第20話 学校外周マラソン心臓破り大会 ①
久しぶりの更新です。
どうぞよろしくお願いします<m(__)m>
「で、一ノ瀬は欠席な!」
先生からこう言われて、私は仕方のない事だけど悔しかった。
こんな…クラスみんなが苦しい学校行事に、自分だけが出れないって事が凄く嫌だった。
でも文字通り“足”を引っ張ってしまうのが今の私…
しかも私が走れない分、誰かが二度走る事になるのだ…
「影っち来るのかなあ」
心細げに呟いたヨッシーの言葉が聞こえたのか、先生は言葉を繋いだ。
「日向はちゃんと出席するそうだ。学園長先生を通じて連絡があった。」
私はパアッと気分が明るくなった。
「私、走れる! 影日向くんとして」
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「影日向くんは奏に着てもらいます」
学園長先生にそう言われて私は心底がっかりした。
「杏、あなたの気持ちは分かります。しかし、あなたには走る事の出来ない自分というものをしっかりと噛みしめなければいけません。いいですか! ここで、それをキチンと行わないと、あなたに今後、影日向くんを任すことはできないのです」
奏センパイと二人、影日向くんの部屋に戻ってから、私はついつい愚痴ってしまう。
「学園長先生はきっとこの間のヨッシーとの事を、まだお許しになっていないんだ」
奏センパイは私の膝辺りに手を置いて話してくれる
「杏、そんな風に言ってはダメ。あなたの事は私も心配なの。あなたは自分の信じた事なら例えそれで自分が傷ついても、ちっとも厭わないから。でもそれじゃダメなの。自分自身の事を守れてこそ、他人を守ることができるの」
「センパイはそれができるんですか? だからご自分のクラスで走り、影日向くんを着てまた走るんですか?」
「まあ、そういうことね」
私はまだ納得しかねて奥の映画室へ通じるドアを開けた。
中を覗くと日本映画が掛かっていて
目の覚めるようなブロンドの長い髪が見えた。
影日向くんだ。
振り向いてくれた顔は、
やはり100m先からだってわかるイケメンだ。
「杏、どうした?」
「うん…」
影日向くんは手を挙げて長い指先をひらひらさせて“おいでおいで”した。
私はソファーの、影日向くんの隣に腰掛ける。
とたんに、とてもとても甘い香りがして…
影日向くんにポスン!と頭をもたげてしまう。
「杏は可愛いね」
ヤバい。また頭がボーっとして来た。
でも言わなきゃ
「ねえ…影日向くん。お願いがあるの」
「マラソンのこと?」
「うん…奏センパイが楽になれるように予め走り込んでおきたいの、ほら、…影日向くんのカラダで練習しておけば、それだけ楽に走れるはずでしょ、だから…」
なんだか私は…
影日向くんに眠らされてしまってる…?
それに
ほっぺに
何か
ふれた… …
。。。。。。。。。
イラストは
奏センパイです。
(瞳は鳶色ではなく、ちゃんと黒系にいたしました(笑))
この章では奏センパイの杏ちゃんへの気持ちをはっきりさせようかなと思っています。(#^.^#)
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