最強の師匠に最強の弟子
作者(茫然自失)の心の支えの読者様へ
倒れそうな日々を送る(自分が溜め込んだ事務作業)状況なのでちょっとだけ書き込みします。
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自分は何か見落としているのではないかと思う本郷。
アレイシアの魔法によって固定化された魔力である本郷。
自分は日本から呼び寄せられてアレイシアと共にいる。
『俺はいったい何者なのか、魔法によって聖属性の魔力に固定化されたと思うが、なぜ俺のようなヤクザ者がそんなもんに見込まれたんだ』
攻撃のための属性を持った魔力なら理解も出来るがと考え込む。
自分に対して何か見落としている。
ふと新幹線に乗って旅行にいった記憶が蘇る。
あの時は若頭、兄貴分の牧健吾と本郷でほかの組に顔を売りに行った。
次期組長となる若頭の渡世行脚。
ボックス席に座る前に二人に買ってきたビールと弁当を差し出す本郷。
「やっぱ駅弁っていやあこいつだな、牧」
「全くです、オジキ」
満足顔で弁当の蓋を取る若頭。
「!!」
「どうしたんですオジキ」
「グリーンピースが載ってねえ。レイジ、まだ時間はある、取り替えてこい」
牧も弁当の蓋を取る。
「オジキ、こいつはこういうもんですぜ」
「なにいってやがる牧、焼売にグリーンピースが載ってねえ訳がねえ」
焼売にグリーンピースはセットだと本郷も思い弁当の蓋を取る。
「オヤジ、俺のにも無いです」
三つの弁当に入っている焼売には全てグリーンピースはなかった。
「そんなはずは、そんなはずはねえ。昔からこの弁当の焼売にはグリーンピースが載ってたはずだ・・・」
「兄貴、自分もオヤジの言うとおりだと思いますんで直ぐにこれを」
「おまえなー、この弁当の焼売はこういうもんだっていってんだろー」
とか言ううちに新幹線は動き出した。
一応弁当は食いつつも納得出来ない若頭と本郷。
次の駅でまた同じ弁当を買う。
やはりグリーンピースは載っていない。
「いつからだ、いつからグリーンピースを載せなくなったんだ」
「最初からじゃないんですかねオジキ」
「オヤジ・・・」
「レイジ、俺の目も節穴に成っちまったもんだ。年はとるもんじゃねーなー」
いやオヤジ、俺もグリーンピース載ってたと思ってたんだけど、年のせいにして自分だけ逃げてるよねと思う本郷。
記憶の齟齬と言う、現実を現実と認識できない人の記憶。
『俺はアレイシアを強くした、だが何かが違う』
本郷は裏社会の賭格闘技選手で最強だった。
その知識をアレイシアに伝授した。
『俺たちは最強なはずだ』
見落とした何かが気になる本郷であった。




