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あの時決めていたみたいです

光あるところに闇がある。

本郷が憶えている忍者漫画のセリフであるが今、二人の忍びの者がある魔術師集団を狙う。


忍びのうちひとりはアレイシア、もうひとりはグラハム。

裏の世界に忍ばせたスパイから子供を攫ってある儀式を行おうとする魔術師集団が地下施設に集まる情報を手にした。


不祥事で追い詰められた貴族が下克上を計画、悪魔を召還し使役する為に捧げられる子供が3人。


この世界はつくづく怖いと思う本郷。


音もなく物陰から物陰へ移動する。

目的地は決まっており頭の中に叩き込んだ詳細な地図を元に進む。

身に付けた戦闘服は全身黒な上にヘルメットの下は目の部分以外全て黒いニット帽で覆われている。

アレイシアが建物のドアの鍵を解除、ハンドサインで合図を送りグラハムが先に建物に侵入していく


見張り役の用心棒の口を塞ぎ刀で喉を掻ききる。


ひとり、ふたり、さんにんと彼らの死角から刃が飛び出てきて抵抗するまもなく殺されていく。

やはり切り裂くことに関しては日本刀は最強であると本郷はいつも思う。


子供の小さな泣き声が微かに聞こえる部屋。


お互い目で合図するとタイミングを図ってグラハムがドアを蹴破りアレイシアがスタングレネード(本郷)を放り込む。


激しい光で目をうばわれた魔術師と貴族を小刀で次々と殺していく。


子供たちの目が慣れ動けるようになるのを見計らい落ち着くようにグラハム声を掛けながらアレイシアが一人一人のロープを切る。


「さあ早くしろ、さっさと移動するぞ」


グラハムが子供たちを引き連れて建物を出る。


建物の反対側で馬車が待ち合わせ時間ちょうどに止まる。

三人の子供を乗せると馬車は急いで走っていった。


「さて、生かしている奴の尋問だ」


グラハムがアレイシアと魔術師の待つ部屋に戻る。



なぜアレイシアとグラハムがこんな事をしているかといえば、アレイシアがたまたま貴族の魔術師にいたぶられている子供を見てしまったからである。


貴族の魔術師からすれば浮浪児などどう扱っても問題にならない。

アレイシアが浮浪児を庇って言われた言葉。


「街の掃除をしているだけさ、このまま王都を出て行くなら命までは取らないんだ。優しいだろう」


子供を保護し貴族の魔術師をボコボコにしても怒りが収まらないが本郷がアレイシアを落ち着かせその後のことは任せてほしいと懇願した。


アレイシアが寝た後グラハムのいる兵舎を訪ねる本郷。


グラハムと共に将軍に仔細を報告した。


事件を把握していた将軍。


将軍はアレイシアをグラハムの部隊に入隊させた。


有無は言えなかった、ボコボコにした貴族は侯爵家の親族だった。


王から委託された闇の力を握るグラハム。


アレイシアの下で訓練を受けていたのはグラハムの部隊であった。


侯爵家の親族は闇から闇に葬り去られた。




「成人式が終わったらスカウトにいくつもりだったんだがな」


「気にするな、こういうのはお手のものさ」





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