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TWO HAND  作者: 雪村 敦
1/5

プロローグ

「射撃を絶やすな!」

「増援はまだか!」

 塹壕の上を通りすぎる弾丸の雨。

 横の隊員が肩を撃ち抜かれる。

「おい!大丈夫か!?」

「衛生兵!衛生兵はどこだ!?」

 塹壕のあちこちでそんな声が上がる。

「緊急連絡!他部隊は来れないそうです!」

「なんだと!?上は何を考えてるんだ!」

 叫び声と同時に、敵の陣地から爆炎が発せられ、空気を切る音が聞こえる。

「!?敵砲弾飛来!口を開け!圧死するぞ!」

 叫んだ刹那、、敵陣から飛来する砲弾が空中で爆発し、地面には到達する前に止められる。

「どうした!何が起こっている!」

「!?海自から緊急無線が入りました!海自から増援です!」

「海自だと!?今のは護衛艦からの攻撃か!?」

 叫ぶ瞬間、頭上を攻撃ヘリが通り過ぎる。

「海自の紋章…。それにあの部隊章…。」

「海自からの続報!向かった部隊は、遊撃特務遊撃特務(ゆうげきとくむ)攻略大隊(こうりゃくだいたい)!」

 敵陣地では先ほど頭上を通り過ぎた攻撃ヘリが、敵陣地に攻撃をしている。

 その光景に気を取られていると、今度は大量の輸送ヘリと輸送機が通り過ぎてゆく。

遊特攻(ゆうとっこう)全部隊に通達!敵を殲滅せよ!暁の日本を、勝利へ導くのだ!〉

≪≪≪うぉぉぉーーー!≫≫≫

 無線から少女の様な声に続き、雄たけびが聞こえる。

「なんだあれは…。」

 どこからかぼそりと聞こえる。

 向こうではヘリボーンや空挺降下(くうていこうか)で降下した隊員が敵部隊を蹂躙していく。

 その部隊の先頭には、刀を持って叫ぶ少女の姿があった。

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