捨てに周りの…ヨッシー達も反応する。


「時間がない!! その代り、もし1位で走り抜いたら…オレの女になれ!!」


「えっ?!」

手の力が抜けたその一瞬に、スイッ!とバトンを抜き取って

“影日向くん”は脱兎のごとく駆け出して行った。



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1位のゴールテープを物凄い勢いで引き切った“影日向くん”は…


さすがにゼイゼイしながら芝生に転がった。


私は、そんな“カレ”を抱き起して縋り付いた。


色んな感情が

胸の中をグルグルしている。


“影日向くん”ときたら…私に抱かれたまま…歓声と共に来たクラスの皆と無邪気にVサインやハイタッチをしている。


いったい私達…


どうなってしまうんだろう…



--------------------------------------------------------------------


ご自宅のドアを開けた学園長先生は

先程の閉会式の時とまるで違う笑顔で

私たちを中へ招き入れてくれた。


()()とも、よく頑張ったわ!お疲れ様!! 今夜は祝勝会ね!」



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私、

奏センパイと影日向くんにお風呂を譲って、キッチンで学園長先生のお手伝い(まだ、このレベルです)をしていたのだけど…


すぐに奏センパイがやって来た。


シンクに手を入れたまま、振り返ってセンパイに尋ねる。

「影日向くんが…お風呂、先ですか?」


奏センパイ、さっきと違う…なんか微妙なテンションだ。


「部屋で待ってるって」


「えっ?!」


「影日向くんが…」



--------------------------------------------------------------------


部屋に入ると


体操着のままの影日向くんが居た。


「影日向くん! 今日は本当にありがとう」


私は深々と頭を下げる。


「杏にお礼してもらおうと思って」


影日向くんはいたずらっぽく笑う


「いいよ。私にできることなら」


「うん、杏にできることだよ オレをちゃんとお風呂に入れて」


「ええっ!!??」


「この2週間の朝練の後は…いつも超速のカラスの行水でさ!! オレのカラダ、色々とベタベタ」


と“もっさい”影日向くんは眠そうな目でウィンクした。


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影日向くんを()()お風呂に入った私は…

また、「ギョッエ~!!」とか「ヒェ~!!」とか叫びっぱなしで悪戦苦闘した。



最後はもうダルダルになって


ボーっと()()()()湯船を出た。


汗が止まらない。


まあ考えてみれば


トランクスはスカートみたいに

スースー風を感じられるし


上はとてもTシャツを被る気にはなれないし…


うん、バスタオルを首に掛ければ

ある程度は隠せるしね


それに、()は見慣れている。



風呂場を出て


ペッたんぺったん歩いていると…


背後から厳しい声が振りかかって来た。


「なんて格好をしてるの?!!! 奏!!?、 杏!!?」


恐る恐る振り返ると…

エプロン姿の学園長先生は鬼の形相だ!!


“影日向くん”を着たままの私は首を竦めて縮こまった。

「杏です…」



やれやれとため息をつく学園長先生。


頭の中の影日向くんの声は『“影日向くん”あるあるだ』と笑い転げていた。




。。。。。



イラストです。



まずは、“精霊”バージョンの影日向くん


綺麗な男性という対象を初めて描いてみましたが…

めちゃ難しい…(^^;)


挿絵(By みてみん)




続いて

ネ申的美少女 奏センパイ


これもめちゃくちゃ難しい!!


取りあえず色塗ってごまかそう…(^^;)


挿絵(By みてみん)



うう、 絵をもっと練習いたします<m(__)m>



学校外周マラソン心臓破り大会の回、ようやく書き上げました。


私は学園長先生が…どちらか分からずに両方の名前を呼ぶくだりが、とても好きです(*^。^*)


感想、レビュー、ブクマ、評価、いいね 切にお待ちしています!!(#^.^#)

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