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影日向くんは引きこもり  作者: しろかえで
19/23

第19話 ヨッシーは花粉症

前回の余波のお話で… 短いです。

「オッハー!!」

待ちかねたヨッシーはメガネにマスク姿だった。


「ヨッシーって、ひょっとしてコンタクトだったの?」


目を真っ赤にしたヨッシーは私の言葉を受け止めた。


「そうなんよ~ 花粉ひどくてさあ 目も鼻もグシャグシャ。いっそ覆面でもしたいくらいよ」


「それじゃ 誰だかわかんないじゃん」


「あ~!! 冷てえなあ~ 杏だったら声だけで分かってくれると思ったのに~」


「だってヨッシー、今、鼻声だもん」


「グフフフフ、そう? ねっ?! ちょっと色っぽい?」


「う~ん」


「えーっ! じゃ、メガネの理知的なおねえさんとか?」


「う~ん!!」


「なんでぃ! 友達甲斐のないヤツめ!!」



努めて他愛ない話をしているけど… やっぱりショックだったんだと思う。


軽口を叩きながらもヨッシーの目は“影日向くん”の席を見てるから…


「影っち 今日、来ないのかな~」


「うん! そう! きっと また引きこもりだよ」


「そんなこと、無いと思う!」


妙に強く否定されて、何と言おうかと戸惑った一瞬、逆にヨッシーが“外”に反応した

「あっ! パイセン~!!」


奏センパイはツカツカと入って来て

「吉井さん!よろしいかしら?」

と二人で出て行ってしまった。



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しばらくしてヨッシーは戻って来た。


目は更にウルウル、鼻はティッシュが手放せないようだ。


私を見るとウルウルの目で聞いて来た。

「杏は花粉症大丈夫?」


「うん。大丈夫みたい」


「杏は、いいなあ… いいなあ~ …… 健康で」


そこまで言い掛けて言葉を飲み込まれた。

「―ゴメン!」


それから「私、無神経だ」と黙り込んでしまった。


そんなこと気にすることないのに…

だって膝のケガは私自身がやらかした事なのだから


なので

「へえ~!神経ないんだぁ じゃあ、くすぐっても大丈夫だね」

と攻撃を仕掛けて…


ふたりでケタケタ笑って“無し”にした。


こういう感じにしかできないのだ。



--------------------------------------------------------------------


部室に向かって歩いていると


奏センパイに待ち伏せされていた。


とは言っても、センパイは目立ってしまっているのだけど…


とにかく、他の人の目の届かない所まで引っ張り込まれてしまった。


センパイは何だか少し、不機嫌に見える。


「吉井さんはどんな感じに見えた?」


「それは、やっぱり、まだショックなんだと思います」


奏センパイは大きくため息をついた。


「杏ちゃん! アナタは…」

奏センパイも言い掛けて言葉を飲み込んでしまう。


「もう、ホントに、この子は、もう!」

とセンパイは私のブレザーの袖を掴んで言う。


センパイから感情をぶつけられて私は戸惑ってしまう。


次の瞬間、センパイの細い両腕が巻き付けて来て、ギューっと抱きしめられた。

「罪作り!」


私はただただ、戸惑うばかりだった…


センパイが腕を緩めて頭を撫でてくれるまで…



奏センパイとヨッシーは誰の事を話していたのか… 

察しはつきますよね…

付かなかったら私の力不足です(^^;)


ご感想、レビュー、ブクマ、ご評価、切に切にお待ちしております♡



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― 新着の感想 ―
[良い点] わかります! 酒匂センパイの話をしていたんですよね!?(←嘘) うーん。クソ野郎のことかなぁ。 でももし自由に読んでもいいなら、私なら酒匂センパイの話をされてヨッシーに泣いてほしいなぁ。…
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