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影日向くんは引きこもり  作者: しろかえで
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14/23

第14話  エロ可愛い

今回は短めです。

私は本来、早起きできる人なのだ。

それも目覚まし無しで

昨日の寝る前にこう言って自分に暗示を掛けた。


しめしめ成功だ。


まだ目覚ましは鳴っていない。


昨夜はセンパイにベッドをお譲りして、私はその脇に布団を敷いた。


ふふふふ


ここはセンパイの寝顔が見られる特等席なのだ。


そお~っと頭をあげて

覗いてみる。


可愛い!!!


まつげ、長い!


ほんのり微笑んでいる


私がオトコの子だったら…

一目惚れ!

あれっ?

オトコの子でなくても

一目惚れだったりして…


なんて、寝顔を眺めながらニヘラニヘラしている。


と、センパイが薄っすらと目を開けた。

「?!!」


慌てて、布団を被ったりしてしまう。


ポンポンと布団の上からセンパイに肩を叩かれた。


私はカメみたいに布団から首を出す。


「杏ちゃん。おはよう」


「お、おはようございます」


今度はセンパイが覗き込んでくる

「何を見ていたのかな?」


「えっと! それはですね…」


ドギマギしている私にセンパイはクスクス笑った。


「私は杏ちゃんの寝顔、見てたわよ」


「わ、私もです」


「じゃあ、おあいこの 仲良しさんね」


「はい」



--------------------------------------------------------------------


「まずこれを」とお母さんは昨日渡された紙袋をセンパイに差し出した。


「これは…」


「実は、この画集は当時私が自分で買ったものなの。まさか完売になるとは思ってなかったけれど。だから()()()さんの持っていた物と交換という事になるわね」


お母さんは袋から画集を出してページを繰り、後ろの見返し紙をみせた。


奏ちゃんとよしのさんへ


愛をこめて

             紅一女


とサイン書きしてあった。


「ありがとうございます」とセンパイは画集をだきしめた。


「さて、次は」

とお母さんはキャンバスバッグから絵を1枚抜き出した。



私のベッドにちょうど今朝の様にセンパイが居る構図。


寝乱れた上掛けから素足が外に片方出ていて


起き上がったセンパイが私がやるようにTシャツを半脱ぎにしている。


Tシャツがザックリ(多分男物)しているのと頭だけ抜いた状態なので、体の線が()()()()()()()“見えている”。


私がやると、単なる行儀の悪い日常なのだけど


絵の中のセンパイの長いまつげから覗いている瞳は、さっき私がドキッ!とした色っぽさがあった。


センパイはこんな格好をさせても絵になる! あっ!なっているのか


「キャーッ!」とセンパイは飛び上がった。

「私、こんなにエロ可愛い??」

私は大きく頷く。


「そうなんです!私! 薄っぺらだから ()()()空くんです。こんな風に! それをこんなに可愛く描いてもらって…絶対、部屋に飾ります」


お母さんを見ると ホントに嬉しそうだ!

良かった


「あと1枚はまだラフだから仕上がったら渡しますね…」と出して見せた。


フィールドだ!


ユニフォーム姿のセンパイがまさにボールを捉えようとしている。

現実にはあり得ないけれど、拡がった長い髪が大きな羽のようだ。


「私は試合見たことがないのですけど…杏ちゃんってこうだったんですか?」


「うん、杏の一番いい瞬間!」


お母さん! センパイ! 

ありがとう


そう言えば。ここのところ影日向くん、出ていない(^^;)


ご感想、レビュー、ブクマ、ご評価、切に切にお待ちしております<m(__)m>


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