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影日向くんは引きこもり  作者: しろかえで
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第1話 あっ! 主人公は私です

もう何回スヌーズが鳴っただろう。


私 一ノ瀬杏の朝は早かった。前はね

今は御覧の通り、ダラダラ起きだ


朝はまだ 寒いなあ

私は熱量高めなひとなのだけど

ミノムシのように布団ごとズルズルと這い出る。


『杏~!いい加減起きなさい~』

ドアの外のお母さんの声に

「ふわぁ~い」と答える。


んにゃ!確かにチト時間が経ち過ぎだ


仕方ないのでミノムシの殻から抜け出して

キャラクターTシャツを脱ぎ捨てると

制服用のブラタンクトップをスポンと被る。

パジャマ代わりの“アジダス”のサッカーパンツは、そのままでいいや。

ブラウスにリボン

で、スカート

私はウェストを内側に折って丈を短くするとか面倒な事はしない。それとハイソックスのほうが居心地がいい。

後はベストとブレザーで、自転車の爆走にも厳しい『エロ学』の校則にもOK対応だ。


おっと!脱ぎ捨てたTシャツをリフトアップでキャッチし、布団もシュートしてゴールイン!

これにて出陣!部屋を出よう!


--------------------------------------------------------------------


「お父さんは?」

「もうとっくに出かけたわよ。あなたが起きるの遅くなったの!」

お父さんはサラリーマンだ。中間管理職ってやつ。

面と向かっては言えないけど、毎日、本当にありがとう

お母さんに「ハゲないように気を付けて」なんて言われているけど、娘としては、ハゲたらスキンヘッドを提案します(笑)

なんてニマニマしていると


「杏~! また寝ぐせ!」と言われてしまう。

「仕方ないじゃん!長さが中途半端だもん」


お母さんに髪のばしたらと言われて、まあ、やってるんだけど…なんだかねえ。

フィールドで年中焼き続けた手足の色も全然さめないし。

可愛げゼロですわ

お母さんは残念そうな顔で私を見るけど、

申し訳ない。アナタの娘は美人なアナタには似なかったようです。


あきらめ顔になったお母さんは逆にひとこと謝った。

「ごめんね~今日お弁当作れなかったの。ちょっと仕事が煮詰まってて、キャラの表情がいまいち決まらないのよ」

お母さんは主婦業なんだけどアルバイトでイラストの仕事もしている。しかもちょっとエッチなやつ。

昔の付き合いで仕事が回ってくるそうだ。


お母さんは昔、コミケで荒稼ぎしていたという。


なんでも「画力とビジュアルで私の右に出る者はいない!」って勢いだったらしい。


実際、今住んでいるマンションも新築を即金でポン買いした。


一度、うっかりお母さんの部屋を開けた時、すごい下着姿のすごいポーズの自分の姿を模写してて 二人同時に「ギャッ!!」と叫んでしまったけど

「脱いでもすごかった」今でも…


なんてこと考えてたらホントに時間が無くなった。

私はマンションのエレベーターを飛び出ると駐輪場へ向かい、マッハでスタンドを蹴り上げて漕ぎ出した。


下はサッカーパンツなので立ち漕ぎでもなんでもできるけど、スカートの裾を巻き込み

そうになって、スカートを短くする手間とどちらがいいのか頭の片隅で考えながら自転車をすっ飛ばした。


杏ちゃんはこの間の土曜日に突然現れたのです。

本当は、もっと文章が上達してから書きたかったのですが、

杏ちゃんが頭の中を走り回ってじっとしてくれないのです。

仕方なく、拙い文章を書き始める事にいたしました。

なのでご指導ご鞭撻のほど、何卒宜しくお願い申し上げます。


ご感想、レビュー、ブクマ、ご評価、切に切にお待ちしております!!!


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