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mynuclear  作者: 二等三
1/1

1話

?「ううっ、」

またこの夢か、これで何度目だよ

母「旬〜早く食べて行きなさーい」

俺の母親。親父が死んで母は喋ることが少なくなり、ご飯もまともに食べれず家からも出れないそんな生活が続き家庭崩壊の寸前までいったがなんとか回復して3年うまくやっている。親父のいない生活はもう10年になる。時間ってのはすごく早い、命だっておれだっていずれは死ぬ。怖くないって言ったらそれは嘘になるが受け入れるしかない。

母「なに?また考え事?もー高校生はわからないわ」

旬「まあわからんわな」

人は他人に興味をもつ生き物だ。そんなことでもして暇を潰しているんだ。まるで犬が投げたボールに向かっていくように。あいつらは一度おもちゃを見つければ興味を持ち。それを使い回し。ボロボロにし最後には破壊する。それが人ってもんだ。

 

テレビ(2日午前2時名残市女性が切り付けられるという事件が発生しました。犯人の特徴は黒いフードのついた服装に180cmくらいであり犯人は未だ逃走中とのことです。)

母「最近物騒ねーあんたも気おつけなさいよ」

旬「ああ、そうだな」

(またか、最近多いな。まあこれも運命か。)

旬「行ってきます。」

母「あーっ待って待って雨降るらしいから傘持ってきな」

旬「おう、サンキュー」


〜登校中〜


??「おっはよー旬!!」

旬「くっつくなっ!」

こいつは俺の幼馴染の天音。何考えてるかわからないやつだ。まあ悪いやつではないが正直いって絡みにくい。

天音「なんかさー最近面白いこと起こらないかねー。例えばさ!過去に戻れたりとかさー。過去戻ったら色々やりたいなー」

旬「んなもんできるわけねぇだろ、だったら今頃...」

(過去ねーまあ戻れるなら戻りてえよな)

天音「....例えばだって!た、と、え、ば!!」

???「おぉーオハヨー。」

旬「ああ、康太か」

鈴木康太。こいつも俺の幼馴染。こいつは...ばかだ。とてつもないバカだ。小学校からの付き合いで俺らはいつも一緒だった。んなところだ。まあ紹介はここまでにして。

旬「おい!康...太」

天音「康太じゃーん。どうしたのー?なんか元気ないジャーン。なんかげっそりしてるー。もうすぐ死にそー。」

旬「おいっ、そんな縁起でもないこというなよ。」

天音「そうだねーごめんごめん。あっこんな時間か遅れちゃう。行こっか!」


〜チャイム音〜


康太「ほんじゃあな!また明日。」

旬「おう、明日な!」

天音「え??みんなで帰らないの??」

旬「先生に頼まれた資料運ばなきゃいけねぇからな」

天音「えーそんなの明日でいーじゃん一緒に帰ろうよー」

旬「ダメだろ!雨降るらしいし早く帰れよ」

康太「ってことだ。帰ろうぜ、じゃあ明日な!」

天音「わかった、明日ね。」

旬「あぁ明日な!!」


〜帰宅中〜


旬「あー疲れたー。どんだけ多いんだよあの資料。たくっ。まあ時間が無駄になるよりはいいか。」

(ん?なんか落とした。手袋か、すいません手ぶくろ落としましたよ。っていっちっまったな《黒い服装に180cmくらい》...⁉︎なにか似てるな、まあ見間違いだな。)

んっ??電話だ。母さんかまあいいか。もう着くし


旬「ただいまー」

母「よかったわ〜。なんで電話に出ないのー!」

旬「もう着くからいいかなーってそれよりなんかあったの??」

母「ああそうそうついさっきね、今朝のニュースの事件あったでしょ??犯人が捕まったのよ。」

旬「なんだ捕まったんだよかったじゃん。」

母「よかったんだけど、家の近くらしいのよ。高校生くらいの子でちょうど旬くらいの子かなその子が刺されて救急車で運ばれたらしくて。」

旬「ここらへんか、じゃあさっきのは見間違いじゃないのか」

どんどんどん階段を登る旬

弟「旬兄ちゃん、お母さんがご飯できてるって言ってるけどどうする??」

旬「ああーちょっと寝てから食べるよー」

弟「わかったー」


〜夢〜

旬「父さん!父さん!」


旬「はっ!はぁ、、はぁ、、はぁ、、」

(一日に二回か初めてだな。)

携帯を見る旬

まだ十分しかたってないのか

ん?天音??12件も。

母「旬!大変よ。早く着替えなさい!」

電話音 プルプルプル

(天音だ。)

電話に出る旬

旬「どうした??天音?」

天音「何してたの!!」

旬「何って、寝てたけど??」

天音「康太が、康太が、、、」

旬「えっ、」


走る旬、康太、頼む頼むからもうこんな思いはしたくないんだ。くそっ!おれがあの時あの時見つけていたのに。ごめん、ごめん、いくらでも謝るから頼むよ康太!!


ガラガラガラドアが開く音

旬「天音!!康太は康太は無事なのか??」

天音「......」

旬「なぁなんか言えよ。なんでなんも言わないんだよ」

明日っていったじゃねぇか、明日来るんだろ学校。なあ頼むから......


!?!?手袋??誰のだろ。

携帯を見る旬

んっ?電話だ。母さんからか、まあいいかもう着くから。

旬「ただいま。」

母「よかったわ。なんで電話に出ないのーー!」

旬「もう着くからいいかなってそれよりなんかあったの??」

母「ああそうそうついさっきね、今朝のニュースの事件あったでしょ??犯人が捕まったのよ。」

旬「なんだ捕まったんだよかった...⁉︎」

(まて。この感じ,俺の記憶が正しければ)

旬「旬兄ちゃん、お母さんがご飯できてるけどどうする」

弟「旬兄ちゃん、お母さんがご飯できてるけどどうする」

弟「ってなんでわかったの。変なの」

旬「まあ変なんだよ。」

(やっぱりか、おれが寝てから起きるまでは10分。天音から最初に電話が来たのはそこから5分後。)

電話をする旬。

旬「康太!今どこだ!!」

康太「どこって、ちょうど家出たとこだけど??」

旬「早く家に戻れ!」

康太「何でだよ。もう切るぞ??」

旬「おいっ。ちょ、待て」

プープー。電話の切れる音が聞こえた。

(走ればまだ間に合う。)

旬は風を切るような速さで走って康太の元へ向かった

康太「おう!旬。さっきの電話どういう意味だよ」

旬「康太しゃがめ!」

旬の言ってることに困惑しながらもしゃがむ康太。

そして康太の頭上を超えて走った勢いのまま康太の後ろにいた何者かに飛び蹴りをした。

康太「おい!びっくりするだろ、いきなり何なんだよ」

旬「なんだよ、じゃねぇんだ。こいつをよく見てみろ。」

康太「よく見ろって、黒いフード付きの服着た身長の高い人。!?!?今朝ニュースでやってた事件の!」

全てを理解した康太。その表情は一気に青ざめていった。

旬「そういうことだ。危なかったんだぜ。」

康太「でも何でお前わかったんだよ。」

旬「まあ色々とな。」

康太「色々って、色々か。」

旬「バカでよかった。」

でもなんで戻れたんだ。

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