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新たなる野望 三歩目

アレイシア(本郷)はじっと猿(魔物)を見つめる。


『可愛い』


レイアの胸に必死にしがみつく小さな猿、ややピンクの金の毛並みというのが可愛らしさに拍車を掛ける。


「レイア、その猿はあなたのペットみたいだけど」


「さ、猿っていう名前じゃありません」


「あらあら、名前じゃないと言うのはどういう事かしら」


「そ、それは」


「名前、お付けになったんでしょう(語尾が上がる)」


涙目のレイア。


「教えてちょうだいな」


本郷がアレイシアの真似をするとなぜか若頭の奥さんのようになってしまう、養母としての付き合いと店での店長とバイトリーダーという関係も長いものだったので仕方がないであろう。


「ミューズと、ミューズと言います!すいませんでした。でも、でも・・・」


ミューズをぎゅと抱きしめるレイア。

ミューズがレイアの胸に顔を埋める。

猿の仕草も相まりネグリジェ姿のレイアの可愛らしさを更に引き立たせる。


アレイシア(本郷)はレイアから少し離れてレイアと猿を眺める。


「レイア、少しお願いがあるのだけど」


「は、はい」


「そこの椅子に座ってくださいな」


「は、はい」


薄暗い入り口のドアから離れてランプの光が良く届く椅子へ座るレイア。


「レイア、足を斜めに揃えてミューズを子供を抱くようにして私に見せて」


言われたとおりにするレイア。


『ふむ、いい感じだ』


アレイシアは両手の親指と人差し指で四角い枠を作るとそれを通してレイアとミューズをその枠の中に納めてみた。


『イイネー、美少女と子猿が良い絵になる』


「レイア、今度はベッドにこういう格好で、そうそう。ミューズをもうちょっと顔の近くに寄せて」


「こ、こうでしょうか」


「そうね、そうすると構図はこんなとこかしら。なかなか良い感じ」


本郷は絵姿を想像する。


『売れる、これは売れる。俺はこれでこの世界に可愛いを広げてやる。すまんなレイア、俺の野望につきあってもらうぜ』



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