守りたいものがある師弟
夜通し働いて疲れてしまった根性無しの作者より大切な読者様へ
疲れてはいるのですが忘れないうちに書かないと絶対書こうとする内容を忘れると思い取っ掛かりだけ書きます。
世の中厳しゅう御座います。
そんなときは虹の向こうに旅立った世界一可愛かった実家の猫を思い出します。
神よ、我に猫を飼える賃貸アパートを与えたまえ!
すいません、ハイになっております。
もう少しで物語は終わります、どうぞお付き合いください。
よろしくお願いします。
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「アレイシア、みんなを下がらせなさい」
優しくもきっぱりと言い放つアレックス。
アレイシアは頷くと傷を負いながらもミューラーに向かっていこうとする人たちに大きな声で撤退を促す。
「騎士クレイ・エルロイ様と我が父アレックスが出ます!皆さんここは一旦下がって我が母マリアンヌの手当てをお受けくださいまし!」
将軍でありエルロイ公爵家当主であるマデューカスの弟であり聖女と共に大悪魔と戦い生き残った英雄クレイ。
国の為に幼少から聖女となったマリアンヌの他愛的な生き方に感動し生涯守り通す誓いをたて騎士となり今は執事を装う長身痩躯の粋なダンディー。
片や聖女を悪魔教信徒から命を懸けて守りクレイに人物としても騎士としても認められマリアンヌと結婚を許された男、アレックス。
皆、その名を聞いて引き下がる。
マリアンヌが二人の前で跪いていのるように言葉をかける。
「お二人とも無理は絶対におやめくださいまし。お願いで御座います」
「はい、お嬢様」とクレイは執事として答える。
「一生涯君を守るって約束したんだ。生きて帰るから安心して」と夫として頼もしく答えるアレックス。
切り刻まれてもなお、みなぎる力を誇示するように天を仰ぎ咆哮するミューラー。
「では師匠参りましょう」
双剣を構えるアレックス。
「久々の戦い、無理をするでないぞアレックス」
長きに渡り使い込み鍛え続けられた魔法剣に魔力を込めるクレイ。
二人を見送るマリアンヌは二人の無事を祈るのであった。